あなたを待っていました

私の中にいる少女は、昔から本が大好きで心優しくてふわふわと水のなかにいました。どんなに研ぎ澄まされる鋭い頭脳で仕事をこなし、そこはかとない柔らかい心で優しさを注いてみても。その部分は持っていて。
優しい詞をいつまでも紡いでのどかに歌っているのでした。

私には女たちはひどく現実的で疑うことを知らず他人の目を気にしてばかりいるように思えました。その関心は驚くほど自分のことばかりなのです。そうしてほしいということばかりなのです。

私を取り囲むその男たちはあっけなく愚か者でした。暴利を貪るハイエナで私が横たわるのを今か今かと見定めているのでした。

同じことがなんとも12年も繰り返されたのです。そしてそれはこれから先もずっと続くのでしょう。人を変え品を変えといったように。

優しく寄り添う必要性