大阪芸大正面入り口の目の前にあるバス停、東山停留所で行われていた改修工事が、今年の3月末に完了しました。日よけの屋根ができ、温度抑制型のベンチも新設されて、雨や日差しをしのいで、バスの待ち時間を快適に過ごすことができるようになりました。<大坪千成>
(写真:2023年3月末に改修工事を終えた東山(芸大・サンプラザ前)バス停。2023年5月9日撮影)
工事が完了したのは、カナちゃんバス「東山(芸大・サンプラザ前)」と金剛バスの停留所「東山(芸大前)」の共同の停留所です。
今回の工事は、バスの利用者の「暑いなかバスを待つ時間がつらい」といった声を受け、大阪府の猛暑対策事業の一環として始まりました。工事費用は全額、府の費用で進められました。
大きな日よけや、緑化プランターを設けるなど、熱を下げるための工夫がされており、なかでも新しく設置されたベンチは従来のものとは違う「温度抑制ベンチ」で、日光にあたっても熱くなりにくい特徴があるといいます。
(写真:バス停のそばに設置されたプランター。2023年5月9日撮影)
(写真:熱くなりにくい特徴の温度抑制ベンチ。2023年5月9日撮影)
河南町役場総務課の担当者は「たくさんの人が利用しているバスだが、今まで屋根がなかった。今回の工事で少しでも猛暑の対策になれば」と話していました。
町の住民は「傘をささずに待てるのでよろこんでいる。地域バスが通ってから便利になっている」と笑顔。バスを待っていた人は「ベンチが古くなっていて座れなかったので、きれいになってありがたい」と話していました。
気象庁は、今年の6月から8月の平均気温は、平年並みか高くなると予想しています。新しくなったバス停に、ほっとする季節を迎えます。
(写真:新しくなったバス停に到着した金剛バス。2023年5月9日撮影)
(写真:新しくなったバス停とカナちゃんバス。2023年5月17日撮影)
了