大阪芸大ジャーナリズム研究会

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「大阪芸大短期大学部の現在」展 8月30日まで宝塚で

2022-07-31 12:30:00 | 告知記事

「宝塚から一番近いアーティストが生まれる場所」というキャッチコピーで、大阪芸大短期大学部伊丹学舎の作品を紹介する展示が、7月30日から兵庫県の宝塚市文化芸術センターで開かれています。建築家の藤森照信さんと学生との共同制作茶室プロジェクトも展示。8月30日(火)まで。水曜休館。観覧料は一般800円。〈大坪千成〉

 

(宝塚から一番近いアーティストが生まれる場所 大阪芸術大学短期大学部の現在 ポスター)

 

 1945年、平野英語塾が創設され、1951年に浪速外国語短期大学に昇格。1953年には浪速短期大学に名称変更されます。

高度経済成長期に入ってすぐの1960年には、工業都市でのデザインの必要性を重要視しデザイン美術科(当時)が新設されました。1986年には同科が伊丹市に移転。2000年、浪速短期大学は大阪芸術大学短期大学部に改称。今年は、伊丹キャンパスを開設してから37年目にあたります。

 

現在までさまざまな方向性を持つ教員が在籍し、それぞれの尺度や価値観による教育が行われています。

短期大学部のあゆみ、デザイン美術学科の現役教員らの作品、そして2022年2月に完成した建築家の藤森照信さんと学生との共同制作茶室プロジェクトの展示も行われます。

 

《「宝塚から一番近いアーティストが生まれる場所 大阪芸術大学短期大学部の現在」展》

▽第1章:大阪芸術大学短期大学部のあゆみ

今日までの美術デザイン教育への足跡をたどる。

▽第2章:デザイン美術学科の指導者たち

デザイン美術学科の現役教員であるアーティストの作品を展示。

【出品教員リスト(予定)】

池上陽ニ、石橋志郎、オオゴシトモエ、大舩光洋、大山幸子、小川アリカ、柏原 剛、叶 雅夫、川島慶樹、木村幸司、桐月沙樹、黒河兼吉、小藪昭治、桜 水樹、左合ひとみ、佐藤圭太、佐藤浩二、柴田明美、澁谷克彦、高橋 睦、竹広信吾、立本倫子、谷尻 誠、凸ノ高秀、内藤あんも、中川佳宣、中西 學、ねもと章子、福田利之、藤田茂敏、北城貴子、堀野利久、松井桂三、松澤 剛、松田一聡、森岡知香、安井寿磨子、劉 相孝。

▽第3章:藤森照信+学生 茶室プロジェクト

約1年間の制作期間をかけて完成した「空飛ぶ茶室」は、地上からの高さが5.7メートル、千利休由来の三畳茶室にこだわり、柱の上にたたずむ丸みを帯びた茶室モニュメント。焼杉造りや内部の装飾デザインについても、デザイン美術学科の学生らが藤森氏とともに携わりました。

  • 主催=宝塚市文化芸術センター。
  • 協力=学校法人 塚本学院 大阪芸術大学短期大学部。
  • 後援=神戸新聞社。
  • 問い合わせ=宝塚市文化芸術センター 電話0797-62-6800。

 


雲仙火砕流、カメラマンだった兄の死 「安全考え、伝えることつくして」 デザイン学科の石津勝さん講演

2022-07-28 23:59:59 | ニュース

 7月28日、31年前に発生した雲仙・普賢岳の大火砕流で新聞カメラマンの兄を亡くした、大阪芸大デザイン学科准教授の石津勝さん(空間デザイン)のトークセッションが行われました。9号館の教室では、放送学科を中心に約20人の学生や教職員が石津さんの話に耳を傾けました。石津さんは、「(メディアの現場で働く人は)安全を考えたうえで、いろいろな角度から伝えることにつくしてほしい」と、学生に語りかけました。

