インフルエンザの予防接種受けてきました

午前中に、予防接種を受けに、病院に出向きました。

昔からお世話になってる先生、
『おー、来たな？一年に一回のヒト＾＾』

あたしは、めったなことで病院（内科）に行きません。
ケガは外科だし、血圧は『本態性低血圧』だとかで、１００超すか越さないか。。。
おかげで体温も低い。親譲りだからしょうがない。
もとから（生まれつき）のものなので、普通の低血圧の方とは少し違って、朝も平気だし食欲もある。
問題は、周囲が心配する、こと＾＾；；
出不精だから、多少の不調は、寝て治す。

なので、先生とはまるで七夕のように、一年に一回の出会い。
あたし、この先生、けっこう好き♪ひょうきんで、なのに上品で、面白い。
看護師さんが上手な方で、お注射はほとんど痛くなかった。

出たついでだから、と言い訳をして、古い友の見舞いに出向いた。
特養ホームは、とても静かで、だれも入院していないんではないか？と思うほどだった。
学校とはえらい違いだ＾＾；；

受付の係りの方が、お部屋まで案内してくださった。
ひょこっ、と顔を見せたとたん。
『あ～、〇〇ちゃ～ん！！』
はっきりした、いつもの声だった。

まっすぐに顔を見たら、目に力があった。

あ、大丈夫だ。と、思った。
安心した。（前評判では、ぼけて何も分からなくなってしまっている、と聞いた）
でも、いろいろ話してくれるんだけど、声には力がなくて、『・・・かやかやかや・・・・』と、声が耳まで届かない。
最初の呼びかけは、めいっぱい力を使ってくれて、それで声の力は使い果たしたのか？

ベッドに寄って、せいいっぱい聞き取る。

『このごろ、ね、甘いものが食べたいな～、って思うのよね。』

お酒は飲むけど、甘いものは食べてたの見たことなかったな、と思い出す。
彼女はあたしよりか一個上。
未婚のまま、老いてしまった、と、ぽつりと言った。
『今、こうなってしまうとね、なんかね、寂しいもんだよ。。。』
あぁ、口に出しちゃってるし。でも、そうなのか。。。そうなのね。。。

何も答えずにいたら、彼女、ふいにしかめっ面になって、言った。
『あんたに、会いたくなかった。』

え？なんで？と思ったが、口に出せなかった。
彼女は、つづけた。

『あんたの顔を見たら、愚痴を言いそうで、なんか、やだ。』

とっさに口をついて、言葉が出た。

　愚痴。言ったらいいじゃん。いくらでも、聞くよ。
　好きなだけぶつければいいじゃん。どうせ時間はたっぷりあるっしょよ。

やっと笑った彼女は、『そだね～、こっちには、だけど、あんた、いっつも忙しいっしょや。』

　あ～、まぁ、ね＾＾；；

と、二人して、笑った。
そうこうしてたら、がやがやし始めて、どうやら昼食時らしく。

早々に退散して、その足で近所のスーパーに駆け込んで。

チョコレートや柿やミカン、なんやらかんやら、最後にケーキ。ティラミスの小さなの。
会計でスプーンつけてもらって、とっとことっとこ、施設に戻った。

さっき、「インフルエンザが流行ってきていますので、ご家族以外のお見舞いは禁止されてます」って、言われたばかり。
何も言わず、スタスタスタ、と、当然の体でまっすぐ部屋に行き、食事を終えたばかりの彼女にケーキを差し出したら

ぱっと顔を輝かせて
『わぁうれしい！！欲しかったんだ！！！ありがと＾＾』

と、封を切り始めて。
スプーンを手渡したら、食後と思えぬスピードで食べ始めた。

思わずこっちまで嬉しくなった。

廊下から、食器を下げる人たちの音がし始めたので、こそこそ～、っと退散。

きっと、あたしに心配かけまいとして、元気を装った、のかもしれなくて。

帰ってから、なんとも、気持ちが落ち込もう落ち込もうとする。

悪いほうに考えたら負ける。
こんな日だって、ある。
彼女の眼には、まだまだ力があった。大丈夫だ。うん。

夜に、なぜかくしゃみ連発。
えっと。。。。
予防注射のあと、の不具合ではあるまいなぁ。。。。
なったこと無いから、よくわからん。


明日は日曜だし。寝るべ。
あ～した元気に、なぁ～～れ。


今年のインフルエンザの流行は、早いらしいですよ。
予防接種はお早めに、ね～＾＾