高崎駅から伊勢崎駅まで各駅停車で30分ほどです。今日は気持ちも楽に移動できます。
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懐かしい国鉄カラーの列車です。まだまだ現役、地方都市の列車を見ると元気が出ます。
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具合良く伊勢崎行きです。
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赤城山を眺めながらあっと言う間でした。
駅のお店で腹ごしらえ。居酒屋チェーン店のランチ発見!毎度お世話になります、ここのランチは。
ゴロゴロ荷物を宿まで。。荷物を預けてチェックインまでの時間を地元の考古資料館へ向かいます。目星を付けていた所です。
ここには歴史の教科書で見たことが必ずある埴輪が数多く所蔵されていて、圧巻は国の重要無形文化財の埴輪が4躰あるんですよ!!
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どれも素晴らしい保存状態です。
埴輪というのは墳墓を縁取るように足の下の部分を土の中に埋めるだけなので、基本的には風雨に晒され、後の土地開墾などで破損、破壊をするわけですがこちらに所蔵されている埴輪は奇跡的に破損も軽度で修復可能な状態で発見された貴重な文化財なんです。
展示方法が不安なので地震なんかで倒れるって事ありませんか?と聞いたら、東日本大震災でも何とか持ちこたえてくれたと。。必死に台同士がぶつからないように押さえていたそうです。
修復した埴輪は直立している状態では持ってはダメだそうです。倒れてきたらそっと受け止めるようにと言われてるそうです、、難しいそうですね。修復した箇所から壊れる可能性があるそうです。
きっと先代の経験なんでしょうね。
ちょっとおもしろい話を聞かせてもらいました。
この4躰の埴輪は海外展示も文化庁から依頼を受けるそうですが、その時の貸し出し料が1ヶ月で10,000円位に値切られるそうです。4躰ですよ!
あの人達は税金で飛行機でアメリカまで行って、いいホテル泊まって美味しいもん食べてるのにそういうの削って借りてくならいいけど、って。何度もそういう事するので金輪際二度と国には貸し出さない事にしたそうです。。
しかしあり得ん話しだよなぁ、この資料館の方々が家宝として大切に保存管理して、大戦中の伊勢崎空襲では屋敷の大部分を焼き出されたにも関わらず文化財として後世に遺すために堅固な建物に全て避難させていたそんな歴史と時間をあんた、10,000円って。。
国ってそう言うもんですよって言ってたのが印象的。。
そうなんだ、、
あ、そうそう、この埴輪撮影禁止です。国の重要文化財はお国の決めごとでダメなんです。でもその話を聞いて、そんな根拠もない決めごと守る必要無いでしょに、やり返してやりましょうよ。と、撮影させてもらったんです。
それもそうですね。。と何だかそんな雰囲気になりまして。
でも何で撮影禁止なんだろ。。
その他、こちらの資料館には色々勉強になる事が目白押しでした。ここは穴場です。伊勢崎の名所です。歴史のあるお宅ですし。
それと群馬県というのは織物の産地です、昨日の高崎、その前の桐生もそうです。
ここ伊勢崎は「伊勢崎銘仙(めいせん)」が有名。
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染め上げた絹糸を織り上げる絣技法の美しい織物です。現役の職人さんも80歳を越え後継者問題に直面しています。
派手な彩りは根強いファンがいます。芸能人なんかは好きですよね。名だたる面々が時折着ているのを見かけます。
さ、日本の絹糸産業の中心地群馬県でのキャラバンイベント、明日からの3日間で終わりますが今回の時間は大変有意義です。有り難いことに色々なご縁も戴きました。
こうやってご縁を紡いでゆくのも何だか織物みたいでどんな反物出来るんだろか。。とこの頃思うのです。
まずは明日、頑張ってみます。
paikaji