マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

日本は古代ローマの共和制?

2011年10月02日 06時24分49秒 | ひとりごと
小沢氏の元秘書たちに東京地裁は執行猶予付きの有罪判決を出した。驚きの声も多いのだが、私が日頃から言っている「国は国民の知らない人たちが動かしている」ことが本当なら、この判決は至極当然である。むしろ、野田政権に変わったことで判決に影響が出たとしたら、国は内閣が動かしていることになり私は自分の主張を修正しなければいけなくなる。つまり今回の判決は日本の政治の姿をはっきりと国民に示したわけで、洋服の内側に鎧があることをちょっとだけ国民に見せたのである。

それにしても裏政府の小沢氏に対する執念深さは尋常じゃない。ホリエモンや村上ファンドの裁判をみても、国家のアンタッチャブル領域に触れたものを絶対に許さない意思は明らかだ。つまり田中角栄が日本の政界、官界、財界を支配した過去を絶対に繰り返してはならないと支配者は考えているのだ。

月刊日本今月号に松田賢弥氏が「小沢氏は角栄になれなかった」との表題で、小沢氏は角栄を裏切ったと書いているが、角栄は小沢氏を金権政治から守るため、むしろ積極的に遠ざけたのであり、小沢氏が仮に裏切ったとしたら真紀子嬢は彼を決して許さないはずだ。
要は、角栄は裏政府のコントロールを離れ、国民国家を構築しようとして失脚させられたのである。以前翻訳したシーグレイブ氏のGoldwarriorsに、角栄が戦時中に大儲けした内幕が暴かれていたが、彼が失脚するのは「87年債」という建設国債が原因で、決して換金してはいけない架空国債を中曽根が海外で売却しようとしたからである。この国債は私の想像するところ償還する気はなく、利払いは皇室からプレゼントされたM資金で(スイス金口座からの利息)賄われる。償還さえしなければ永遠に回ったはずである。そして、角栄の後継者である小沢・真紀子はおそらくそれを引き出す権利を持っていると思われる。
この国債は日本中の建築土木業界を活気づかせ、その恩恵は官僚組織をはじめ、政界の与野党隅々にまで浸透した。つまり、裏の支配者のくびきを取り除いてしまったのだ。これに驚いた裏の支配者は立花隆というジャーナリストに暴露本を書かせ、世にも不思議なローキード事件を捏造したのだ。
いずれにしてもこれらは昭和の話で、おそらく平成になりその金口座がどうなったかは我々の知るところではない。しかし、二度と角栄のような首相を出してはいけないと支配者たちが固く誓ったことはまちがいないのだろう。

昭和は終わり平成になり何かが変わった。結局、皇室と朝廷の力関係が変わったのであり、国民のための国家ではなく、皇室のためのつまり朝廷のための国家になったのだ。
古代のローマは共和制と言われるが、皇帝は元老院が選び、言うことを聞かない皇帝は殺されるのである。カエサルもネロも最後は暗殺される運命だった。現在の日本は、朝廷による貴族政治、つまり共和制国家である。ただ、飾り物に過ぎないはずの皇室が実は天下の皇室であり、世界の皇室だから困っているのだ。皇室と朝廷の関係は友好関係にあったり対立関係にあったり、常に同じではない。現時点でどうか?これは現在の状況をじっくり眺めそして判断するしかない。