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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1078

2024-05-02 03:44:57 | 日記
「順番待ちしてくれてるところ悪いけど……君たちの場合は開店前に店の前にたむろしてる迷惑な人達だからね。そこに入る資格はない。
 ルールは守らないと」
 
 私はそう言って聞こえる声……苦しんでる声の元凶を集めることにした。私の……というかG-01の視界を変えることでそれを見ることができた。魂というか……なんというか……G-01が高性能でよかった。黒いモヤのように見えるそれは人の顔のようにみえた。
 目があって、口があって……その口は誰もが裂けてるかのように開ききってる。無惨な姿……実際アレが魂……というのはなんというか……嫌だなって感じ。余りにも教会の奴らがドス黒かったから、あんな風に見えてるだけだと思いたい。
 
 だって私の中にも魂はあるわけで……もしも私の魂もあんなの――だと思うとなかなかにショックである。まあ私の魂はきっと黄金色でとても綺麗にきらめいてることだろう。そう思ってる。あんな醜いはずがない。
 とりあえずG-01の機能で魂を補足して、そして私の魔法で魂を捕まえる檻をつくる。ちなみにいうと、これは私のオリジナル魔法である。けどそんなに大層なことをしてるわけじゃない。
 だってG-01には様々な世界の魔法が記録としてある。そしてその術式もだ。その全てをまだまだ私は開示できてないが、それでも私は少しずつちゃんと魔法を学んできたのだ。
 実際私には魔法の才能ってやつは無いと思う。なんというか、私の体が魔法……というか魔力をあやつるのに致命的に向いてない。けど代わりに、私の体は様々な魔術による抗体? をもってるみたいだ。
 
 きっとこれは意図されてる。なにせ私はただの人間じゃない。いやいうなれば人間の様な形をしてるだけで人間ではないのだ。言うなれば私は『人造人間』といえるだろう。
 プチュオクミという人造人間。だからこそ、この体はきっと私を作った人によって調整されてる。そして私の一番の役目は何か? それは魔法を使うこと? 違う。G-01を動かす動力源になることである。
 だからこそ、そのために調整されてるんだと思う。だから私は自身だけで魔法を使うってことは苦手である。けど使えるようにはなってるのだ。それも数多の魔法を。
 それこそG-01を通して使うことが出来る。
 
 きっと外にいる誰にも私が今魔法を使ってる……なんてのは気づかれてないだろう。なにせ何も外には変化はない。別に魂を捕らえるのに見えるような物理的な檻が必要ではないからだ。そして私は捕らえた教会の怨念とも言える魂たちを……メタリファーへと押し込むことにした。


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