今日は、昨晩のロイヤルウェディングの余韻で、少しでもめでたいお話を書きたい。
大災害関連でも、別の意味で「めでたい(のか?)」お話は、あったよ。
82歳になる、知り合いの元気なおばあちゃんの、お話。
仲良しの79歳のおばあちゃんと二人で、カラオケを楽しんでたんだって、さ。
お気に入りの、十人も入ったら満杯になりそうな、小さなスナックで。
そうしたら、揺れた揺れた、ずいぶんと長かったけど、そこはそれ、古狸(ごめんなさ~い)。
しこたま肝が据わってるから
「あらあらあら、まだ揺れるのぉ?」
「地震って、こんなには揺れないわよね~、いくつかかさなってるんじゃなぁい?」
(←実は正解、震源地の異なる大きな地震が三つ、連動して起きたものだった!
通常は一分もゆれたらおさまるのですが、今回は6分近く揺れたそうです)
揺れがおさまったところで、スナックのマスターに声を掛けたんだって。
「ねぇねぇ、こんなに揺れたら、津波、来るわよね~?」
「そうよそうよ、ねぇ、見に行きましょうよ~♪」
渋るマスターだったが、お客の強み。(ここらあたりで、もうめでたい)
「どうせ、こんな地震のあとじゃ、誰も来ないわよ、停電だし。ねぇ、連れてってよ。」
確かに、停電ではカラオケは出来ませんから。
店に厳重にカギを掛けて、マスターに車を出してもらって、高い橋の上に行ったそうですよ。
はい、以前書きました、蛸の浦の上の橋。
沖合から、波が寄せてきたそうですよ。バッグからオペラグラスを取り出し、
「あー、やっぱり、来たわ~~♪」
と、のんきにキャーキャー喜んでいたら、・・・様子が違ってきた、そうです。
普通の津波の上に、もう一段、津波が発生したんですって
やっと見物気分から抜けて、真剣に青くなり始めたそうです。
「なんか、・・・・おかしいよね。」
「おかしい。普通じゃぁないよ。」
と、小声でささやきながら眺めているまに、どんどん波は寄せてくる。
ざざざ~、ではなくて「のろのろのろ」「ゆらゆらゆら」「どんどろどんどろ」と。
波は、ゆるゆると浜に到達し、視線の先には逃げる人影が見えて、大きな声で
「逃げろ~~~!!!」「はやく~~~~!!!!」
と怒鳴っても叫んでも、次々と水に飲み込まれていくだけだったんだと。
さっきまでの脳天気な自分たちを深く反省しながら、流されていく遊覧船の行方を
呆然と見ていたそうです。
「あたしたち、地獄に堕ちるわよね・・・・」
「もう、この光景ってさ、地獄なんじゃぁないの?」
マスターが、丘の上の別のお友達の家まで送ってくれたそうです。
75歳のお友達の家は、幸いにして無事だったので、そこに泊めてもらうことに。
旦那様は先に亡くなってらして、きままな一人住まいなので、快く承諾。
なにしろ、地震の後始末もしないで出てきたマスターは、町の様子を見に戻って。
少ししたら、また帰ってきて
「ダメだ、町には入れない。このまま二~三日、ここに置いてもらってよ。」
自分の車もそこに頼んで、歩いて戻って行ったそうです。
あのとき、詳しい話を聞いていたら、そんなに暢気にしていられなかったけどね、って。
「入れない」としか教えてくれなかったから、修学旅行気分で楽しくしてたって。
(いや、さっきの光景を見たというのなら、想像はつきそうなもんだが。
やっぱ、惚けて・・・・ゴフォゲッフォゴッフォ。いや、めでたい。)
水は出ない、電気も点かない、電話も使えない、ガスもダメ。
食べ物はかろうじて買い置きのを出してもらえたけど
一番若いお友達は良家の子女(!)で、いちいち
「あら~、これ、どうすればいいのかしら~~??」
の連続。窮乏生活なんて知らなかったんだそうで。
「そこが、あのときはいっとう大変だったわよね~。」
と、82歳のおばあちゃまは悪戯っぽくウィンクなさった。
生き残ったご家族。連絡の取れないおばあちゃまを思って、泣き続けてたそうです。
三日後に、やっと家族に連絡がついたそうで。
「無事だったわよ~、って言ったら、それはそれは喜んでくれてね~」
きっと、状況を聞いたら、心の中で「むっか~~~!!!」としたんだろうなぁ。
本当に大変なのは、この先だと思います。
でも、無邪気に笑うおばあちゃまを見ていると、長い人生を生き抜いてきた人の
重みを感じます・・・・(で、いいのかな????)
動じようと、嘆こうと、あっけらかーんとしていようと。
状況は、同じ。
自分の気持ちの持ちようで、ずいぶんと世の中は変わって見えてくるのかも、しれません。
今は、みんな必死。
どこからどう手を付けたらいいのか、と嘆いていたら、ボランティアの方々がいらっして
どんどん作業して手伝ってくださったとかで、元気が出て、自分を取り戻せた、と
ご家族の方々はおっしゃってました。
潮と重油と下水の混じった臭い泥を掻き出す作業は、けっして楽ではないだろうに。
遠くの町からわざわざ被災地に来てくださった、たくさんのみなさま。
ありがたい、ありがたい、ほんとうにありがとうございますっ!!
