100万年かけて太陽系に到着し、太陽を折り返し地点になる予定だったアイソン彗星。
チョイと軌道が太陽に近過ぎたようで。。
残念でしたが、奇しくも、人類が初めて彗星が崩壊する貴重な瞬間に立ち合った事になります。
そう考えると、凄い。
彗星のふるさと、深遠宇宙の「ホールトの雲」と呼ばれるエリアから、ちょっとした神様のイタズラで我々の太陽系に向かって来たわけですが、太陽の重量というのは宇宙空間では絶大な引力を生み出すんです。
彗星を引き付け、太陽を起点とした周回軌道を作ってしまうわけだから。
有名なハレー彗星は76年周期で太陽を起点にグルグル宇宙空間を回ってるわけだから、たまげるに値する。
ハレー彗星の前回接近してきたのは1986年。次回は2061年夏頃の予定で御座いますですのよ。
しゃて、彗星は視覚的に楽しむだけでなく、この宇宙空間に残された軌道を地球が通過する事もたまにあるんです。
アイソン彗星の軌道に地球が通過するのが来年1月16日。アイソン彗星が残してくれた太陽系のレシピの中を通過するんですから、そりゃ~楽しみになりますね。
彗星を構成しているあらゆる素材が降り注いで来るんですからテンション上がります。
地球の高温高圧な中心付近で作られた、カンラン石なんかも微粒子になって降り注いで来るんですわ。カンラン石は宝石名、ペリドット。
ペリドットのシャワー。あ、微粒子レベルですから。
ペリドット原石。
カット&ポリッシュしたルース。
なぜ、惑星中心付近の素材が彗星にあるのかと。
秩序ある太陽系が出来るまで、天体同士は衝突の繰り返し。コア付近まで吹き飛ぶほどの激しい天体衝突。その残骸が、徐々に、太陽系外側に集まった場所がホールトの雲と呼ばれる場所なんです。
夢がある話しなんて言うレベルでは無いんですよ。
とてもない1日がやって来ます。
忘れずにしないと。
paikaji