朝食後(もう八時を過ぎていたが)散歩に出た。
山の中腹にある、少し広い場所に立ち止まり、下界を見下ろす。
向こうの町は、別名「朝霧の里」と呼ばれているそうだ。
昨日は雨だったので、もしかしたら、と期待していたが、まさに。
静かな山々を眺めていると、少しずつ晴れていく霧のように
自分の気持ちが見えてくる。
あたしは、優しく無かった。
ずっと、たぶん、ずいぶんと優しく無かったんだな。
考えが足りなかったせいで、たくさん傷つけたんだろう。
無駄なことばかりやらかして、イヤな生き方を押しつけてきたんだろう。
幼かった頃のように、一点の疑いもなく「自分は良い子」と信じられた頃が
むしょうに懐かしかったりする。
山の中腹にある、少し広い場所に立ち止まり、下界を見下ろす。
向こうの町は、別名「朝霧の里」と呼ばれているそうだ。
昨日は雨だったので、もしかしたら、と期待していたが、まさに。
静かな山々を眺めていると、少しずつ晴れていく霧のように
自分の気持ちが見えてくる。
あたしは、優しく無かった。
ずっと、たぶん、ずいぶんと優しく無かったんだな。
考えが足りなかったせいで、たくさん傷つけたんだろう。
無駄なことばかりやらかして、イヤな生き方を押しつけてきたんだろう。
幼かった頃のように、一点の疑いもなく「自分は良い子」と信じられた頃が
むしょうに懐かしかったりする。
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