物を創っているヒトとして、巷の流行はちゃんと見ていなくてはいけません。
充分見た上で、あえて無視して自分の作風を貫く事と、
見る事もせずに「関係ないね!」と我が道を行ってしまうのとでは、
どちらも結果として流行に捕われないという行動にみえるが、実は全然違うのです。
そういう私、自分のファッションに関しては、
流行とは余り関係ない所で、毎年『今年はコレ!』っていう、
なんだろう?インスピレーションみたいなものが、ある日突然来る。
それはアイテムだったり色だったりスタイルだったりその時々で違うんだけれど、
とにかく私はそれに従ってその後のファッションの方向性を決める事になる。
去年はもう絶対的にフェドラだった。
私は興味を持ったら徹底的に試すまで好き嫌いを決めない事にしているので、
その後一年間、フェドラを被って被って被り倒して・・・・
フェドラの魅力についてあれこれと考えてみた。
フェドラの歴史から始まって、縫製や素材まで色々調べたりもしてみた。
当然合わせるお洋服もフェドラを中心に選ぶ事になったのだけれど、
不思議な事にこのお帽子はフェミニンからマニッシュまで許容範囲はとても広い事が判明。
真夏の野外コンサートにブラックドレスと白い麻のフェドラで出掛けたら、
見知らぬ方からもお褒めの言葉を頂き、ついでにお花も頂いた。
一年が過ぎる頃、フェドラと言えば私という定義が周囲にすっかり定着し、
内輪ではフェドラアドバイザーとして認定された。
どうなんだろう?大変名誉な事ですと言っておこう
私のフェドラコレクションの一部
フェドラという帽子は不思議な事に男性がとても興味を示すみたい。
ショッピング中に見知らぬ男性がわざわざ遠くから近づいて来て、
帽子を褒めて下さった事が何度も有った。
あっ、帽子をね。くれぐれも
一年間フェドラを被り続けてみて、今後も被って行こうと思った。
だからもうそろそろ言ってもいいかな?
私はフェドラが好き