
「山是山水是水」
前大徳紹尚師
禅語というのは
色々な言葉を借りながら
同じことを
繰り返し私たちに教えてくれていると
感じることがあります
この
「山は是山 水は是水」
という禅語も
先日のお稽古で掛けた
「松に古今の色無く 窒ノ上下の節有」や
「柳は緑 花は紅」
などといった禅語と
その言わんとするところは
同じかなあと思います
山は山 水は水
柳は緑でいいし 花は紅でいい
それぞれ違うけれど
あるがまま
それでいい
松は千年同じく緑の色を変えずにいつも平等だけれど
竹には節があり それぞれ区別はある
区別があるけれど平等であることが
あるがままの姿
そのあるがままの当たり前の姿を
あるがままに受け入れる心
その心を自分の中に
養いたいと願っています
私は今56歳です
以前 尊敬するある方から
「若いなあ」と言われて
私は素直に喜びました
でも
別の年上の方から
「あなたは若い」と言われたとき
その言葉に「あなたは未熟」という意味が
こめられているように感じて
落ち込んでしまったことがありました
同じ「若い」という言葉なのに・・・
受け取る私の心次第で変わってしまう
どんな時も
そんな未熟な自分を含めて
すべてをあるがまま受け入れられる
真に強い私になりたいです

丸卓 薄茶点前

主菓子 香魚 鼓月製

干菓子 信州ラッカせん