本日は
御家元の初釜に
参席させていただきました
2014年に
初めて行かせていただいて以来
何度か参加しておりましたが
あの感染症が流行って以来
しばらく参会を控え
今日は五年ぶりに
初釜に伺わせていただきました
私は四時からのお席でした
早めに表千家会館に参って
時間調整をした後
御家元の門をくぐりました
荷物をまとめ
ご案内にしたがって
受付をいたしました
まずは待合で
お道具を拝見しました
吸江斎が治宝公に
初めてお茶を献じたという
小ぶりの嶋台茶碗がありました
松風楼では
お床に同じく吸江斎の
玉の画賛が掛けられていたので
吸江斎は巳年生まれだったのかなと
思ったのですが
家に帰って調べてみると
吸江斎は1818年生まれで
干支は寅でした
薄茶をいただいた後
九畳敷と残月亭にて
御家元のお濃茶を
頂戴いたしました
初めに
御家元宗匠と宗旦宗匠より
年頭のご挨拶がございました
今年より
以前のような回し飲みの形で
七名又は六名ずつ一緒に
いただきました
九畳敷のお床には
例年どおり
宗旦筆「春入千林処々鶯」
そして残月亭のお床には
一位様筆 玉の画が
掛けられていました
巳年生まれというわけではないのに
薄茶席濃茶席共に
吸江斎に因んだお道具があったのは
なぜかなと思いますが
お亡くなりになったのが1860年なので
もしかしたら
没後165年のご遠忌と
いうことかもしれません
和蝋燭の炎ゆらめく
幽玄な雰囲気の中
近くのお寺で突く鐘の響きを聞きながら
御家元の練られたお濃茶を
ゆっくりといただくことができ
感無量でございました
今年の水指は干支では無く
蓬莱山を型取ったものでした
但し
火箸の頭に
丸い水晶玉がついていて
その中に
小さな巳さんが
いらしたようです
濃茶の後
新席に移り年酒をいただきました
宗匠方始めお玄関の方々に
代わる代わるお酒を勧めていただき
ちょっと顔が熱くなってきたかなと
思っていると
いよいよ福引の時間となりました
そして何と
今年は『鶴』を引き当てました!!
皆様より温かい拍手を受けながら
猶有斎宗匠直筆の短冊を
押し頂いて両手にもらい受けると
興奮とお酒のせいもあってか
心臓が突然ドクドクと高く鳴り始めました
めでたくお開きとなり
立ち上がった時には
胸の鼓動がさらに激しくなり
玄関先まで歩いたところで
思わす座り込んでしまいました
すぐに奥から
グラスに入った冷たいお茶が
美しい茶托と共に出されてきて
恐縮いたしました
お陰様で
少しじっとしていたら
心臓もおとなしくなり
その後はタクシーをひろい
無事に帰ることができました
最後に
皆様にご心配をかけることと
なってしまいましたが
これまで以上に
表千家茶道の一員として
応援されているような
とても有り難い一日でございました
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