古稀背包客放浪記

古稀バックパッカーの東南アジア見て歩る記

古稀のエベレスト街道 Kala Patthar

2017-12-29 18:10:56 | 旅行

中央奥Sagarmatha,Chomolungma,Mt.Everest(8848m)右Nuptse(7864m)左はChangtse(7550m)、Mt.Everestの手前はEverest West Shoulder

左奥Everest 右Nuptse

Pumo Ri(7165m)

西側の谷を覗き込んでChumb(6859m)Chagri(6027m)
2017年11月4日(土)
6:31 Gorak Shep 9:07 Kala Patthar 同発9:25 10:44 Gorak Shep
今日の行動記録、登って2時間半、降って1時間15分。
それで全てだ。
5140mから5550mまで標高差にして410mだが空気が薄い。
古稀にして、トレーニング不足のこの身体では上出来の時間だがそれでもバテバテだ。

エベレストはといえば特別に何の感動もない。
全然恰好良くないのだ。
Nuptse(7815m)の鋭峰や見上げるようなPumo Ri(7165m)の南壁、エベレスト西陵の無名峰(多分7620m峰),AmaDablumの方が見栄え良い。
エベレストは山らしくないのだ。
将棋の駒の頭のような形でただデーンと座って、威厳だけ持って奥に控えてる、そんな感じだ。

それよりも、早く宿に帰って部屋替えをして貰わなければならない。
昨夜の部屋はポーター用小屋の隅でガラス窓が割れ、電気さえないのだ。
本館は予約で満室だと言っていたが夜にトイレに起きた時、用を足す為本館に行ってみたのだが相変わらず半分くらいは空いていた。
泊めてやっているんだという態度が有り有りで、不満なら他の宿に行ってくれと云うような物言いだ。
確か不満だが、この薄い空気の中で考えるのも移動にかける気力も無いのだから仕方がないが。
新しく移った部屋もベニヤ一枚で仕切った所でベットが有るだけで一坪も無い。
この高度ではこれで上等の施設なのだろうか。
宿泊費も500RsとLuklaやNamucheの倍以上もする。

水は1リットル400Rs (カトマンヅでは20~30Rs )、トイレットペーパー1巻き500Rs(同じく50~60Rs位)、お湯が1リットル600Rs、、、
食事も同様に高くて、尚、美味くはない。

こんなのはこのBロッジだけなのか、宿選びを間違えたのか、、いや、今までの殆どが同じ待遇だった。

退散だ、退散だ

古稀のエベレスト街道 Kathmandu

2017-12-26 00:35:09 | 旅行

クリスマスのKathmandu Thamel地区
12月25日(月)
ほろ酔い気分で、見知らぬ異国の街をそぞろ歩きするのは、何とも気分の良いものである。
聞こえる言葉はバックミュウジックの様に気持ち良く響き、異国情緒十分な独特の臭いさえしてくる。
ほろ酔いのゆったりした気分に、異国情緒の多少の緊張感を加えて穏やかに夜の時間が過ぎてゆく。
特に独り歩きが良い。

宿に帰ってきたが、何かおかしい。
フラフラする。
血圧を測ってみたら、上が68で下が45、、脈拍が104だ。
だめだ、やばい。

普通にビールを飲んで、ちょっとロキシーを飲んで、音楽を聴いて、カレーをと思ったがおかしいい。
フラフラするので血圧を測ってみたら、余りにも低すぎる。
小生は高血圧症で薬を飲んで治療を受けている筈なのだが。
如何してこんな状況に為っているのか全く理解できない。
とにかく、フラフラして動けない。
ベットに横になって様子を見るしかない。

この年末は中国で過ごそうと思っていたが、ひょんなことからネパールで過ごすことになった。
世界の各地ではクリスマス商戦で大忙しの筈だが色々の意味で自粛の風潮が主流のようだ。
カトマンズの街でもクリスマスの衣装や帽子等が売られている。
ほんの小さな子供が意味も解らずに喜んで着用している。

古稀のエベレスト街道 GorakShep

2017-12-23 21:39:32 | 旅行
振り返ってDingboche奥にLhotse Shar
振り返ってPhericheとAmaDablam
Khumbu氷河下流、奥にChoLaPass方面の山群
Duglha先の墓標群
Duglha先の墓標群からCholatse(6440m),Tawoche(6367m)
Lobuche
GorakuShep,左のルートはKalapattarへの道
2017年11月3日(金)
Dingbocheの街の北西側の斜面を20分程登ると、北西に開けた河岸段丘のような広大な高原に出た。
左下にはKhumbu氷河(Everest足下の氷河)に繋がる河川が見え、更に遥か左天空にはCholatse(6460m)やTawoche(6367m)の連山が白く輝いている。
前方にはChoLaPas方面の白い山々が輝いている。

早朝のコースにやっと朝の光が差し込んで手のカジカミが取れる。
高度と気温を馬鹿にしていた訳では無いが、カトマンズで購入した手袋は役には立たない。
標高5000m前後のコースでは如何に南に在るとはいえ氷点下の世界だ。
日陰には数日前に降った雪が残っている。

やはり高度の影響なのか、歩行が遅々としてはかどらない。
天気も良いし、景色も抜群なのだが脚が出ない。
筋肉の痙攣とか無いような負荷で歩いているのだが、心肺機能の方が如何ともし難い。
いわゆる、バテバテなのだ。
四日目にして5000m近辺を歩いているのだから、流石に応える。