(写真:毎日新聞カメラマンだった兄・勉さんへの思いを語る大阪芸大デザイン学科の石津勝准教授 2022年7月28日午後、大阪芸大9号館202教室で)

 トークセッション「雲仙・普賢岳 カメラマンだった兄の最期をみつめて」(主催=大阪芸大ジャーナリズム研究会、放送学科住田ゼミ、放送学科アナウンス実習1住田クラス)が、7月28日の5限、9号館の教室で行われました。
 1991年6月3日午後4時8分に発生した長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流では43人が死亡。うち16人が、噴火災害を伝えていた新聞・テレビなどの記者やカメラマン、エンジニアらでした。
 カメラマンの多くが撮影ポイントにしていたのが、通称「定点」と呼ばれた、山頂から4キロほど下ったタバコ畑の中にある地点。ここは、普賢岳の火口を正面に見る場所でした。

 京都市立芸大を卒業し、高校教員を経てディスプレイ会社に勤務していた石津さんは、あの日、仕事場で毎日新聞カメラマンだった兄・勉さん(当時33歳)が、火砕流に巻き込まれたと連絡を受けました。

(写真:パワーポイントを見ながら1991年の雲仙・普賢岳の大火砕流で何があったかを振り返った 2022年7月28日午後、大阪芸大9号館203教室で)

●兄の最後を知りたかった

 いつもは冷静で、山登りも好きで自然の危険を知っていたはずの兄が、なぜ安全だった場所から「定点」まで登って火砕流に巻き込まれたのか?最期にどんな判断で行動したのか、そこを知りたいと石津さんは考えていたといいます。

 同じ火砕流で亡くなった日本テレビの小村幸司カメラマン(当時26歳)が撮影したビデオテープが、現地で回収され、2005年に映像が公開されました。そこには、兄の勉さんら報道陣の最後の姿が写っていました。
 石津さんは、「自分の社(毎日新聞)は、その時だれも定点にいなかった。上空からの写真が撮れているかもしれないとヘリを無線で呼ぼうとしたが、他社のヘリだった。それで自分が定点に行こうと決断したのではないか」と推察しています。
日本テレビの映像は、「定点」に着いて、読売新聞の田井中次一カメラマン(当時53歳)と言葉をかわすように見える勉さんの姿もとらえていました。
 石津さんは、「置いていた三脚のところに行ったんじゃないか」「そのあとファインダーをのぞいたのかもしれない」といいます。「最後の兄の行動を映像で見ることができて、うれしい気持ちだった」と学生に語りかけました。

(写真:長崎県島原市の「定点」跡に置かれた三角錐。雲仙・普賢岳の山頂火口が真正面に見える。 2022年5月21日撮影)

●兄の遺体と対面 その姿を写真に収めた

 翌日、石津さんは現地に入り、翌々日の6月3日に安置所になっていた寺で勉さんの遺体と対面しました。
 顔は火傷の赤ら顔で、髪の毛は頭にくっついていて、口は苦しそうに開けているように見えたといいます。
 「そのとき僕は兄を写真に撮ったんです」と石津さんが明かすと、教室は静まり返りました。
 火砕流の7年前、母親が亡くなった時、兄は死んだ直後の母の姿をカメラに収めていた。「なくなっていくものを残す兄の姿を僕は見ていた。(兄のこの姿を)撮れるのは僕だけだと思った。兄と同じ行動をとりました」

●災害記念館のパネル展示に志願してかかわる

 ディスプレイのデザイナーである石津さんは、2000年に長崎県が災害を記録するための施設を建設する計画を知り、どうしてもこの仕事に携わりたいと、県知事に手紙を書いたといいます。会社を辞めてフリーになり、古巣の会社のライバル社のチームに入って「雲仙岳災害記念館がまだすドーム」のパネル展示制作の仕事にかかわりました。
 パネル制作のために火山学者など専門家を取材したことで、「火砕流の細部がわかり、事実がたくさん集まったことで、兄の最後を想像するためのリアルに近づけたから、悲しみや苦しさはあまりありませんでした」と、石津さんは淡々とした口調で語りました。

