マロン君のリハビリをかねて三浦富士に登った。
名前は、三浦富士であるが、正直のところ、どこから、どのように見れば富士山に見えるのか、よく分からない。高さも180メートルほどで、山続きの砲台山や武山のほうが、高い。山容から言ったら、武山のほうが立派だと思う。
それゆえ、三浦富士は、これまで1,2度、登ったくらいだろう。電車の場合は、京急長沢の登り口から、車の場合は、津久井浜の観光農園あたりに、車を止めて登っていく。今回は、津久井浜から登ることにした。
山に登り始めると、しばらくはミカン畑である。このあたりは、観光農園になっている。誰かが食べちらかしたミカンがあちこちに落ちていて、ノーリードのマロンは、そのミカンにときどき顔を突っ込みながら、山を登っていく。師走ゆえだろうか、すれ違う人もなく、落ち葉に埋まった山道をマロンは、乾いた音を立てながら登っていく。
登り始めると、15分くらいで、浅間神社の奥宮がある山頂に着く。視界は南西に広く開けていて、三浦半島の畑やその先に海がとてもきれいである。穏やかな休日を過ごすことができた。