唐から戻り諸国を巡って来た弘法大師はこの地を訪れ、とある洞窟に木像観音を安置した。
そこが、先日お邪魔した岩屋観音窟。
正に岩盤の裂目にその観音様は祀られている。
窟内天井から落ちる滴で長い年月を経て、木像が石像にお姿を変えてしまった奇跡の観音様と言われています。
不思議と全国回っていて弘法大師縁の祠が深い山中にある。するとほぼ、地下資源、いわゆる鉱山があったりする共通性が見えてくる瞬間に出合う。
弘法大師は密教の他に地下資源の鉱脈の探し方をも唐で習得してきていたのではないかと。。私は密かに思っている。
根拠は幾らでも挙げられるが、簡単にまとめると、、
高野山に巨大な密教都市を建立するには莫大な『金属』が必要になる。莫大な費用も掛かる。
ただ、歴史的事実からすると、弘法大師が探し当てた鉱脈と言うのは存在はしていないが、弘法大師が目星を付けた付近には早くて200年後には鉄鉱脈が掘り当てられている。
そう、この岩屋観音窟のすぐ近くに、1990年代まで稼働していた玖珂鉱山がある。1573年に錫(スズ)鉱脈が発見されその後、毛利時代には銅や錫の製錬が盛んに行われた。
時代は移り、明治になり製錬精製技術が格段に上がり1983年にはタングステン産出量は国内40%を誇る名鉱山になり平成5年、閉山。1993年の事です。
鉱山跡地は整備され観光施設になっている。
坑内で失敬してきた石が、黄鉄鉱、黄銅鉱が高含有である事が分かります。
分かるかな~、金色にぴかぴかしてるの。かなり凄い状態です。
最高です~。
まぁ、そんなこんなで結構、栗拾い以外も楽しませてもらいました。
それでは。
Paikaji
PS タングステンって何の原料かですが、フィラメントです。電球の光が灯るクルクルしてたところです。若い人ははだか電球とか見たこと無いんだろな~。。このところLEDですからね。いずれにせよ、一般消費財としての需要が無くなりました。