古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

ソウル 悲しきチョンゲチョン(清渓川)

2013-05-09 06:43:20 | 旅行

清渓川(ソウル市庇雨堂橋から)
還暦背包族(bei bao zu)放浪記 その185

5月5日(土)
朝鮮王朝時代のチョンゲチョン(清渓川)はソウルの街中を流れるケチョン(開川)と呼ばれる自然河川だった。
戦後復興と朝鮮戦争を経て、多くの難民が押し寄せ、スラム化した。
その後の経済成長、都市開発に伴い水質汚濁が進んだ。
そのスラム街撤去と水質汚濁の解決策として、住民を強制移住させ、川に蓋をして(1958年)、その上に高速道路を走らせた。(1971年)
2000年代に入り清渓川復元の世論が高まったことを受け、清渓高架道路の撤去と河川の復元工事を行った。(2005年)
現在の清渓川は全長5.84Kmしかない。

三度目のチョンゲチョン(清渓川)は悲しかった。
一度目はその始まりであり、二度目はその成長期であり、三度目はその終焉だからだ。

三度目のチョンゲチョンは清渓川ではなかった。
靄なのか涙なのか、霞んでいた。