大阪芸大ジャーナリズム研究会

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芸大周辺 “老舗”を訪ねてぶらり散歩

2024-11-27 16:54:56 | 活動紹介

▽下宿を決めたその足で布団を買いに来てくれた新入生
  末広寝装店

 一須賀の交差点から南東に200メートルのところにある、クリーム色の壁面の店構えの「末広寝装店」。今年で創業53年になります。<狭間 翼>


(写真:末広寝装店)

 お店を経営している店主の久門末男さんは、かつて一須賀には芸大性向けの木造アパートがたくさんあって、「遠方から入学してくる学生さんは、夜行列車やフェリーで大阪に着いたその足で下宿を決めて、そして布団や枕を買いに来てくれてましたよ」といいます。

 昭和48年ごろ、遠方から大阪芸大に通うために下宿する学生を中心に、布団のレンタルや販売が盛んだったといいます。「カラフルな髪色で個性的な服装をした子がたくさんいたね。話しかけたら愛想よくしくれるし元気で良い子たちばっかりやったね」とにこやかに語ります。
「学生寮で生活をしてる子たちはよくお店に来てくれてたね。(とりあえず、その日からの生活に必要なものを調達するために)家具屋さん、電気屋さんにも連れてってあげましたよ」と、思い出話を語ってくれました。
「末広寝装店」の周りには、現在ではなくなってしまった飲食店やゲームセンターなどがあったといいます。「あの頃はこの辺にはたくさんお店があったから、学生さんたちが放課後に数人で遊びに来てるのをよく見かけたけど、最近は見かけないね」と少しさびしそう。

 いまでも、入学式が近づくと一人暮らしを始める新入生が「末広寝装店」で布団を買いにやってきます。
「大阪芸大の学園祭にも行ったことがあるんですよ」と笑顔を見せる久門さん。「仲がいい学生さんらが屋台をやっていたものだから、すごく楽しかったのを覚えている。また学園祭も行ってみたいね」と振り返ります。


 (写真:店内のようす)

≪末広寝装店≫
●住所=河南町一須賀777‐8。
●定休日=不定休。
●営業時間=9時〜20時。


▽落ち着いた店内には芸大卒業生の絵
  コーヒー&キッチン SONO

 府道27号一須賀交差点のすぐ南側、大阪芸大から徒歩5分ほどのところにある喫茶店。店内は、カウンターや柱の茶色い木の造りがレトロな落ち着いた印象。おすすめメニューの「エビフライ定食」はボリュームがあって980円と、値段も手ごろです。そんな喫茶店 の「SONO」は今年で創業52年を迎えます。


(写真:コーヒー&キッチンSONO)

 店主の尾崎和美さんは「私は大阪芸大の短期大学出身で、弟も大阪芸大の卒業生なんです」といいます。そんなこともあってか、芸大生を暖かく迎えてくれます。

 店内に飾られている絵を指さして、尾崎さんは「美術学科の卒業生が描いた絵を店内で飾らせてもらっているんです。髪が長くて落ち着いた雰囲気の優しい男性でしたね。お店にもよく食事に来てくれてました」といいます。「今でも昼休憩や空きコマなどの時間に食事をしに来る大阪芸大の学生がいて、いつも楽しそうに大学での日常を話してくれるんです。聞いていたら私も学生時代の楽しかったことなんかを思い出しますね」とにこやかに話します。

 営業は午前8時から午後4時まで。常連さんには地元の人や仕事の途中のドライバーも。食材の野菜などは地元で農家をしている知り合いから仕入れています。

 「私が学生時代からの友人もいて、時々お店に来てくれて昔話をしたりするんです。大阪芸大を卒業した後もお店でこうしてゆっくり話せる時間はとても楽しい」という尾崎さん。大阪芸大の学生に向けて「ひとりでもゆっくりできる落ち着いた店なので、昼休みや授業と授業のあいだの時間にぜひ来てください。みなさんとお話ししていると学生時代の自分を見ているようでとてもうれしい」と笑顔がこぼれました。


(写真:店内のようす)

≪コーヒー&キッチン SONO≫
●住所=河南町一須賀104。
●定休日=日曜、月曜。
●営業時間=8時〜16時。


▽芸大生でにぎわった夫婦の食料品店
  東野商店 

 一須賀神社のそばで酒店「東野商店」を営む東野茂夫さん(75歳)と東野直美さん(76歳)。この店の3代目の店主になります。


(写真:東野商店)

