冬虫夏草
冬虫夏草売買(青海省果洛蔵族自冶州達日県)
冬虫夏草採取に出かけるチベット青年達(青海省玉樹蔵族自冶州)
チベッタンの姉妹(四川省甘孜蔵族自冶州甘孜県)
古稀背包客(gu xi bei bao ke)放浪記 その221
6月1日(月)
この時期の東チベットは何処の街でも、手に笊と刷毛を持った冬虫夏草の仲買人とそれを売ろうとするチベッタンの熱い戦いが見られる。
わずか数十の冬虫夏草をインスタントラーメンの袋に入れて売ろうとする物や数千のそれを笊いっぱいにに広げて交渉している者まで、千差万別だが、その熱気は変わらない。
[冬虫夏草]
冬虫夏草はチベット高原やヒマラヤ地方の海抜3000mから4000mの高山地帯で、草原の地中にトンネルを掘って暮らす大型のコウモリガ科の蛾であるHepialus armoricanus Oberthurの幼虫に寄生する。中国の行政地域で言えば、チベット自冶区、青海省、四川省いわゆるチベット高原を中心に雲南省、甘粛省、貴州省などでよく見られ、夏に採取されている。この種の蛾は夏に地面に産卵し、約1か月で孵化して、土にもぐりこむが、このときに冬虫夏草属の真菌に感染すると、幼虫の体内で菌がゆっくり生長する。幼虫は約4年で成虫となるが、幼虫の中で徐々に増えた菌は、春になると幼虫の養分を利用して菌糸が成長を始め、夏に地面から生える。地中部は幼虫の外観を保っており「冬虫夏草」の姿となる。(Wikipediaより)