日々是迷走中

まったく同じ名前のブログがあるけど、gooのがあたしの。
自称永遠の八歳。
ただし他称、宇宙人。

問題だった?セキュリティ

2011-04-29 14:06:58 | 非日常
災害の話題が出たところで、もうひとつ。

被災地の友人、銀行員のお話。

大災害の日。
地震による銀行のセキュリティ機能の発動で、窓も出入り口も自動でロックされ
どこも内部からは開けられなくなってしまった、んだと。
ご存知のことだが、銀行は窓という窓に鉄格子があって、ガラスそのものにも
針金が入っていて、それがそれは頑丈なのです。

そこに、津波が来る、という情報が入ったんだけんど。
地震は三時前だったので、まだお客様もいらっしたし、もちろん行員も全員居て
それが、すべて密室状態で逃げられない。
恐怖はピークに達し、彼女(あたしの友人)も
「あぁ、あたし、ケッコンもしないまんまで、ここで死ぬんだわ( T△T)」
なんて、ちょっと覚悟しちゃった、んだって。

でも、ともかくもみんなして、少しでも高いところに、というので、行内にもかかわらず
お客様も含めて、みんな二階にと向かったそうです。

すぐに来ました、津波。
二階のみんなは、胸まで水に浸かりながら、そこらここらの何にでも掴まって必死。
なんでか、閉まっているにもかかわらず、泥や水はどんどん入ってくるんだって。
室内のいろんなモノが、流されては顔や手足にぶっつかってきて、怖かったって。
でもね、みんなして声を掛け合って、しっかり、とか、頑張れ、とか。
人間の「生きようとする力」って、あんがい強いものね、だって。
一人だったら、手を放してしまったかもしれなかったけど、って。

もう少し水位が上がったら、ダメだろうな、と思っていたら、幸いなことに水が引き始め
しかも、引き水は、銀行の壁を壊していってくれたので、そこからみんなで這いだして
なんとか命は取り留めた、というお話。

聞いていて、思った。
銀行のセキュリティのあり方、って、こういう場合は想定していないんだろうな、と。
でも、この場合、まさにセキュリティのおかげで、死にそうな目にあったのでは?と。

外に出たら、累々と車が道に折り重なっていて、そのどれにも、死んだ人が入っていて
「車で逃げないで、かえって良かったのかも。」
と、初めて思った、そうですよ。
そう考えたら、銀行の、あのセキュリティは「役に立った」のか?
今後、もっといろんな形の対応方法を模索しないといけないのでは、と考えましたっすよ。

知っている人の車があったので、思わずドアを開けたら、水がどっと出てきたんだって。
でも、その持ち主は、いちはやく車を捨てて走って逃げたらしく、中には誰も居なかったって。

生きていてくれて、ありがとう。
生きていてくれて、本当に良かったよ。

どんな些細なことでも、遠慮せずに話してね。
いつでも、応援するから。ね。

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