 「少なくとも100年以上は続いてるやろうな」と語っていた現在の店内には、古い地元の造り酒屋の看板も並んでいます。「いまは廃業してるけどな」とちょっと淋しそう。

 2人はいまから50年ほど前の1972(昭和47)年ごろ、「阪南ネオポリス」として造成された河南町大宝の新興住宅地に、パンや生鮮食品を売る出店を構えました。いまの大ケ塚郵便局の場所には芸大生が住むアパートがあって、当時20歳代だった2人の店には、学生たちが毎日肉や野菜などの食材を買いに来ていたといいます。

 「大阪芸大の学生さんたちとは仲が良かったものだから、賞味期限が近い食材なんかをタダであげていたりもしたよ」と直美さん。「髪が長くフーテンみたいな格好の子もいたね」、「あの時はそんなに学生さんらとも年は離れてなかったし、元気で愛想のいい良い子らばっかりやったわ」とにこやかに話します。

 茂夫さんは、「サカイ君という子は今でも覚えている。あの頃はよくお店に来て食材を買ってくれて、自分たちの子どもにとってはお兄ちゃんのような存在やったなあ」と語ります。そのお子さんも今は48歳だといいます。
直美さんは、「ちょっと髪が長くておとなしいタニモト君は、数人のグループが店に来てくれていて、グループの中の1人がテレビのディレクターになったと聞いたときは、大阪芸大はすごいんやなと思った」と振り返ります。
かっこいいナイスミドルの男性の常連さんは、のちに芸大の教員だと知ったのだそうです。

 今は喜志駅近くに住む学生が増えて、一須賀周辺の学生は減ったと感じるという二人。「知り合いも何軒か、学生アパートを辞めたと聞きますね」と少しさびしそうでした。
「あのころの学生さんらはもうええ歳やろうね」と、かつて芸大生で賑わった大宝を懐かしそうに語ってくれました。


(写真:東野茂夫さんと東野直美さん)

≪東野商店(現在のお店)≫
●住所=河南町大ヶ塚110。
●定休日=不定休。
●営業時間=8時〜12時、13時~17時。



新入部員を募集中! 大阪芸大ジャーナリズム研の活動紹介<2024年 秋版>

2024-10-22 12:00:00 | 活動紹介

 これまでサークルとして活動してきたジャナ研ですが、この秋からは少しバージョンアップ。
 卒業後を見すえて、情報収集・制作・提供へのスキルを磨く活動をする団体を目指します。
 ジャナ研は、いってみれば、YouTubeでの公開を前提とした「自主制作」を連打する団体です。
 ニュースブログで解説し、X(旧Twitter)で速報する団体です。
 部員同士が積極的に企画を提案して、動画ニュースに、ブログに、
 中身の濃い情報を提供できるように活動をギア・チェンジします。
 企画・取材・撮影・編集の活動を、この秋からさらにブラッシュアップしていきます。
 もちろんこれまでどおり、X(旧Twitter)での速報で、
 芸大生、教職員、卒業生、そして地域の皆さんに情報を毎日お伝えしていきます。

将来、地上波放送局や制作会社で、ニュースや情報番組に携わりたい人。
就活で、新聞社やニュースサイトを目指そうと考えている人。
この秋、ジャナ研はやる気のある、主として1年生と2年生(主に放送学科・写真学科・映像学科・デザイン学科)の若干名を募集します。

     ◯     ◯

 2021年春に活動を始めた新しい課外活動団体「大阪芸大ジャーナリズム研究会」は、部員を募集しています!学科・学年などは問いません。あなたの参加をお待ちしています。

 学内で「ジャナ研」と呼ばれている私たちは、ニュースブログ『NEWS芸大+(にゅーす・げいだいぷらす)』https://blog.goo.ne.jp/oua_journalと、X(旧Twitter)『@oua_journal』 https://x.com/oua_journal で、大阪芸大の動きや、学生・卒業生、教職員の動向を伝える活動をしています。動画ニュースもhttps://youtube.com/@oua_journal にアップしています。

 具体的には、学生目線で美術活動、音楽活動、制作活動や課外活動、それに学生生活を取材し、ネット上で記事や写真・動画を伝えることで、ブログやツイッターが大阪芸大のみなさんの<情報プラットフォーム>となることを目指しています。公平・中立な報道が活動方針です。

