二十年余り前
私はこの世の”真実”を
ひたすら求めていました
その頃
ある方が貸して下さった
1冊の本を読み
私は神秘体験と言えるような
個人的な体験をしました
「無手の法悦」(むてのしあわせ)
大石順教・春秋社
その時
順教さんから伝えられたこと
それは
「私には両手が有る・・・」
その悦びに
私は嗚咽しました
そして得た
一つの答えが
「この日常が聖なる世界である」
という気づき
そんな折り
ころんで足の骨を折ったことをきっかけに
一冊の本を書きました
「聖なる日常」 文芸社
社中のSさんは
十年前にこの本をきっかけに
私の稽古場にやって来られました
その日は奇しくも
順教さんがこの世に生を受けた
3月14日でした
それまで
全く茶道とは無縁のSさんでしたが
社中の皆さんと共に
日々精進を重ねられ
盆点の許状をいただくまでになられました
そして本日
その3月14日という順教さんのお誕生日に
ゆくりなくも
今度は私自身のお茶の道において
有り難い出会いがありました
仏光院
京都山科の勧修寺にある
順教尼創設の寺院です
実は
私が大阪でお茶を再開して間もない頃
その時に習っていた先生の大先生が
この仏光院でお茶会をされました
その時
大先生と順教さんが
とても親しい仲にあったとお聞きして
私は本当に驚きました
ちょうど
その少し前に「無手の法悦」を
読んだばかりだったのです
あれから瞬く間に
二十年という月日が経ちましたが
今思えば
あの日以来ずっと
順教さんが見守り
導いて下さっていたような気がします
今日はどうしても
順教さんに御礼の気持ちをお伝えしたくて
京都からの帰り道に
電車を途中下車して
仏光院に向かいました
本堂の外から
お参りできただけでも
本当に来て良かった・・・と
思ったのですが
記念に
御朱印をいただこうと思い
受付の呼び鈴を鳴らしました
書いていただいた後
ご住職に私の順教さんへの思いを
少しお話しさせていただきました
すると何とご住職が
本堂を開けて
中に通して下さいました
順教尼のお位牌をご本尊前に置かれ
蝋燭を灯し香を焚き
般若心経を唱えて下さいました
本当に思いがけないことでした
目を閉じてお経を聴きながら
私はただひたすら
感謝の気持ちを順教さんに
お伝えしておりました
順教尼の眼差しを感じながら
千手観音の慈愛の光を
全身に受けて
私は
この与えられた
二本の手を使い
お役目を果たして参ることを誓いました
そんな折り
ころんで足の骨を折ったことをきっかけに
一冊の本を書きました
「聖なる日常」 文芸社
社中のSさんは
十年前にこの本をきっかけに
私の稽古場にやって来られました
その日は奇しくも
順教さんがこの世に生を受けた
3月14日でした
それまで
全く茶道とは無縁のSさんでしたが
社中の皆さんと共に
日々精進を重ねられ
盆点の許状をいただくまでになられました
そして本日
その3月14日という順教さんのお誕生日に
ゆくりなくも
今度は私自身のお茶の道において
有り難い出会いがありました
仏光院
京都山科の勧修寺にある
順教尼創設の寺院です
実は
私が大阪でお茶を再開して間もない頃
その時に習っていた先生の大先生が
この仏光院でお茶会をされました
その時
大先生と順教さんが
とても親しい仲にあったとお聞きして
私は本当に驚きました
ちょうど
その少し前に「無手の法悦」を
読んだばかりだったのです
あれから瞬く間に
二十年という月日が経ちましたが
今思えば
あの日以来ずっと
順教さんが見守り
導いて下さっていたような気がします
今日はどうしても
順教さんに御礼の気持ちをお伝えしたくて
京都からの帰り道に
電車を途中下車して
仏光院に向かいました
本堂の外から
お参りできただけでも
本当に来て良かった・・・と
思ったのですが
記念に
御朱印をいただこうと思い
受付の呼び鈴を鳴らしました
書いていただいた後
ご住職に私の順教さんへの思いを
少しお話しさせていただきました
すると何とご住職が
本堂を開けて
中に通して下さいました
順教尼のお位牌をご本尊前に置かれ
蝋燭を灯し香を焚き
般若心経を唱えて下さいました
本当に思いがけないことでした
目を閉じてお経を聴きながら
私はただひたすら
感謝の気持ちを順教さんに
お伝えしておりました
順教尼の眼差しを感じながら
千手観音の慈愛の光を
全身に受けて
私は
この与えられた
二本の手を使い
お役目を果たして参ることを誓いました