今回のグレートキャラバン、戦利品。
希少糖。
前から欲しかったんです。というか、口にしたいと思ってました。
昨年、香川県に仕事に言ったとき乗り合わせたタクシーで流れていたラジオ番組のパーソナリテーがこの希少糖を取り上げていたのを聴いたんです。
へーそんなのがあったんだ、と、ショッピングモールの調味料コーナーへ行ってもなかなか出会えず、入手困難だから希少糖なのかいな、と思い始めるほど。
少し、長くなりますが。。。
糖類は生物にはとても重要な基幹栄養素のひとつです。
細胞構成成分やエネルギー源になり筋肉の動きをを司る、、簡単に言えば、糖類が存在しなくては生物は形を保てないことになります。
通常、現代人は糖類を合成したものを口にします。大量生産でないと行き渡らないからです。しかし、通常、生物界では食物連鎖でそれらを体内に獲得してゆきます。
この希少糖で有名なのが、キシリトール。メジャーになりました。このキシリトールはブドウ糖のアミノ酸(肉食でまかなえる)と果糖(果物などの菜食でまかなえる)部類の希少糖で比較的自然界では大量に入手可能で大量生産向きだったわけです。食物連鎖では我々の位置を考えれば、肉食菜食の雑食種族付近の希少糖です。既に生活環境を取り巻いている栄養分なんです。
一方、今回手に入れた希少糖はD-プシコースとD-アロースという希少糖なんです。
形を手に入れた生物は次に生命を維持していかなくてはなりません。その源の一つが今回の希少糖です。
D-プシコースとアロースは生物の最小形態、微生物の活動により生成されることが偶然発見され、その効能たるや。。。
食後血糖上昇抑制
抗肥満
抗動脈硬化
癌細胞増殖抑制
などなど、正に生物が生命を維持する為の抗生物質なんです。
が、製造するには難点が。食物連鎖の底辺を支えてくれている微生物から戴くだけでは微量過ぎ、食物連鎖を辿って人間に近い作物で補おうにも他物質に変換されていて不可能。
と言うことは、食物連鎖の順序をワープしないと人の口に入ることが無いわけです。
そこで、香川大学の何森(イズモリ)教授がこの希少糖生産戦略図[イズモリング]を完成。この夢の希少糖が少しずつ我々の目に入るようになってきたのです。
では、ご覧ください。
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コレが、D-プシコースとD-アロースをイズモリングで作り上げた、飴。
あっさりとした甘味で美味しい。
病院食でも使われはじめ、食事制限のある患者さんでも普段と遜色ない味付けが出来るようになったそうです。
では、興味のある方、希少糖、調べてみてください。
paikaji