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美具久留御魂(みぐくるみたま)神社で秋祭りが行われ、10月16日には快晴のもと、3年ぶりのだんじりの「宮入り」が行われました。各町のだんじりが一の鳥居をくぐり、近鉄長野線、国道170号線外環状線を横切って境内に次々に入り、奉納俄(ほうのうにわか)を行いました。<宮原裕>
10月16日、富田林市宮町の美具久留御魂神社でだんじりの宮入りが行われました。去年と一昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、3年ぶりの開催となりました。北は羽曳野市の尺度、南は富田林市の若一まで、13町のだんじりが市内を練り進みました。
午前10時、先頭の毛人谷(えびたに)のだんじりが桜井交差点横の御旅所に到着し、一の鳥居前で曳き手たちが歌いながらだんじりを前後に傾けるパフォーマンスを行いました。歩道の観客はスマホやカメラを向けていました。
(写真:桜井交差点「御旅所」に到着する毛人谷のだんじり)
その後、寺内町(じないまち)、宮、櫻井、川面(かわづら)と、次々に各町のだんじりが交差点にやってきます。
各町のだんじりは、一の鳥居から、粟ケ池北側の参道を順番に進み、近鉄長野線の踏切を越えて進みます。今年は、夏に上り線が高架化されたため、下りの列車が通過すると遮断棒が上がると、高架の橋桁の下をだんじりはくぐり抜けて西に進みます。
(写真:近鉄高架をくぐる喜志町のだんじり)
拝殿前の鳥居をくぐると、いよいよ宮入り。
各町の代表が車上で口上を述べた後、河内俄(にわか)の奉納を行い、神前に今年の豊作と祭りが無事行われる喜びを告げていました。
黒い生地に「喜志」と染め抜かれた法被を身に着けた喜志町青年会の若者に曳かれただんじりは、拝殿前で頭を下げたあと、だんじり上に青年会代表が登場。
「やるぞやるぞではや3年、晴れて本日、秋の大祭に3年ぶりに、わが喜志町青年会、喜びあふれる顔や声。今ここに、宮入りできましたることは、これひとえに、氏神様のご加護、わが喜志町みなみな様方の厚きご支援、ご理解の賜物と、厚く厚く御礼申し上げます」と口上を述べると、大きな拍手がわきました。
そのあと、コミカルな寸劇「河内俄」をだんじりの小さな舞台で奉納し、今年の宮入りを締めくくりました。
(写真:喜志町青年会会長)
例年は境内に並ぶだんじりも、今年は密を回避するために、宮入を行なっては順に各町に帰って行きました。
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