新型コロナウイルスは、オミクロン株の流行とともに感染拡大がこれまでにない勢いで広がっています。
大阪府内では1月28日に初めて1日の感染確認が1万人を超えるなど、過去最多の感染者数の記録更新が続いています。
大阪芸大の学内の感染者も、保健管理室の発表の数字をまとめると、1月にはいって学生106人、教員4人、職員4人の陽性が確認されました(2月2日発表までのデータ)。これは、2021年の第4波、第5波を上回るペースの感染拡大です。
【1月の新型コロナ陽性者報告数】
6日(木)学生1人
7日(金)教員1人
8日(土)学生1人
9日(日)学生1人
11日(火)学生2人
12日(水)学生5人
13日(木)学生4人
14日(金)学生4人
15日(土)学生6人
16日(日)学生2人
17日(月)学生9人
18日(火)学生9人、教員1人
19日(水)学生7人、教員1人
20日(木)学生6人、教員1人、職員1人
21日(金)学生3人、
22日(土)学生6人
23日(日)学生6人
24日(月)学生4人、職員1人
25日(火)学生3人、教員1人、職員1人
26日(水)学生2人
27日(木)学生4人
28日(金)学生4人
29日(土)学生6人
31日(月)学生11人、職員1人
(2月2日 大阪芸大 保健管理室発表)
●検査がすぐにできない 保健所からの連絡もこない
関係者によると、大阪府内では、医療機関や保健所は対応が手一杯で、PCR検査や抗原検査がすぐにできない状況になっているということです。
また、保健所からの連絡がなかなかこないという、去年の春に似た状況になっています。そのため、濃厚接触者の特定がすぐにはできず、大学の保健管理室が自主的に学生の自宅待機を要請したり、周辺にいた友人への連絡を陽性者に依頼するなどの事態になっています。
●まず大学の保健管理室に電話を
大学関係者は、少しでも体調に異変がある場合は、保健管理室に電話で相談するようにしてほしいと話しています。
大阪芸大 保健管理室
0721-93-3806(直通)
月-金10:30から17:00
土曜 10:00から17:00
大学関係者は、「届け出れば試験などで不利にならないよう配慮するので、体調に異変を感じたら、登校したりバイトに行ったりせずに自宅で休んでほしい」と呼びかけています。
●喉の痛みや違和感は危険信号
今年に入って広がっているオミクロン株は、喉の痛みや違和感、それに頭痛、鼻水などで発症に気づくことが多いとされています。
報道では、肺炎などで重症化しないとの情報もありますが、体のだるさ、頭が痛いなどの症状のほか、喉の激しい痛みが特徴だという報告もあります。医療関係者は、「万一、呼吸がつらい、状態が急変したなどの場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と話しています。
●飲料や、飲み込みやすい食べ物の備蓄を
ある学科の学生指導担当教員は、「去年4月の医療ひっ迫時と似ている状況だ。特に下宿生は、ひとりで自宅待機することになる。あらかじめ飲み物、食べ物を一週間分程度備蓄するなど、感染に備えてほしい」と話しています。「激しい喉の痛みを訴える学生もいる。冷たいアイスクリームやプリンなど、高熱で食べ物を飲み込みづらいときでも栄養やカロリーを補える食べ物を冷蔵庫に用意して」と呼びかけています。
(写真下:保健管理室のある総合体育館棟)
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