表千家一期一会

W様のお茶事

昨日は
茶友のW様が
ご実家の茶室にて
お茶事を催して下さるとのことで
岡山に出かけて参りました

この日のお約束は
なんとちょうど一年前に
彼女からの申し出を受け
交わしたものでした

実はW様は三年半ほど前に
拙宅の玄庵に
お越し下さいました

その時の記事は
こちらからどうぞ

その折りに
是非今度は招いて下さいねと
お願いしていたことが
今回ようやく
実現したというわけです


彼女のご主人様が
新幹線岡山駅まで
車で迎えにきて下さいました

車は市街を抜けて
吉備路の山里へと
分け入って参りました


日本の原風景の残る
このような静かな場所で
彼女は子供時代を過ごし
のびのびと成長なさったのだなと
思いました

本日は
同じお稽古場の先輩諸姉が
同席して下さいました

とは言え
今回W様より
正客を仰せつかっていた私は
到着するまで
とても緊張をしておりました

ほどよく打たれた打水
そして
玄関に入ると
行儀良く炭の入った
火鉢が目に入り
緊張がほどけていくのを感じました

荷物をまとめ
待合で梅の湯をいただき
やがて
縁側の方から
迎付けを受けました

席入りさせていただき
挨拶の後
さっそく初炭が始まりました

ところがなんと突然!
底をとらない形での
炭所望の御趣向で
正客の私が炭をつぐことに
なってしまいました

本日は前茶形式で
初炭の後に主菓子をいただき
すぐに中立ちとなりました

再び席入りいたしますと
組合点ての飾り付けになっていて
またもや驚きました

気になる火相の方は
ご亭主が十分な火種を入れられていて
釜も予め煮えがついていたお陰で
しゅうしゅうと
釜鳴りの音もよろしく
ほっといたしました

せっかく組合点てをして下さったので
最後に建水の拝見も
所望させていただきました

濃茶の後
懐石料理をいただきました

新鮮な食材が豊かな地域ならではの
素材を生かした
手作りの品々は
どれも絶品でございました

懐石の後は
一旦少し休憩時間があり
最後に薄茶をいただいて
一会が終わりました

客五名をたった一人で
もてなして下さった
W様のエネルギーには
全く感動しました

お道具の詳細については
ここには記載いたしませんが
彼女の個性豊かな感性を感じると共に
茶の道統にのっとった
興趣あふれるお道具組みであったことが
心に刻まれました
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