 入部はどの学科生・どの学年でも歓迎です。みんな和気あいあい!楽しく、活動しています。ほとんどが初心者として活動を始めますが、先輩たちや顧問教員が指導してくれるので、どうか安心して入部してください。

【入部説明会】
毎週木曜日18時10分から @8号館8−25教室の予定(詳しくはDMかメールで「見学希望」とお知らせください)

【活動の内容】

人と交渉するコミュニケーション力や、取材力、書く力、撮影の技術も磨けるので、就職活動にも力を発揮できます。SNS上の反応も毎週チェックするので、ネットでの発信力も身につきますよ。

【説明会見学の連絡先】
▽X(旧Twitter):@oua_journalのDMまたは、
▽メール:oua_journal@goo.jp
あて、「見学希望」とご一報ください。説明会(オンラインまたは対面)の予定をお知らせします。

【募集対象】
学科、学年問いません。▼メディアに関心のある人、メディアに就職希望の人。将来、記者・ライター、報道カメラマン(スチール・ビデオ)、編集者、アナウンサーなどを目指す人。新聞・放送・ネットジャーナリズムを目指す人。アートジャーナリズムに関心のある人。スポーツジャーナリズムに関心のある人。など。

みなさんの入部をお待ちしています!

↓ポスターを学内に掲出しています。どこに貼ってあるか、探してみてください。


異例の5万回再生 動画ニュース「カーテンコール!浜畑賢吉学科長」

2024-09-08 00:31:02 | 活動紹介

 大阪芸大ジャーナリズム研究会のYouTube動画ニュース『NEWS芸大+』(https://x.gd/J4Uko)の「笑顔と感謝で送る『カーテンコール!浜畑賢吉学科長』」が、アップロードして1か月足らずで5万回を超える再生回数になっています(9月7日現在)。再生回数がここまで伸びていることについて、同会は、「大学関係者だけでなく、舞台に、ドラマに活躍した俳優・浜畑賢吉さんを愛するファンが多く視聴しているのだと思います」と話しています。<上村りさ>


(画像:YouTube 動画ニュース『NEWS芸大+』内にアップされている「笑顔と感謝で送る『カーテンコール!浜畑賢吉学科長』」)

 大阪芸大ジャーナリズム研究会の動画ニュース『NEWS芸大+』は、2022年2月に開設以来これまでに51本がアップロードされていますが、8月12日にアップロードされた、「笑顔と感謝で送る『カーテンコール!浜畑賢吉学科長』」(https://youtu.be/LgA59mOj0_0?si=WHnASsBiZUgCNY5i)の再生回数が、5万331回となりました(9月7日20時現在)。
 これまでの最高再生回数は、2023年12月21日にアップされた、金剛バスの最終運行日を取材した、「小雨のなか別れを惜しむ 金剛バス90年余の歴史に幕」の2万7212回(同)で、次いで同年6月15日に近鉄長野線貴志駅南側の下り線高架化を撮影した「近鉄長野線 喜志・富田林間 下り線も高架化、踏切2つ廃止」の1万1309回でした。

 今回、7月に亡くなった舞台芸術学科の前学科長の浜畑賢吉さんの追悼行事(7月25日天王寺のホテルで開催)を取材した動画ニュースが、アップして1か月足らずで5万回を超えるという再生回数となったことについて、ジャーナリズム研究会の担当者は「大学関係者だけでなく、舞台に、ドラマに活躍した俳優・浜畑賢吉さんを愛するファンが多く視聴しているのだと思います」と話しています。

