3月22日、晴天に恵まれた中、令和5年度の卒業式が行われました。式典会場の総合体育館では、15学科と通信教育部の総代に卒業証書が手渡されました。塚本邦彦・学長は「大きな絶望のすぐそばには、大きな成功がある」と、コロナ禍で入学式が中止になり、オンライン授業で学生生活を始めた卒業生たちを激励しました。<森下菜穂>
(写真:大阪芸術大学卒業証書・学位記授与式で、ステージに上がった15学科の総代。参列者提供 2024年3月22日午前、大阪芸大総合体育館第1アリーナで)
令和5年度の「大阪芸術大学卒業証書・学位記授与式」が3月22日午前、総合体育館第1アリーナで行われました。この日は、前日の荒れ模様の天気から一転、朝から晴天に恵まれ、卒業生たちは袴やスーツ姿でキャンパスに集いました。
会場では、国歌演奏のあと、15学科と通信教育部の総代がステージに上がり、卒業証書・学位記の授与が行われ、続いて大学院の修了生に証書が渡されました。
コロナ禍の真っ最中に学生生活をスタートさせ、入学式が中止になり、6月にようやく一部の実習が対面で始まった2020年度入学生。4年生の5月になってようやく新型コロナが5類に移行し、学園祭が制限なしで行われたのは2023年度の1回だけだったという、まさにコロナ世代の学年でした。
塚本邦彦・学長は祝辞の中で、16世紀、世界で初めて世界周航を成し遂げたマゼラン一行の行動にふれました。ラプラタ川に迷い込み、乗組員の反乱で大きな絶望を味わったものの、河口に戻りついに海峡を抜けフィリピンへ向かったエピソードを紹介。「大絶望の横に、必ず大成功があると信じて進んでほしい。諸君が活躍するニュースを待っています」と、卒業生を激励しました。
スーツ姿の男子学生は「入学式がなかったので寂しかったが、卒業式が行われてうれしい」とこたえ、別の男子学生は「友だちが出来るか不安だったが、今思えばコロナ禍の経験も貴重な経験になった。この経験を社会に活かしていきたい」と笑顔で取材に応じました。
今年は桜の開花が遅れているキャンパス。あでやかな袴や、濃紺のスーツに身を包んだ卒業生らは、キャンパスの校舎や「卒業おめでとう」と書かれた看板をバックに、スマートフォンでお互いの写真を撮っていました。
(写真下:「卒業おめでとう」と書かれたパネル前で記念撮影する卒業生 画像を一部加工しています 2024年3月22日10時42分、大阪芸大総合体育館前で)
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