昼寝の夢に 少しだけ補足あり

暑い、午後。
ちょっと横になって、と思ったら、うっかり眠ってしまったようで。

夕方になっていた。
どこかの山の裾野みたいな、坂の下みたいな、知ってるような知らない場所に、居た。
一番近い感じでは、岩手県境あたりっぽい、けど、もう少し寂れたところ。

どうやら、散歩に出て、どうしてここまで歩いてきたものやら、な風情。

数人一緒で、別に連れ添うでもなく、若いのやら年寄りやら、子どもも居たなぁ。
店のようなものもあって、訳のわかんないものが売られてある。
売り子はいない。
金物屋？菓子屋？？なにかな。小間物屋とも、少し違うっぽいが、面白い。
床は土間だ。珍しいな、いまどき。
うろうろ、眺めているけど、買うでもなく。
何人かはバスの時刻表がどうとか言っているけど、バス停みたいなものに時刻表が書いてないし。

うーーー、と、坂の上の方をながめたり、してみる。豊かな林のような方角に、道が伸びている。
そっちから、トラックみたいなのとか、ダンプみたいなのが走ってくるけど、バスらしいものは見えない。
どんどん、坂の下の方に向かってて、坂を下ると川を越えるようだな。

遅くなるから帰ろう、と、坂の上に向かって歩き出した。
あたしんちの方角に向かう車は、全然居ないんだもん、遠いけど、歩くしか無いんだろうな。
車、どこに置いてきたっけか。
しかし。
身体が、ものすごく重い。なんなの、これ。
一歩一歩が、しんどい、しんどい。
ほった、ほった、ほった、と、ようよう歩いていたら、そこらの林の中から、とても小柄なおじいさんが出てきた。
ぐい、とあたしの手を引っ張って、どんどんどんと坂を登って行く。

　　　え？この人、誰？

と思ってたら、おじいさんは斜めに振り向いて、ぼそっと、言った。

　　アンタも、としょった（年取った）なぁ

かすかにほほえんだ細面の顔に、まったく見覚えが無い。
ぎゅ、っと握ってくれてる手は、顔つきに対して、けっこう若くて力があるみたい。
と、眺めてたら。
チョッキを着てる、と思ってた背中の、腰の辺りというかチョッキの裾というか、背中の一部分が、奇妙に揺れる。

んん？？
と、しっかり「見た」ら。
揺れてる、のは、短い尻尾、だった。
猫の、ボブテールみたいな、茶色の尻尾。

こんな尻尾の子、誰だっけ？？？

と、考え込んでたら、パパに起こされた。

あそこ、どこだったんだろう？
ていうか、あの子、誰だった？？


　ちょっと補足。
　　途中で起こされたもので、ぼんやりしたまま、パパに説明して。
　　で、夢の中でははてな？な気持ちだったものが、パパの言葉も混じってしまったようで
　　ここに書いたときには「尻尾の子」「あの子」という表現になってた。
　　夢の中では、単に「誰？」としか考えてなかった、と、あとから思い出す。
　　気になったこと、メモ書きだけにして頭を整理してから、書き始めれば良かった。
　　補足おしまい。


さすが、夢。
不思議。