松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆沖縄式地域円卓会議がおもしろい(沖縄)

2021-07-10 | 市民まちづくり集会
 以前、リモート版の沖縄式地域円卓会議に参加した。内容的には、普通の感じであったが、その後、これが沖縄式地域円卓会議であることを知って、にわか勉強を始めた。今井さんから、円卓会議のマニュアルをもらったので、勉強をはじめている。

 このマニュアルは、長年の取り組みを冊子にしたもので、クラウドファンディングで作ったようだ。このつくり方も、ちょっと勉強してみたい。

 今回亜h、沖縄式地域円卓会議の紹介である。簡単に言うと、「地域の困り事を社会課題として共有する」をコンセプトに、前向きで魅力的で取り組みである。

 マニュアルには次のように書かれている。

1.困りごとから始める議論
 沖縄式地域円卓会議は、地域で起こっている「困り事」に立ち向かっている方々が、自ら第一声をあげることから始まります。多くのシンポジウムのように、成功事例の紹介から始めるのではなく、まずは統計等を元に事実に向き合い、参加者で共有することを大切にしています。具体的なテーマ決め、テーマの大きさを「食べられるサイズ」にすることが重要です。

 困りごとから始める会議は、普通だと思う。それが課題であるから、課題を解決しようという会議は、困りごとから始める。むしろ重要なのは、統計等のデータを踏まえて議論を始めることである。参考にしたい。

2.地域社会の課題解決に向けた対話の場
 沖縄式地域円卓会議は、地域の「困り事」を、単独あるいは2者間で協議するのではなく3者以上のステークホルダー(利害関係者)で、意見交換をしていきます。この場所で、様々な事実・視点・評価・事例が提供されるため、地域の「困り事」は研ぎ澄まされ、「社会課題」へと昇華していきます。ここでの着席者は、テーマに基づき決定します。同時にテーマに関心のある方は誰でも参加できるオープンな会議です。マルチステークホルダー・プロセスである。

3.会議の進め方
 沖縄式地域円卓会議は、テーマと参加者を決めるプロセスを経た後、当日は司会者と記録者により会議は進みます。司会者は、対話を持って地域の社会課題を解きほぐし、参加者の意識を「他人事から自分事(じぶんごと)」に変えていきます。記録者は、会議で発露された情報を構造化し、その記録は、今後の課題 解決に向けてのアプローチの基礎となります。

 実際に参加した際の印象としては、司会者が手馴れていて、上手だった。その分、個人的力量によりすぎて、汎用化するためのさらなるマニュアルが必要に思う。ただ、凍れは言うは易く行うは難しだろう。

4.会議を通した成果目標
 沖縄式地域円卓会議は、以下のように様々な目的を達成します。
 1.行政事業の周知と住民参加意識の啓発
 2.政策課題を明確にする政策マーケッティングのツール
 3.NPO等公益団体の地域課題の共有と仲間作り
 4.団体や事業者内の課題を外部に開き、社会と繋げる場
 私は、2が優れていると思っている。

何よりも多くの人に支えられている点と100回近くも行われている継続性に敬意を表したい。

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