《『NEW S芸大+』1000回以上再生の動画ニュース》(2024年9月7日20時現在)
※カッコ内はアップロード日時

『NEWS芸大+』(https://www.youtube.com/channel/UCxIukuGeLprCDLweImXGb2g

<1>5万331回再生
「笑顔と感謝で送る『カーテンコール!浜畑賢吉学科長』」(2024年8月12日)
<2>2万7212回再生
「小雨のなか別れを惜しむ 金剛バス90年余の歴史に幕」(2023年12月21日)
<3>1万1309回再生
「近鉄長野線 喜志・富田林間 下り線も高架化、踏切2つ廃止」(2023年6月15日)
<4>9001回再生
「近鉄長野線 線路高架化 富田林〜喜志間の一部」(2022年6月15日)
<5>7054再生
「雪舞うなか発車オーライ 4市町村コミュニティバス」(2023年12月23日)
<6>5207回再生
「バス停に新しい時刻表 12月21日運行開始の公共交通」(2023年12月18日)
<7>3796回再生
「【企画】芸大周辺VS喜志駅周辺どこに住む?」(2023年11月8日)
<8>3767回再生
「『超キン肉マン展』 スカイキャンパスで」(2023年10月6日)
<9>3179回再生
「入学式行われる 春爛漫、3年ぶりに保護者も参加」(2022年4月8日)
<10>3054回再生
「シード権獲得を誓う 全日本大学女子駅伝壮行会」(2023年10月28日)
<11>2894回再生
「ポカポカ陽気の入学式 満開の桜と記念撮影」(2024年4月2日)
<12>2178回再生
「駅周辺の歴史を語る 富田林と近鉄展」(2022年06月16日)
<13>2169回再生
「学園祭2022 仮装やステージで盛り上がる」(2022年11月26日)
<14>1897回再生
「卒業式 笑顔咲き卒業生旅立つ」(2023年3月27日)
<15>1445回再生
「芸大生の描いた桜デザイン 新カナちゃんバス公開」(2023年5月20日)
<16>1314回再生
「春の陽射しのもと 希望を胸に入学式」(2023年4月15日)
<17>1135回再生
「冬空の下、こたつに集合『おこたフェス』」(2023年1月22日)

(画像下:再生回数が5万回を超えた大阪芸大ジャーナリズム研究会の動画ニュース「笑顔と感謝で送る『カーテンコール!浜畑賢吉学科長』」のスクリーンショット)


記事作成や情報発信の基礎学ぶ ジャナ研が鳥取で夏合宿

2024-09-05 00:25:59 | 活動紹介

 9月1日~3日にかけて、鳥取市で大阪芸大ジャーナリズム研究会(ジャナ研)が2024年度の夏合宿を行いました。記事の書き方やSNSでの情報発信の研修を行い、総会では新しい役員と取材分担を決めました。新聞制作の現場で働く講師からは記事の見出しのつけ方の講習を受けたほか、放送局勤務のOBからは、総合職として働く心構えなどを聞きました。<長田恭一・曽我亮翔・森下菜穂・上村りさ・神農雄・狭間翼>


(写真:民放テレビ局で記者をしている放送学科卒業生を招いての卓話 2024年9月2日午後、鳥取市浜坂で)

 大阪芸大ジャナ研は、放送学科住田ゼミと合同で鳥取市で9月1日から3日の日程で夏合宿を実施しました。
 今年度は、春以降に2年生1人、1年生2人の3人の新入部員を迎えたため、夏合宿では告知記事や発生ものの記事の書き方、X(旧Twitter)のフォーマットの基礎研修を行いました。
 大学コミュニティの情報プラットフォームとしてジャナ研はどのような役割をはたせばよいかや、取材者としてどのような倫理を守るべきかなども確認しました。

 初日に行われた総会では、新しい幹部を決定し、学園祭終了後の11月に現幹部と交代する方針を固め、来年度の新歓時期終了までは現幹部がサポートすることも決めました。
 取材分担も新たに決めて、年度後半の情報収集の体制を強化することになりました。

 9月、10月に予定している取材について計画を立てるとともに、それぞれが提案する予定の企画を部員全員で共有しました。
 秋以降も新入部員を補充するため、リクルーティングを引き続き行う方針も話し合いました。

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(写真:新聞紙面の編成製作現場で働く外部講師の「見出しの付け方」研修  2024年9月2日午前) 
 
 合宿では、講師を招いての講習や卓話も行われました。
 新聞紙面の編成製作現場で働く外部講師とオンラインでつなぎ、ニュース記事の見出しのつけ方の講習会を行いました。記事からどう見出しを取るか、主見出しと袖見出しをどう組み合わせるかを、例題を解きながら学びました。
 民放テレビ局で記者をしている放送学科卒業生(ジャナ研OB)からは、日頃の仕事内容や心構えを聞きました。また、放送局の内定を得るまでに数十社受験したことなど、就活についての体験も聞きました。

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 3日目には、地元テレビ局の放送現場を見学。午後の情報・報道番組のスタジオセットデザインやカメラ、ネット番組とローカルCMが次々に切り替えられて放送されていく仕組みなどを見ることができました。
 大阪芸大映像学科卒業生の編集担当スタッフは、「1フレーム1秒ごとを考えながら番組をつなぐことが大切」と、ジャナ研部員に語りかけました。