ダマし騙し、自分を煽てながら、何とかコントロールしていく。
長年の山屋の矜持を奮い立たせて、ここ一番の山行をと思って踏ん張る。
しかし、5000mは効く。
ゆっくり、ゆっくりとしか進めない。
前に一歩脚を出せば、その分進む。
その分、目的地に一歩近づく。
一二三四五六七八九十、一二三、、、、
機械に為って、ゆっくり、ゆっくりと進むしかない。

でも、バテバテだ。
もう、バッタンキュウとしたい。
でも、意地でもギブアップ出来ない。
でも、酸素が足りなく思考能力が格段に落ちる。
もう、ダメだ。
でも、先に進まねばならない。
山屋の矜持が囁き掛ける。
了解したと答え、黙々と歩く。
でも、もう限界だ。
山屋の矜持が泣くよ。
山屋は如何したの、、、

Gorak Shepのロッジに転がり込むようにして、、、
意識がかなり朦朧としている。
ミルクティーを飲みやっと落ち着く。

札幌の友人から託された写真をロッジの主に渡すが、「ああそう」で何とも反応が薄い。
その中の写真に写っていた一人を指さして「ヒー ゴー ツー プリズン」と言う。
殺人で十年カトマンズの刑務所に入っているという。
写真は彼の妹に持っていってあげると受け取ってくる。
おいおい、こんな山の平和な世界でもそんなことが有るのかい。

古稀のエベレスト街道 Chukhung

2017-12-16 00:24:31 | 旅行

Chukhung Riの尾根5000m付近から南方AmaDablam

Chukhung Riの尾根5000m付近から東方

Chukhung Riの尾根5000m付近から北東方のLhotse
AmaDablam東陵のヒマラヤ襞
2017年11月2日(木)
行動記録は以下の通り。
7:45/4350m Dingboche DP 8:16/4516m 9:44/4663m 10:07/4663mDP
10:42/4760m Chukhung 11:10/4760mDP 12:18/5001m 12:32/5001mDP 13:15/4760m Chukhung 13:43/4696m 15:12/4350 Dingboche (DPは出発の意味)
約七時間のChukhungとChukhung Ri登山散歩
三日目にしてポーターの出来の悪さがはっきりとした。
所詮、ガイドでは無い、歴然としたタダのポーターだと云う事がはっきりした。
今日のコースを歩いた事が無いのか、Chukhung Riへのルートを聞いても山の名を聞いても解らない。
山の名前を聞くと、「サガルマータ マウンテン ビュウテフル」と答える。
AmaDablamでさえも、ちょっと違った方向から見ると、上の文句と同じ答えが返ってくる。
全然解っていないようだ。

所詮、ポーターはポーターなのだ。
本人は英語を話している積りなのだろうがほとんど聞き取れない。
数字と簡単な単語だけがかろうじて理解できる。
コミュニケーションはほとんど取れない。
よって、黙々と歩くしかない。

結果的には自分で判断して、コースをとって登った。
時間的にChukhung Riの頂上を目指した訳ではないので、切りの良い5000mか13時を区切りにして引き返した。
5000mの尾根のピークに仏塔が有ったのでそこで休憩して引き返した。

今日も快晴。
ここでもヘリコプターが引っ切り無しに飛んでくるが本道よりは少ない。

Lhotse Shar南壁やAmaDablam東陵のヒマラヤ襞が素晴らしい。

古稀のエベレスト街道 Dingboche

2017-12-14 16:46:50 | 旅行

Tengboche僧院とEverest(中央の尾根の奥に頭を覗かせている)右のピークはAmaDablam(6865m)
マニ石塚(Oṃ maṇi-padme hūṃ)
ImjaKholaに架かる吊橋標高(3700m)
吊橋からAmaDablamとImjaKhola
仏塔とAmaDablam
振り返ってThamserk(6608m)山群
ふりかえってKongde(6168m)山群
太陽光湯沸かし器(Pangbocheの茶店で)
Dingboche(4350m)を望む
2017年11月1日(水)
タンボチェ(TengbocheとTyangbocheの両方の標記が有る)の朝はヘリコプターの爆音で目覚めた。
宿から100m程しか離れていない場所にヘリポートがある。
朝の6時過ぎに二機のヘリコプターが下方に飛び立っていった。
一機は少し大型で迷彩色に塗装されていたので軍関係のヘリコプターに違いない。
こんな山奥の百人も住んで居ない集落に毎日ヘリコプターの需要が有るのだろうか。
まもなく下方から別のヘリコプターが頭上を通過して上流方向へ飛び去って行く。
朝からこんな調子でヘリコプターが飛び交っている。

仕方が無いが、歩くしかない。
今日は遥か北方に見えるアマダブラム(AmaDablam6865m)の麓のデンボチェ(Dingboche)まで行こうと思っている。
標高では3860mから3700mまで降り、4350mのデンボチェまで登る。
急登は無く、開けた渓谷沿いの道をノンビリと歩けるはずだ。

今日も快晴だ。

宿を7時30分に出る。
二時間でPangbocheに着く。
レストランや茶店やロッジが軒を連ねている。
眺望が良いせいか、視界が開けているからなのか、街そのものも明るく小ざっぱりして見える。
しかし、飲食代が急に高くなる。
水1リットルが200Rsにミルクティーが150Rsに、ちなみに水はカトマンズでは20Rs、ルクラで80Rs、ナムチェで100Rs、パンボチェからは200Rs、まだまだ上がる。
ミルクティーだけ注文して、昼食は飴玉とチョコレートとチーズの食べ歩きだ。

天気も良く体調も良く、眺望も素晴らしく、、只余りに人が多すぎる。
ヘリコプターが引っ切り無しに飛び交うのが気にくわない。

気を取り直してゆっくり、ゆっくり、ゆっくりと歩く。
予定よりかなり早めの13時過ぎにDingbocheに着く。