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このチャンネルの語彙選びの良さと、淡白に見えそうなほどのワンフレーズな執着しなさスレスレっぽい褒めかたは、漫画やアニメに向かう人にも、これから好きになっていく人にも、とてもいい橋頭堡になると思います。
褒めかたも、切り口も非常に上手いです。私見に留まってなく、最大公約数に頷かせるだけの言い草が品位あるスタンス維持で終始ほとばしってる。
エチュードよろしく三つ巴なかけあいで緩急がつけられ、ダレる前に転調が工夫もある。練り込まれるのです。
岡田斗司夫先生もその線で褒めかたも切り口も、展開も、予想も、濃密さがあるのにサクサク進む。
メカ部チャンネルはもっとポップにして、掘り下げたいひとにはマイルストン用意して、自身ではイントロまででさわりを見せ、軽やかに次に進んでいく。
このリズム感を重視したストーリーテラーっぷりは、堅牢なプロット時点での「愛ある頓着」が肝。
ポテンシャル任せに褒めちぎっても、マニアックな突き詰めに印象されず、モチベーション優位で終始マシンガントークの密度さにも関わらず、彩りが途切れないときてる。
程よい冷めかたもあるからこそ、聞き手に幅広さを提供できてるし、傍目に解説する際の、語り部サイドの最適な「立ち位置」を毎回、テーマを変えても一貫してかなえている。ブレてない。
メカ部の「中の人」の趣向の好き嫌いで極力、引用元の作品を幻滅も嫌わせもさせぬ矜持がある。徹底的なマナーが距離感として堅持されてる。
おーむね、褒めちぎっちゃいたくなるものだけど、どこか抑制的に印象させる手管があり、抑制的に見せつつもパッションダダ漏れが、「うるさくならない」テクニックもふんだんに随所に見られる。
なのでまんがやアニメの「自分の中での整頓する際の語彙と、論法」に独自性がないひとには、素晴らしいテキスト先生に至れる。
本来、作品を褒めるってすごく難しいですよね?
もっと言うなら「微妙に褒めたい」、ってときにはもっと困難で、手加減と憤りとで混濁しがちなところで「距離感」の妙が醸せるかどうかで、「作品愛へのマナー」が試されがちになります。
そうした際の礼節の良さ、品位の維持できるスナック感覚のディスリ巧者っぷりは、「体得」しとくに限る良識ふんだんの啓蒙批評チャンネルと申せましょう。
読者、視聴者だけであるなら、面白おかしく作品寸評を語感よろしく聞き流せばいいし、作品を「分解し再構成を学ぶテキストとしてのセンスの良さは、ずばぬけてるとおもいます。
しかも量がこなせており、グルメよりグルマン、と割り切ったきっぷのよさも好感します。たくさん見てね。
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