どこの国の出身者だろうと関係ない!
我が家を訪ねてくれたゲストに食べさせたくて仕方のない一品がある。
お向かいに住む、ベトナム人の奥様が時々届けてくれる、ベトナムのお豆腐。
日本の木綿豆腐よりもう少し固め。
それを賽の目に切って、軽く水気を拭き、
油で揚げる。フワッと膨らむんだよね~。
味付けは、お醤油、ラー油、青ネギのみ。
うまし!
以前他のお豆腐で作ってみたけれど、違うんだよね。
このお豆腐が届くのは大抵火曜日の夕方近く。
彼女は仏教徒で週に2回は精進料理。で、火曜日はその日。
少し遠くの、ベトナム人の経営するお豆腐屋さんで買って来てくれる。
火曜日の夕方玄関のチャイムが鳴ると「ビンゴ!」。
そんな訳で、火曜日の夕方は少しドキドキ。
その夜食事に来るゲストが居れば、コレが食べられる。ラッキー
もちろん、欲しければ彼女にお店を訊いて、自分で買いに行く事は簡単。
だけど私はそうしない。
このお豆腐を美味しくしているプラスアルファを知っているから。
買い物途中で私のことを思い出してくれる彼女のやさしい気持ち。
彼女が私の為に買って来てくれるから、もっと美味しくなるんだよ。
美味しいから、今日食べたいからと自分で買いに行く事は、
ほろ酔いのお父さんが家族の為にに買って来てくれる、
寿司折りやケーキのお土産を自分で買いに行くようなもんだ。
野暮。
だから私は密かに待っている。
毎回もれなくラッキーなお方が一人。今夜はコレにするそうな。