暑さのせい、です。（きっぱり！）

金曜日、病院の帰り道。
なんとなく、スイカが食べたくなって、通りすがりのストアに寄った。

一番戸口に近い駐車場から二番目の場所に、駐車。
お店をぐるりと巡ったが、スイカのカットしたものは、売り切れ。
丸ごとなんか、買えません、半分以上腐らせる自信、ありますわ、この暑さ（とほほ。。。。）

あぁ、学生時代に、親友と、学校の帰りに丸ごと一個買って、一緒に半分こして食べたっけなぁ。
あの日のスイカの甘さを、今も覚えてる。
真っ二つのスイカに大きなスプーンおっ立てて、
『お行儀悪～～～いっ♪』
って、大笑いしながら、食べたなぁ。
何があっても、すぐ、笑って笑って笑い転げた、夏だった。
あの夏も、暑かった。

その親友も、まだ小学生の娘を残して鬼籍に。。。。
最後のメールが、

　　最近、パソコン開くのが辛いのよ、でも、メールちょうだい、ちゃんと読むから。
　　お返事出さなくても、読むから。

返事の来ないメールは、寂しかった。
確かに、読んでくれてるっていう実感が欲しかった。
でも、でも・・・・でも。

１年後、旦那様からの喪中はがきが届いた。
もう、遠い遠い、思い出。


そんなことを思い出しながら、車に戻り。
暑い暑い日差しの中、手前から二番目の車にキーを差し込み。

あれ？
動かない。
なして（どうして）？

と、抜いたキーと鍵穴とを交互に見比べていたら、後ろから歩いてきた男性、おもむろに。

　　それ、僕の車です

たぶん、吹き出したいのを、けんめいにこらえてる、みたいな口調。

　　えっ？えっ、えっっ？？？

あたふた二度見、一生懸命頭ぺこぺこ、すみませんすみませんすみません、まちがえましたっ！！！

と、もう一度よくよく見たら。

確かに二台目ですよ。・・・・・あたしの先に停まってた車が発進してたから。

ごめんなさいっ、と、あとずさったら、

『大丈夫ですよ、暑い日ですね＾＾』

（なんと優しい紳士なんだろう。）
もうしわけありませんでしたっ、と、早足に自分の車に戻る。
同じ色なんだもん、なんて、口の中でもごもご、自分に言い訳してみたり。

　　これって、さ。
　　暑さのせい、だよね。

と、いうことに、しておきましょう。うん。


夜、猫の世話から庭に出ると、うるさいほどの虫の声。
季節は確かに移ろっているものを。

見上げる空にちょうど半分のお月さま。
♪は～ん～か～け～　お～つきさん～、っていう童謡を、知ってたら歌って？
一緒に。同じ空を見上げながら。
ねぇ＾＾♪