母さん、今夜はね、
この路地を千鳥足で居酒屋に向ったよ。
ママと新米のホステスが小さなチョコレートをひと月前にくれたんだ。
ママはいなかった。
新米のホステストふたりだけだった。
「ありがとう」そう云って彼女にママの分あわせてお菓子をプレゼントした。
洒落たお菓子だったんだよ。
もうひとり、チョコを貰った。
そう、あいつさ。
あいつは知らないね。
今度、ゆっくり話そう。
よく惣菜を持って来てくれるんだ。
これがうまいんだ。
あいつは椎茸入り昆布の佃煮が大好きなんだ。
だからスーパーで椎茸入り昆布佃煮を買った。
惣菜のお礼もあってさ。
夕べね、いや、今朝かな。
おまえの夢を見た。
このごろは毎夜みるんだ。
おまえは髪を短く切っていた。
おまえはぼくの傍にいた。
少し短く切りすぎじゃないかと思うよ。
おまえの小さな横顔が寂しそうだった。
「由布子!」
そういって、おれはおまえを両腕に抱いた。
由布子、おまえのぬくもりがおれのからだを包んだ。
あれ?由布子おまえは嫌がってないね。
俺、帰ってももいいのかい?
笑ったね、由布子笑ったね、いいんだ!!
ちきしょう、なぜ目が醒める。
きょうも雨か。
ちきしょう!!
平成24年3月14日 23:00
この路地を千鳥足で居酒屋に向ったよ。
ママと新米のホステスが小さなチョコレートをひと月前にくれたんだ。
ママはいなかった。
新米のホステストふたりだけだった。
「ありがとう」そう云って彼女にママの分あわせてお菓子をプレゼントした。
洒落たお菓子だったんだよ。
もうひとり、チョコを貰った。
そう、あいつさ。
あいつは知らないね。
今度、ゆっくり話そう。
よく惣菜を持って来てくれるんだ。
これがうまいんだ。
あいつは椎茸入り昆布の佃煮が大好きなんだ。
だからスーパーで椎茸入り昆布佃煮を買った。
惣菜のお礼もあってさ。
夕べね、いや、今朝かな。
おまえの夢を見た。
このごろは毎夜みるんだ。
おまえは髪を短く切っていた。
おまえはぼくの傍にいた。
少し短く切りすぎじゃないかと思うよ。
おまえの小さな横顔が寂しそうだった。
「由布子!」
そういって、おれはおまえを両腕に抱いた。
由布子、おまえのぬくもりがおれのからだを包んだ。
あれ?由布子おまえは嫌がってないね。
俺、帰ってももいいのかい?
笑ったね、由布子笑ったね、いいんだ!!
ちきしょう、なぜ目が醒める。
きょうも雨か。
ちきしょう!!
平成24年3月14日 23:00
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