(写真:雲仙岳災害記念館がまだすドーム<左>、石津さんが制作にかかわった展示パネル<中>、現場から見つかった取材機材も展示されている。左は毎日新聞社、右は読売新聞社のレンズと三脚。2022年4月撮影)

●災害をどう語り伝えるか ディスプレイのプロとして

 あのとき、たくさんの報道関係者が押しかけて来なければ、見回りの消防団員が犠牲になることはなかったのに、という地元の感情から、「定点」は、被災後、長年手つかずのままでした。
 火砕流から30年たった2021年、「定点」はようやく災害遺構として整備されました。
 火山灰に半分埋もれて、風雨にさらされてきた報道のチャーターしたタクシーや毎日新聞の取材車両が掘り起こされ、さびついたフレームや車輪が、保存処理され現地で屋外展示されています。
 石津さんは展示の専門家としては、「災害直後の車両保存が火砕流の教訓を伝える一つの方法だったと思う」としながら、「錆びて朽ちている車両が何を表すのか。その背景に地元の人と報道関係者の“溝”があった、その関係性も説明やコメントで補い伝えることが大切ではないか」と訴えました。
 報道は瞬間に、即時に伝える手法だが、展示ディスプレイは物とともにじっくり考えさせる伝達方法で、そこに可能性があるという石津さんの解説に、来場者は大きくうなずいていました。

(写真:定点災害遺構に保存展示されている毎日新聞の取材車両。左奥はテレビ長崎の車両。 2022年5月21日、長崎県島原市)

●安全を考えたうえで伝えることをつくしてほしい

 火砕流の発生から31年間、兄の死と向き合ってきた石津さん。
 「特オチを(しないように)考えなあかんのかな?視聴率をそんなに考えなあかんのかな?」と学生に語りかけました。
 それでも伝えることは大切ですね、という司会者の問いかけに、
 「自分なりのモノサシで行動する、危険を測れる人間になってほしい」「安全を考えたうえで、いろいろな角度から伝えることにつくしてほしい」と、石津さんは答えてくれました。

(写真:石津さんの話に耳を傾ける学生ら 2022年7月28日午後、大阪芸大9号館203教室で)

《来場者の声》
▽大自然に向き合い、「届けよう」とする記者やカメラマンの願いが強く感じられた。最前線で体を張る人たちの安全をしっかり守った上で、情報を届けられるようにすべきだと思った。(放送学科2年生)

▽石津先生の、「なくなっていくものを残す」という言葉が大変印象に残った。難しいテーマだが、後世に伝えて、それが誰かを生かすことにつながると思う。(放送学科2年生)

▽「命があってこそ伝えることができる」「犠牲があったから今回のことは教訓になった」という2つの言葉は、相反する内容だと思う。とても難しいことだと思った。(美術学科)

▽中学生のとき「雲仙岳災害記念館がまだすドーム」を見学したことがある。(焼け焦げた)資料を見たときのショックが頭に残っている。災害記念館では、地元住民と報道の人たちとの間に溝があることは、当時の私は理解できなかったので、今回改めて学ぶことができてよかった。(放送学科2年生)

(写真下:石津さんがかかわった雲仙岳災害記念館の資料などをもとに、トークセッションは1時間半にわたって行われた 2022年7月28日午後、大阪芸大9号館202教室で)

(写真下:トークセッションのポスター)


新型コロナ 7月に入り学内感染者急増 ピーク第6波を超える

2022-07-26 11:09:16 | ニュース

 7月に入ってから新型コロナウイルスの感染者の報告が急増しています。7月11日の学生、教員、職員合わせた感染者数は21人で(7月14日現在)、1日当たりの感染者数では、第6波のピークだった1月31日の14人を超えました。7月12日には大阪府の吉村知事が「第7波に入った」との認識を示し、13日には新たに1万人を超える感染者が報告されるなど、府全体で感染者が増えています。<宮原裕>

