正月。
家の中の、一番奥まった場所に、我が家の電話機は、ある。
なにしろ、猫にさんざん踏まれて、懲りたもので、猫を入れない部屋に設置したのだが。
無駄に広い、昔々の家屋。
電話の着信音がなったぞ~、って、走ってきても、一番遠くの部屋からだと、いったん外に出たり、また入ったり、
さらに階段を上がったり下がったり、で25回は鳴らすことになる。
一度など、あわてすぎて階段から落ちたことも、ある。
知り合いは慣れてて、我慢して待っているが、あまり知らない方だと、留守だと思って切ってしまう。
なので、常時留守電にしている。
居留守ではありませんよ。
なにせ「どなたがいらしても、失礼のないように、常に人が居る、のが礼儀だ。」と仕込まれて育ちましたもので。
おかげで、家族総出でなにかやる、ということは、無い。
なにしろ、大きいおじいちゃまが亡くなったときなど、葬儀に、あたしは家で留守番してたんだから(-_-;)
昔は家(自宅)で結婚式でも葬式でもやってたんだけど、最近はそういうの、無いからねぇ。
そんなことはともかく、だ。
昨日の夕方、見ましたら、留守電ランプがチカチカしてました。
聞きました。
「(電子音声で)十二月二十六日。」
え?ずいぶん前のだぞ。
『(小さな声で、どこかのおばあさんが)もしもし・・・・○×ですが。。。。
五件も六件も断られて・・・・(もそもそ、なにかつぶやいているが聞き取れない)
なので、おねがいします・・・(消え入りそうな声で)灯油を。。。ガチャ。』
え~~~???なに?これ。
我が家は、商店ではない。
なに?灯油をください、っていうこと??
だいたい、○×さん、って、どこの(地区の)○×さん?
知り合いには、こんな名前、居ないぞ???
もしかして、貧しいおばあさんが、誰でもいいから灯油を持ってきてください、困ってます、という
電話をしてきたのか?
もう正月二日、電話があってから、ずいぶん経っている。
その間に、ひどい冷え込んだ日も、あったぞ。
うっわ、探さなきゃ、この人、どこのだれ?
苗字だけからの人探し、まず、その前に、かけなおしてみよう。
出ないよ。
むなしく鳴る呼び出し音が20回のところで、切った。
心臓がバクバク。
もしかして、もしかして、命の電話みたいのだったら、どうしよう。
探し当てて出向いたら、中で死んでた、なんて、いやだぞ。
でも、一刻も早く、どうにかしなきゃ。
古い電話帳やらなにやら、引っ張り出して、探しました。
まず名前、それから番号(非表示の電話は受け付けてません)。
やっと見つけて、ほっとして。。。
もう一回、かけてから出向こう、と、再度かけてみました、電話。
着信音5回で、なんと、出ました!!
泣くくらい、ホッとした。(T^T)
不審そうな声で、留守電のときよりも、ずっとハッキリした応対。
あたしんちにかけましたよね?
文句つけられたと思ったのか、えらい無愛想な対応で「かけてません。」
(かけたから、かけなおしてるんだよw)
ま、間違い電話だ、ということは、わかった。
無事なのも確認できた。
相手、間違えましたの一言もなく、なんで灯油が無くなるのか、とか、いろんなことを
延々25分、しゃべるのです。
もっと話しそうだったのですが、運よく携帯に着信がありまして、すみません、と切らせていただきました。^^;
正月の忙しいさなか、お暇なご老体のお話し相手、してしまいました。
彼女、ずいぶんとたくさんの怒りを抱えておいでだったようで、しゃべるしゃべる。
ご近所への不満、家族のグチ、やってくるヘルパーさんへの不信感、病院の応対のこと、あれやこれや。
そういうときには、民生委員というものが居りますよ、と教えてさしあげたり。
まぁ、最後はなごやかに電話を切ることができましたので、よかったなぁ、と思います。
寂しい家族のことも、もっと考えましょう、若い連中よ。
父母、祖父母のことも、もっと、折に触れ、思い出してあげましょうよ、ねぇ。
墓石の下に入れてやったら、それでいい、なんてのは、無しですよ?
