柄にもなく、うろたえてしまった

それは、やたら暑かった二日前のこと。
場所は深夜のコンビニ。
毎度のことながら、客はまばら。というか、その時は、あたしひとり、だった。

店員さんはなじみの顔で、いつも、とりとめもないおしゃべりに花を咲かせながら買い物をする。
店員さんは勧め上手で、これが美味しかったですよぉ、とか、何が流行ってます、とか、教えてくれて。
じゃぁ、お試し、する？てなあんばいで、けっこう（あたしとしては）楽しい時間なのだ。

うろうろしていたら、棚に、新しいa●anの特集号。今回は「あたしたちのSE●」特集号だった。
男性雑誌のS●Xといえば、どこもかしこも卑猥（と、ガソリンスタンドの休憩室にあったものをちら見したあたしには、そう見えた）で、目を背けるものなのだが。
女性誌の特集とあれば、きっと、女性の心理とかさまざまに切り込んでくる、はず（←あくまで個人の意見です）。どんなのかな？と興味をそそられ。
つい手に取ってはみたものの、その場でページを開くのは、なんとなく気恥ずかしく。

　　そうだ、彼女（いつもの店員さん）に感想を聞いてみよう、もしかして、目を通してるかも！

・・・・・と、思ってしまった、のが運の尽き？


ふらら～ん、へろろ～～ん、とレジに行って、「ねぇ、これ・・・」と声をかけながら店員さんを見て、仰天！！！

　　どえぇぇぇ！！！！！彼女じゃない！！！！！！！！


そこでにこやかにレジ籠を受け取ってくれてるのは、イケメンのお兄さんではないかっ！！（顔面蒼白！内心冷や汗だらだらだら！！！）

あっけにとられて、対処に気持ちが追いつかず、呆然としてるあたしをしり目に

『ポイントカードはお持ちですかぁ？』

などと、にこやかな対応、さわやかな声、品物をさっさとさばくその手元には、件の雑誌が・・・・

あ、それ、買いません！
と、言葉にしようとして、瞬時に固まった。

待て待て待てぃ。
今、ここで騒げば、流れ作業が止まってしまって、一点集中で注目される！
そうだ、ここは、何食わぬ顔で、やり過ごそう。うん、そうしよう。

こういう時ってさ、どうして、物事のすべてがスローモーションなんだろう、ねぇ。
ぞぞわっ、ぞぞわっ、って耳元から音がすると思ったら、自分の血流の音だったわさ。
たまらんよぉ・・・・一刻も早く、その場から離れたいのに。。。しくしくしく。。。


何事もない、ように、財布から小銭を出して、平然と支払を済ませ、すんなりと外に出て、外回りを掃除してるいつもの彼女にも声をかけず
そそくさと愛車を発進させ、無事帰宅。

テーブルに向かい、今買ってきたアイスをくわえて、しばし呆然。

厳然と、理解できることは、ひとつ。
あたしは、その雑誌は、おそらく絶対に読まない。なにしろ、宇宙人だから（ヲイ）。

あ～～～～～～っ！
ドジったぁぁぁぁぁぁ（泣）あたしの、バカバカバカっ！！！


　　・・・・コーヒーでも、飲もう。。。

で、二日ばかり、魂が抜けたように、のっほらとしてました。


本日の台風は夕方過ぎに温帯低気圧にかわりました。今は雨です。

まだ平常心ではなかったらしく、猫ジャンルで投稿してました＾＾；；
失礼しました。