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(写真:日本海を望む鳥取砂丘を散策 2024年9月1日午後撮影) 

 このほか、報道局のテレビリポーターを中心に物語が展開する米映画『チャイナ・シンドローム』を鑑賞し報道のあるべき姿とは何なのかを議論したり、鳥取砂丘を散策したり、山陰のおいしい海鮮丼を食したりと、部員同士がなごやかに親交を深めしました。
 合宿を通して、これからも大阪芸大にとって必要とされるメディアであるよう、部員一丸となってスキルを磨き、日々の活動に取り組むことを確認しました。

《大阪芸大ジャーナリズム研究会 2024夏合宿》
▽1日目
・「砂の美術館」見学
・鳥取砂丘散策
・運営会議
・米映画『チャイナ・シンドローム』(1979年)鑑賞・合評

▽2日目
・新聞紙面の編成製作現場で働く外部講師によるZoom講習会
・記事のスタイル基礎研修
・取材の心構え・倫理研修
・テレビ局勤務記者(ジャナ研OB)と懇談

▽3日目
・SNSの発信の仕方の基礎研修
・地元テレビ局見学


キャンパスをぐるり3キロお散歩 ジャナ研新歓企画「学内ハイキング」

2024-05-10 21:00:00 | 活動紹介

5月10日、大阪芸大ジャーナリズム研究会が新歓企画「学内ハイキング」を行いました。参加者は、新緑の森を感じ、お地蔵さんの祠(ほこら)を眺めながら、西は31号館から東は芸術劇場まで、キャンパス内のおよそ3キロを歩きました。<取材班>

(人工芝グラウンド横を歩く「学内ハイキング」参加者たち 2024年5月10日 17時45分)
5月10日は晴天のもと、4限終わりにキッチンカー横の20号館ピロティに集合。新入部員と共にジャナ研メンバーは「学内ハイキング」に出発しました。
 
今回は、学内の取材ポイントを確かめる研修も兼ねていて、まずは天の川通りを通ってドレミの広場へ。
噴水横では、「ここにくると『単位を落とす』って都市伝説知ってる?」、「そんなあほな」など、わいわい言いながら歩いて行きました。
 
3号館と2号館の境目を確認して、取材でお世話になる音楽学科合同研究室(合研)と演奏学科合研の場所をチェック。
2号館を通り抜けたら芸術情報センターへ。
「僕はほぼ毎日、ここの図書館に来る」という部員に、一同「へー」と感心しきり。
11号館前の芸バスロータリーを抜けると、建築家・妹島和世先生が設計した30号館(アートサイエンス学科棟)。ゆで卵を輪切りにしてずらして重ねたようなユニークな外観です。
さらに西に進んで、31号館。キャンパス最西端から、はるか西方に傾いた黄金色の太陽を拝みました。
 
こんどは新緑の木陰が涼しい通称「裏坂」を東に引き返し、新文化クラブハウス、自治会棟、文連棟を横目に、坂を上ります。
「マムシに注意」の森を見ながら、登り切ったら、そこはバラ園。美術系の学生たちがスケッチをしていました。見上げると、少し見ない間に、桜木が葉の緑を増していました。
 
そして、階段を上がって人工芝グラウンドへ。こちらも、取材でお世話になる体育会クラブハウスにご挨拶していると、静謐(せいひつ)の中にシュパっと鋭い音が。
弓道場からの矢の音に、ひんやり張り詰めた空気を感じました。
 
舞台芸術学科のある芸術劇場棟から駐輪場を抜けると、大学の敷地に接するように、お地蔵さんの祠が北を向いて立っています。だれが何を祈ったのか、お花が備えられていました。
 
9号館横から南側に出ると、撮影所とデザイン学科棟の間に忽然と33号館(キャラクター造形学科棟)が現れました。
西洋のお城を模した三角屋根を味わったあとは、総合体育館ギャラリーで展示を見て、出発点に戻ったのでした。
 
参加した一年生からは「授業で使う教室以外は立ち寄ったことがなかったので、大学施設を知ることができてためになった」という声が聞かれました。二年生の部員は「一年間大学に通っていたけど、気が付かなかったことがいろいろあった。建物の構造やデザインを知るいい機会になった」と話していました。
 
 3キロ近くを歩いて、ちょっとお腹が空いた一行は、このあと喜志駅ちかくで「ご飯会」。焼肉に舌鼓を打つころには、夜も更けていったのでした。