自分自身を生きる

2012-10-12 06:59:21 | 魂と心の成長
■ 山は償い

山梨に来て山登りが趣味に。

でも、山をいくつ登ったか、とか、どれだけ高い山に登ったかということには興味がありません…

では、山は何?

癒しという言葉が流行っているので、短絡的に山も癒しという側面で見られ、のんびりした山は癒しの一環にされているようです…たしかに都会のストレスフルな生活から見ると、山は素晴らしい気分転換ではありますが…

癒しと言うのとはなんか違うな、と思っていました。なにしろ、私はそんなに疲れていないし(笑)
さらに温泉ならいざ知らず、山は肉体的にはどちらかというと休息ではなくて、むしろ酷使するほう…。

ところが、最近、償いと言う言葉を発見しました。自分のやりたいことをやることは、やらなかった自分自身への償い。

これだな。私は、山で生きなかった自分の時間を償っていたのです。

”人というのは、自分のやりたいことを犠牲にすることで自分自身を差し出す”のだそうです。

溜まったかな、私の自分貯金。

■ 自分自身を生きる?

最近読んでいた本で、「私は自分自身を生きていませんでした」という記述があり、その文字列をまじまじと見ていると… なんだか目頭が熱くなるのでした…まさに私じゃん、という気がして。

私が”自分自身を生きなかった”のは、自分の幸不幸よりも、他の人の幸不幸(具体的には母)を優先したためです…一般的に言っても、人が”自分自身を生きない”理由は、愛です。

だから、そこが涙の元ですね。

自分自身を生きないことが可能になるのは、おそらく自分自身の欲求(人格)が出来上がる前に、他者の欲求がくるからですね。ほとんどのケースでは親の欲求でしょう。

親・教師・世間は子供に”こうして欲しい””こうなって欲しい”と欲求します。

”良い子であってほしい”     → 親の手が掛からないから
”勉強が出来る子であったほしい” → 親の鼻が高いから
”将来成功して親を養って欲しい” → 親が不安だから
”医者になってほしい”      → 親の夢だから

でも、それは親自身の欲求の裏返し…平たく言えばエゴなのですよね…それに親本人も気がつかないほど親も未熟であったりもします。

なぜなら、親は親で”自分のやりたいことを犠牲にしないといけない”と思い込んでいるからです。親の視点からしたら、ただの等価交換です。

親が未熟だと子供にそのカルマが行ってしまう。子供の分は子供らしくあることですね。

むしろ、親が持つべき役割は、教師や世間などという価値観の押し付けから子供を守る盾になることです。

私自身は、そうあるべきだと思う。だから時折、盾になります、親しい友人の。それが私の”やるべきこと”ですね。

■ 3回目の自分を生きるレッスン

私は8歳で料理を始めた頃から16歳までの8年間、子供時代に子供を生きませんでした。

私の行動は他者の依頼と期待によって、決まっていたのです。

しかし、大人びた子供だったので、14歳のとき人生の棚卸しをし、既にそれでは生き抜けないとわかっていました。高校生のときはそれまでの自分自身を覆して生きました。これが一回目の自分を生きるレッスンでした。

そして進学したわけですが、そのときが2度目の自分を生きるレッスンです。自分を生きる舞台を得た感じでした。その開放感と言ったら! 

ただ、その後の社会人人生でだんだんと(周囲が期待すること)と(本人がやりたいこと)の距離が乖離していくのでした… うーん…マズイ。

医療翻訳者として入社した会社で、営業に誘われ、
テクニカルライターとして入社した会社でも技術職に誘われ、さらには営業部に配置転換・・・
一般事務として入ったのに、翻訳したりマーケティングツールを作って出張に出かけていたのは、やりたい方向と同じだからいいけど…

(着ている服)と(中身)が合っていない感じ。

うーん、それはちょっと良くない。

ですから、私が”自分自身を生きること”を課題にするのは、人生でこれで3回目ということになりますね。

私が思うには、岐路に立つと「あなたが行く方向はコレコレです」と言う人が現れます。大抵その人は間違っています。その人の目から見た人物像が偏っているからですね。

ちょっとまとめてみます。

★1回目 優等生を捨てて劣等生になる 
・リーダー型 → 職人型
・テニス部 → 美術部・文学部・華道部

★2回目 依存を捨てて、自立する 
・バレエ
・ケーキ作り
・パソコン
・英語
・自然暮らし
・クラフト
・外国
・自然食
・インテリア

★3回目 自立を捨てて、相互扶助の時代に入る
・登山
・バレエ → ヨガ
・クラフト → ライティング
・都会暮らし → 自然暮らし
・インテリア → 借景
・Lessコミュニケーション → Moreコミュニケーション

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