 大阪芸大の学内の感染者を保健管理室の発表の数字でみると、1月は学生109人、教員5人、職員4人の陽性を確認。2月は学生39人、教員4人、職員5人。3月は学生13人と、学内の感染者数は減少。4月は学生62人、教員2人と2月、3月の感染者数を上回りましたが、5月は学生44人、職員1人、6月は学生28人、教員2人、職員1人が感染と、落ち着いてきているとみられました。

 しかし、7月に入り感染者が急増。中旬を迎えたところで4月の感染者数とほぼ並んでいます。

 記事中の7月の感染者数は随時更新します。

 大阪芸大公式サイト「新型コロナウイルスに関する本学の対応について」=https://www.osaka-geidai.ac.jp/topics/corona_taiou2022

【3月の新型コロナ陽性者報告数】
 1日(木)学生3人
 5日(土)学生1人
 8日(火)学生1人
15日(火)学生1人
22日(火)学生2人
23日(水)学生1人
27日(日)学生1人
28日(月)学生3人

【4月の新型コロナ陽性者報告数】
 1日(金)学生1人、教員1人
 2日(土)学生1人
 3日(日)学生1人
 4日(月)学生4人
 5日(火)学生2人
 6日(水)学生2人
 7日(木)学生2人
 8日(金)学生1人
 9日(土)学生2人
10日(日)学生4人
11日(月)学生2人
12日(火)学生1人
13日(水)学生2人、教員1人
14日(木)学生1人
15日(金)学生3人
16日(土)学生7人
18日(月)学生1人
19日(火)学生2人
20日(水)学生2人
22日(金)学生1人
23日(土)学生1人
25日(月)学生4人
26日(火)学生3人
27日(水)学生3人
28日(木)学生2人
29日(金)学生2人
30日(土)学生1人

【5月の新型コロナ陽性者報告数】
 3日(火)学生2人
 4日(水)学生1人
 5日(木)学生3人
 6日(金)学生4人
 7日(土)学生1人
 8日(日)学生2人
 9日(月)学生3人
10日(火)学生1人
11日(水)学生3人
12日(木)学生3人
13日(金)学生2人
14日(土)職員1人
15日(日)学生1人
16日(月)学生1人
17日(火)学生1人
18日(水)学生3人
20日(金)学生1人
21日(土)学生1人
24日(火)学生1人
25日(水)学生1人
26日(木)学生3人
27日(金)学生2人
31日(火)学生1人

【6月の新型コロナ陽性者報告数】
 1日(水)学生1人
 2日(木)学生1人
 3日(金)学生1人
 4日(土)学生2人
 7日(火)学生1人、教員1人
 8日(水)学生3人、教員1人
 9日(木)学生3人
10日(金)学生1人
11日(土)学生1人
13日(月)学生2人
14日(火)職員1人
16日(木)学生2人
22日(水)学生2人
23日(木)学生1人
24日(金)学生1人
26日(日)学生1人
28日(火)学生2人
29日(水)学生1人
30日(木)学生2人

【7月の新型コロナ陽性者報告数】
 1日(金)学生5人
 3日(日)学生1人
 4日(月)学生3人、職員1人
 5日(火)学生5人、職員1人
 6日(水)学生4人
 7日(木)学生7人
 8日(金)学生9人、教員3人、職員1人
 9日(土)学生4人
10日(日)学生6人
11日(月)学生21人
12日(火)学生12人
13日(水)学生11人
14日(木)学生8人
15日(金)学生8人
16日(土)学生5人
17日(日)学生8人、教員1人
18日(月)学生1人、教員1人
19日(火)学生11人、職員2人
20日(水)学生13人
21日(木)学生20人、教員1人、職員2人
22日(金)学生15人、教員1人、職員1人
23日(土)学生11人、教員1人
24日(日)学生3人
25日(月)学生17人、教員2人
26日(火)学生5人、教員2人
27日(水)学生6人、職員1人
28日(木)学生10人、職員1人