年末は、皆様のところにご挨拶にも伺えず、失礼いたしました。
本年は申年。
悪いものは去り、新しいものを取り込む気運。
本年が、いい年になりますように。
家の中の、一番奥まった場所に、我が家の電話機は、ある。
なにしろ、猫にさんざん踏まれて、懲りたもので、猫を入れない部屋に設置したのだが。
無駄に広い、昔々の家屋。
電話の着信音がなったぞ~、って、走ってきても、一番遠くの部屋からだと、いったん外に出たり、また入ったり、
さらに階段を上がったり下がったり、で25回は鳴らすことになる。
一度など、あわてすぎて階段から落ちたことも、ある。
知り合いは慣れてて、我慢して待っているが、あまり知らない方だと、留守だと思って切ってしまう。
なので、常時留守電にしている。
居留守ではありませんよ。
なにせ「どなたがいらしても、失礼のないように、常に人が居る、のが礼儀だ。」と仕込まれて育ちましたもので。
おかげで、家族総出でなにかやる、ということは、無い。
なにしろ、大きいおじいちゃまが亡くなったときなど、葬儀に、あたしは家で留守番してたんだから(-_-;)
昔は家(自宅)で結婚式でも葬式でもやってたんだけど、最近はそういうの、無いからねぇ。
そんなことはともかく、だ。
昨日の夕方、見ましたら、留守電ランプがチカチカしてました。
聞きました。
「(電子音声で)十二月二十六日。」
え?ずいぶん前のだぞ。
『(小さな声で、どこかのおばあさんが)もしもし・・・・○×ですが。。。。
五件も六件も断られて・・・・(もそもそ、なにかつぶやいているが聞き取れない)
なので、おねがいします・・・(消え入りそうな声で)灯油を。。。ガチャ。』
え~~~???なに?これ。
我が家は、商店ではない。
なに?灯油をください、っていうこと??
だいたい、○×さん、って、どこの(地区の)○×さん?
知り合いには、こんな名前、居ないぞ???
もしかして、貧しいおばあさんが、誰でもいいから灯油を持ってきてください、困ってます、という
電話をしてきたのか?
もう正月二日、電話があってから、ずいぶん経っている。
その間に、ひどい冷え込んだ日も、あったぞ。
うっわ、探さなきゃ、この人、どこのだれ?
苗字だけからの人探し、まず、その前に、かけなおしてみよう。
出ないよ。
むなしく鳴る呼び出し音が20回のところで、切った。
心臓がバクバク。
もしかして、もしかして、命の電話みたいのだったら、どうしよう。
探し当てて出向いたら、中で死んでた、なんて、いやだぞ。
でも、一刻も早く、どうにかしなきゃ。
古い電話帳やらなにやら、引っ張り出して、探しました。
まず名前、それから番号(非表示の電話は受け付けてません)。
やっと見つけて、ほっとして。。。
もう一回、かけてから出向こう、と、再度かけてみました、電話。
着信音5回で、なんと、出ました!!
泣くくらい、ホッとした。(T^T)
不審そうな声で、留守電のときよりも、ずっとハッキリした応対。
あたしんちにかけましたよね?
文句つけられたと思ったのか、えらい無愛想な対応で「かけてません。」
(かけたから、かけなおしてるんだよw)
ま、間違い電話だ、ということは、わかった。
無事なのも確認できた。
相手、間違えましたの一言もなく、なんで灯油が無くなるのか、とか、いろんなことを
延々25分、しゃべるのです。
もっと話しそうだったのですが、運よく携帯に着信がありまして、すみません、と切らせていただきました。^^;
正月の忙しいさなか、お暇なご老体のお話し相手、してしまいました。
彼女、ずいぶんとたくさんの怒りを抱えておいでだったようで、しゃべるしゃべる。
ご近所への不満、家族のグチ、やってくるヘルパーさんへの不信感、病院の応対のこと、あれやこれや。
そういうときには、民生委員というものが居りますよ、と教えてさしあげたり。
まぁ、最後はなごやかに電話を切ることができましたので、よかったなぁ、と思います。
寂しい家族のことも、もっと考えましょう、若い連中よ。
父母、祖父母のことも、もっと、折に触れ、思い出してあげましょうよ、ねぇ。
墓石の下に入れてやったら、それでいい、なんてのは、無しですよ?
年末は、皆様のところにご挨拶にも伺えず、失礼いたしました。
本年は申年。
悪いものは去り、新しいものを取り込む気運。
本年が、いい年になりますように。
それにしてもそんな電話、気になりますよね。何事もなく幸いでしたし、さみしいお年寄りの慰めにもなったようで、いいことをされましたね。
留守電も、うっかり聞き忘れてます(-_-;)
留守電にしろ、宅配にしろ、まぁ、在宅してるのに不在通知、置いてかれますから^^;;
よほど、存在感無いんでしょうねぇ。
まぁ、事故や事件でなくて、本当に良かったです。が。
田舎は、若い人たちは都会に流れてしまって、残された人たちは懸命に生きてますけども。
若い人たちは、自分が出て行ったあとの親たちが、老いていく、ということは念頭に無いようで。
年老いるということは、友人知人も老いて、欠けていくんだ、ってこと、気づかないんでしょうね。
自分たちも懸命に生きているんだから、親は親でなんとかしてくれ、みたいな?
せめて、一ヶ月に一回でも、電話くらい、してあげましょうよ、ねぇ。
と、思いましたですよ。(いつもながらのエラそう発言)