みどりきみどり空色

草花とそれにまつわるetc.

どんなキノコが見つかったかな?

2008-10-26 20:56:55 | Weblog
雑木林を切り開いたような公園で、きのこを探す。2時間ばかし歩き回った。最大の収穫物はウラベニ布袋シメジと一本シメジ?だ。ウラベニはクサベニと間違えやすいが、柄がしっかりしている。かさに指の跡のような模様などの特徴がある。裏側の襞が紅色に変化する。苦みがあって富山、東北ではゆでこぼし、塩漬けにして、お正月などの料理に動物性と炒め合わせたりして利用するそうだ。これがあるかないかで御馳走度がグンと違うらしい。傘よりも柄の歯触りなどを楽しみ、得難い美味らしい。キノコH先生のお話はとても面白く、耳新しいことばかりだった。たとえば、東北にはキノコ天狗が、生存しているという。食したキノコの自慢が高じて、少々危険なキノコでも食することがあるらしい。そして当然家族みんな、食中毒に陥って大変な目に遭うとする。ここで、奥さんか誰かが救急車の手配をしようとすると天狗に受話器は押さえられ、吐き下しなどで身をよじってもだえても、ひたすら脂汗流しながら耐えるらしい。キノコにあたったなどと知られれば末代子々孫々の一大恥ずべきこと。決して知られてはいけない。そして快癒した後、キノコ仲間に「あのキノコはうめえかった。」とのたまうと。命をかけた自慢話で盛り上がるのだそうだ。ちょっと考えられぬおかしさが漂う。ブナ林(コナラでも見つけたという参加者)に生えやすいツキヨタケ。今でも中毒を起こす人が多いそうだ。傘が広がる前はこんもり黒々して肉厚でそれは見るからに美味しそうらしい。毒と聞いて柄の黒い部分を切り取って食べる人や表皮をむいて食べる人もあるらしい。そのいい加減さにあきれる。ツキヨタケの発光は闇夜に電気を消し押入に入ってしばらくしてから襞がホーッと発光してくるという。その光りは白黒の新聞が読めるほどという。不思議だ。また、ヒトヨタケ、なんだかネズミ男を思い出しそうな姿格好だが、酒飲み要注意。あたるらしい。白っぽいテングタケみたいなのはとても口当たりよく美味しいのだがどっこい吐き下し、一旦回復してホットしたのも束の間、肝臓がやられて。毒キノコをさわっても大丈夫だが、カエンタケ要注意だ。ミズナラ枯れの株元などに生える。近寄らない方が安全だ。
 また、いくら食べれるとわかっても他人にはあげない方がいい。この場合も子々孫々まで事件は語り継がれていくから・・とキノコ名人はまず、春先から始まる。何も下草の無い頃からミズナラ、ブナの倒木をチェックしておく。そして、やがて、キノコシーズン到来と共にその箇所を丹念に探していくということだ。マイタケなど見つけた日にははがれやすい破片を余さずきれいに持ち帰るという。もし少しでもその破片が誰か他の人に見つかった場合、翌年、必ずそこに生えるという確かな証拠となり抜け駆けされるかもしれないからだ。キノコとりの熱い戦いが山で繰り広げられているのだ。希少なる食い物に群がる強者ぶりなどには驚きだ。他にも、ヒモヅル、タキミシダの話を少し。信頼のもてそうな同定の後、聞いた話の数々だったが、いろいろ興味深かった。

サルナシを食べる。

2008-10-26 17:04:42 | Weblog
 生まれて初めて、サルナシというものを食べた。直径2cm位のグリーンのショボイ実だ。だけど、あに、はからんや。キウイを連想させる実だ。小さなツブツブの種もそっくりだ。鳥が食べているのを見て人間もたべるようになったのだろうか。何も知らない人がこの実を見て食べられると思う人はあまりいないのでは。また、この実でおなかをふくらませようと思っても無理だ。あまりに小さいもの。小鳥なら4,5個ばかし食べれば充分だろうが。
 今、山に行けば得した気分になるだろう。紅葉に感動してもいいし、ショウジョウバカマなどが、来春の準備をするべくロゼットを広げているのを見つけられるし、キノコにもあえるかもしれない。枯れ葉踏みしめて歩くのも楽しい。何かひとつでも、秋の豊かな実りを見つけらられれば嬉しいものだ。熊などには要注意だけれど・・・・・。