 

●まず大学の保健管理室に電話を

 大阪芸大の関係者は、少しでも体調に異変がある場合は、保健管理室に電話で相談するようにしてほしいと話しています。

 大阪芸大 保健管理室
 0721-93-3806(直通)
 月-金10:30から17:00
 土曜 10:00から17:00

 

●喉の痛みや違和感は危険信号

 今年に入って広がっているオミクロン株は、喉の痛みや違和感、それに頭痛、鼻水などで発症に気づくことが多いとされています。

 報道では、肺炎などで重症化しないとの情報もありますが、体のだるさ、頭が痛いなどの症状のほか、喉の激しい痛みが特徴だという報告もあります。医療関係者は、「万一、呼吸がつらい、状態が急変したなどの場合は、ためらわずに救急車を呼んでほしい」と話しています。

【訂正】7月11日の感染者数を11人としていましたが、正しくは18人でした。さらにその後、13日に2人、14日に1人の感染者が確認されたため、11日の感染者は21人(7月14日現在)となりました。リードに「1月31日の14人に次ぐ感染者数」とあったのは誤りで、正しくは「1月31日の第6波のピークを超えた」でした。12日に保健管理室から発表された数字を見落としており、データに反映できていませんでした。お詫びして訂正します。(2022年7月15日 12:00 編集部)


「中村佑介20周年展」 あべのハルカスで9月25日(日)まで開催中

2022-07-24 18:54:36 | ニュース

 イラストレーター・中村佑介さんの20年の活動を網羅した「中村佑介20周年展」が、7月23日から始まりました。初日から、家族づれやカップルで多くのファンが来場しています。9月25日(日)まで、あべのハルカス24階「大阪芸大スカイキャンパス」で。<前田美空、太田豊>

(写真:開場と同時に入場するファン。2022年7月23日11時、あべのハルカス「大阪芸大スカイキャンパス」で)

 「中村佑介20周年展」では、大阪芸大デザイン学科卒の中村さんが、この20年間に手がけたCDジャケットや書籍カバーなどが、網羅的に展示されています。
 初日の7月23日は、開場と同時に、待ちかねた家族づれやカップルなど約20人のファンが入場し、会場はにぎわいを見せていました。

(写真:教育芸術社の教科書『高校生の音楽』表紙も展示されている。多くのコーナーが撮影やシェアが可能だ)

 会場には、ロックバンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」のCDジャケットや、小説『謎解きはディナーのあとで』、『夜は短し歩けよ乙女』などの書籍カバー、角川新字源の特装版ケース、教育芸術社の教科書『高校生の音楽』表紙など、これまでの代表作がずらり。
 完成イラストだけでなく、着色前の線画やアイデアスケッチなども公開。学生時代の習作なども展示され、中村さんの歩みをたどることができます。
 来場者は、一つ一つの作品を時間をかけて鑑賞していました。

(写真:学生時代のデッサンには1996年の日付が入っている)

 展示品の中には、2008年5月に大阪北堀江のART HOUSEで開催された「中村佑介展“PORTRATION”」で2週間かけ300人分の似顔絵を描くという企画から60人分を厳選し展示したコーナーも。
 大阪芸大芸術計画学科3年の内藤愛さん、原愛美さん、藤田理世さんの3人が選んでレイアウトしました。

(写真:中村さんが描いた300人分の似顔絵の中から大阪芸大の学生が60人分を厳選し、レイアウトした展示品)

 大阪市内から訪れサイン会にも参加した20代の女性は、「ASIAN KUNG-FU GENERATIONが元々好きで、CDジャケットのイラストを手掛けている中村佑介さんも好きになりました。サイン会では、たくさんお話できるとは思ってなかったのでうれしかったです」と話していました。
 家族連れで訪れていた男性は、「中村さんの作品は、細かいところまで描いてあってとてもきれいで大好きなんです。15周年展も訪れたことがあるので、今回の展示もとても楽しみにしていました」と笑顔で答えてくれました。