なんか、彼女ら(おばあちゃん軍団)が、ま~~~だまだまだ、長生きしそうに
思えたぞ。(もしかしたら失礼な物言いか??ごめん。)
おまけ。
あたしは、このお話を聞いたあと、家に帰って熱を出して、三日間寝込みました。
毒気に当てられた?知恵熱?なんでしょうね~???(ー_ー;)
大災害関連でも、別の意味で「めでたい(のか?)」お話は、あったよ。
82歳になる、知り合いの元気なおばあちゃんの、お話。
仲良しの79歳のおばあちゃんと二人で、カラオケを楽しんでたんだって、さ。
お気に入りの、十人も入ったら満杯になりそうな、小さなスナックで。
そうしたら、揺れた揺れた、ずいぶんと長かったけど、そこはそれ、古狸(ごめんなさ~い)。
しこたま肝が据わってるから
「あらあらあら、まだ揺れるのぉ?」
「地震って、こんなには揺れないわよね~、いくつかかさなってるんじゃなぁい?」
(←実は正解、震源地の異なる大きな地震が三つ、連動して起きたものだった!
通常は一分もゆれたらおさまるのですが、今回は6分近く揺れたそうです)
揺れがおさまったところで、スナックのマスターに声を掛けたんだって。
「ねぇねぇ、こんなに揺れたら、津波、来るわよね~?」
「そうよそうよ、ねぇ、見に行きましょうよ~♪」
渋るマスターだったが、お客の強み。(ここらあたりで、もうめでたい)
「どうせ、こんな地震のあとじゃ、誰も来ないわよ、停電だし。ねぇ、連れてってよ。」
確かに、停電ではカラオケは出来ませんから。
店に厳重にカギを掛けて、マスターに車を出してもらって、高い橋の上に行ったそうですよ。
はい、以前書きました、蛸の浦の上の橋。
沖合から、波が寄せてきたそうですよ。バッグからオペラグラスを取り出し、
「あー、やっぱり、来たわ~~♪」
と、のんきにキャーキャー喜んでいたら、・・・様子が違ってきた、そうです。
普通の津波の上に、もう一段、津波が発生したんですって
やっと見物気分から抜けて、真剣に青くなり始めたそうです。
「なんか、・・・・おかしいよね。」
「おかしい。普通じゃぁないよ。」
と、小声でささやきながら眺めているまに、どんどん波は寄せてくる。
ざざざ~、ではなくて「のろのろのろ」「ゆらゆらゆら」「どんどろどんどろ」と。
波は、ゆるゆると浜に到達し、視線の先には逃げる人影が見えて、大きな声で
「逃げろ~~~!!!」「はやく~~~~!!!!」
と怒鳴っても叫んでも、次々と水に飲み込まれていくだけだったんだと。
さっきまでの脳天気な自分たちを深く反省しながら、流されていく遊覧船の行方を
呆然と見ていたそうです。
「あたしたち、地獄に堕ちるわよね・・・・」
「もう、この光景ってさ、地獄なんじゃぁないの?」
マスターが、丘の上の別のお友達の家まで送ってくれたそうです。
75歳のお友達の家は、幸いにして無事だったので、そこに泊めてもらうことに。
旦那様は先に亡くなってらして、きままな一人住まいなので、快く承諾。
なにしろ、地震の後始末もしないで出てきたマスターは、町の様子を見に戻って。
少ししたら、また帰ってきて
「ダメだ、町には入れない。このまま二~三日、ここに置いてもらってよ。」
自分の車もそこに頼んで、歩いて戻って行ったそうです。
あのとき、詳しい話を聞いていたら、そんなに暢気にしていられなかったけどね、って。
「入れない」としか教えてくれなかったから、修学旅行気分で楽しくしてたって。
(いや、さっきの光景を見たというのなら、想像はつきそうなもんだが。
やっぱ、惚けて・・・・ゴフォゲッフォゴッフォ。いや、めでたい。)
水は出ない、電気も点かない、電話も使えない、ガスもダメ。
食べ物はかろうじて買い置きのを出してもらえたけど
一番若いお友達は良家の子女(!)で、いちいち
「あら~、これ、どうすればいいのかしら~~??」
の連続。窮乏生活なんて知らなかったんだそうで。
「そこが、あのときはいっとう大変だったわよね~。」
と、82歳のおばあちゃまは悪戯っぽくウィンクなさった。
生き残ったご家族。連絡の取れないおばあちゃまを思って、泣き続けてたそうです。
三日後に、やっと家族に連絡がついたそうで。
「無事だったわよ~、って言ったら、それはそれは喜んでくれてね~」
きっと、状況を聞いたら、心の中で「むっか~~~!!!」としたんだろうなぁ。
本当に大変なのは、この先だと思います。
でも、無邪気に笑うおばあちゃまを見ていると、長い人生を生き抜いてきた人の
重みを感じます・・・・(で、いいのかな????)
動じようと、嘆こうと、あっけらかーんとしていようと。
状況は、同じ。
自分の気持ちの持ちようで、ずいぶんと世の中は変わって見えてくるのかも、しれません。
今は、みんな必死。
どこからどう手を付けたらいいのか、と嘆いていたら、ボランティアの方々がいらっして
どんどん作業して手伝ってくださったとかで、元気が出て、自分を取り戻せた、と
ご家族の方々はおっしゃってました。
潮と重油と下水の混じった臭い泥を掻き出す作業は、けっして楽ではないだろうに。
遠くの町からわざわざ被災地に来てくださった、たくさんのみなさま。
ありがたい、ありがたい、ほんとうにありがとうございますっ!!
なんか、彼女ら(おばあちゃん軍団)が、ま~~~だまだまだ、長生きしそうに
思えたぞ。(もしかしたら失礼な物言いか??ごめん。)
おまけ。
あたしは、このお話を聞いたあと、家に帰って熱を出して、三日間寝込みました。
毒気に当てられた?知恵熱?なんでしょうね~???(ー_ー;)
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