(写真:15周年展以降の作品も今回の見どころ。大阪芸大への書き下ろし作品は、入学パンフレットの表紙として芸大生にはおなじみ)

 主催の大阪芸大企画広報部の担当者は、「多くの人に大阪芸大の卒業生である中村佑介さんを知ってもらうとともに、高校生などに『自分もこんなイラストを描きたい』と思ってもらいたい。15周年展の後に描かれた作品も注目です」と話していました。

 9月30日(金)から、中村佑介さんがキャラクター原案を手掛ける、劇場版アニメ「四畳半タイムマシンブルース」(原作:森見登美彦、原案:上田誠)が全国ロードショー予定で、会場では告知も行われています。(7月27日(木)情報解禁)

 「中村佑介20周年展」は9月25日(日)まで、あべのハルカス24階「大阪芸大スカイキャンパス」で開催されています。入場料は、一般1000円、大学生800円、中高生600円、小学生以下は無料です。

 

【動画ニュースはこちら↓】20年のあゆみをたどる 「中村佑介20周年展」開催中

https://youtu.be/1oIoK958Ip0

 

《中村佑介展 20th Anniversary Yusuke Nakamura Exhibition》
●会期=2022年7月23日(土)~ 9月25日(日)、11:00~19:00(入館は閉館の30分前まで)。月曜日休館(ただし、8月15日、9月19日は開館)。
●場所=大阪芸術大学スカイキャンパス(あべのハルカス24階、17階でエレベーター乗り換え)。
●イベント=
▽トークショー 8月11日(木•祝)13:00~ 
会場:近鉄アート館
出演:作家・森見登美彦さん。
▽トーク&ライブ  8月15日(月)13:00~
会場:近鉄アート館
出演:ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文氏
▽サイン会 8月6日(土)、8月28日(日)。
●入場料=
一般/1000円、大学生/800円、中高生/600円。
[グッズ付]一般/1300円、大学生/1100円、中高生/900円 。 
※小学生以下入場無料(単独入場はご遠慮ください)
※大学生・中高生料金でご入場の際には学生証または生徒手帳ご提示ください。
※大阪芸大生、大阪芸大グループ校学生は入場特典あり。
●主催=中村佑介展実行委員会(大阪芸術大学、読売テレビ)。
●問い合わせ=公式サイト( https://www.yn-ex.com/ )。


今年度2回目のオープンキャンパス 多くの高校生ら来校

2022-07-24 18:10:04 | ニュース

 7月24日、今年度2回目のオープンキャンパスが行われました。多くの高校生や父母が訪れ、どの学科の会場も盛況でした。

 真夏の太陽のもと、構内メーンストリートの「天の川通り」には、朝早くから高校生・受験生や父母らの姿が見られました。路肩にはミストファンが置かれ、暑さ対策もはかられました。(7月23日9時35分 大阪府河南町東山の大阪芸大キャンパスで)

 喜志駅からの無料スクールバスには、学生達のガイド、青いポロシャツのウェルカム隊が乗り込みました。コロナ禍で中断していた試みでしたが、今回復活。放送学科の学生達が担当し、キャンパスまでの約15分、楽しく大学を紹介しました。(7時55分、喜志駅スクールバス乗り場で)

 キッチンカーも20号館ピロティの中継車奥にスタンバイ。いつもは火曜出店のピザ『ROTOLO<ロトロ>』からは、香ばしい香りが。30度を超える暑さの中、かき氷も販売されました。(7月24日10時20分撮影)

 15学科の教員に、直接、入試の内容や就職先など質問できる「個別相談」は、キャンパス奥の総合体育館=写真=2階のアリーナで実施されました。

 教員からは、「今回は人出が多かった」「相談に答えながら手応えがあった」という声が聞かれました。