怪物の仔

産卵確認から85日経過した2月23日。卵に異変が。

しかし幼体の姿は見えずで。コルクバークをよく確認したところ縞模様の尻尾が
見えました。しょうが無いのでコルクを少しずつ慎重に壊しながらなんとか小さな
容器に収納後大雑把ですが全長を計測しケージに入れることが出来ました。
一応自分なりに孵化した後どういった環境で飼育するか考えてはいましたがそれが
正解かは解りません。孵化は新たなスタートに過ぎず限られた環境の中で余計な
ストレスを与えぬよう飼育に臨みたいものです。暫くは乾燥に気をつけて静かに
見守っていきたいですね。

怪物産卵！

私以外の所でも持ち腹で産卵したという話を複数聞いています。

輸送の疲労はとても大きいと思いますので単純に喜ぶことは出来ません。数日間雌の
動きを注視します。壁や備品に張り付けぬほど疲労している場合は要注意です。
幸いなことに私の所ではそういったことが無く僅かばかり安心しています。状態が悪く
無ければ食欲は旺盛になりますが安心して多量の給餌をするのは逆効果になることも
有りますから給餌は少しばかり慎重にすることとしましょう。必要なのは感情では無くて
ひたすら観察し彼らから発せられるものを読み取ることです。

怪物

最小限の飼育スペースしかない私ですがこの限られた空間で最大限のことを
するのが大事と感じています。

身の程知らずとは感じながらもこの未知の種に私は魅了されました。実際飼育して
感じた事はやたらと生体を触りたがる今時のかたに最も不向きな種だと思いました。
ハンドリングには向かず神経質、人の姿を見れば直ぐに隠れます。動きは素早く顎の
力は強い割に華奢です。
まあ可愛くないことこの上ない種ですが私はそれで良いと思います。
今、確実に言えることはこの種は私を選んでくれたようです。僅かですが興味深い
行動を目撃しています。神秘のヴェールをゆっくりじっくりと剥がし味わうことに
します。因みにこの種が何かは想像にお任せいたします。(笑）

特種な能力

産卵から約２ヶ月半。

今年もオガサワラヤモリが孵化しました。ご存じかとは思いますが雌１頭で有精卵を
産みます。私にとってはなぜかお土産で(？)いただく機会に恵まれている種です。
今シーズンは栄養状態がまあまあ良いせいか少しずつですが卵が貯まりつつあります。
昨年は産卵後に親を取り出してそのまま複数飼育していましたが今回は出来るだけ単独
飼育を試みようと思います。というのも２頭で飼育した場合成長に開きが出てしまう事
が多く感じたからでそこそこの大きさまで育てば多頭飼いも可能ですから大事なのはそ
こまでの経過ではないかと思います。亜成体サイズまで育ってしまえば飼育は容易で
植物を荒らすこともなくピンセットから餌を捕るまでぐらいにはなりますから飼育して
いて楽しい種としてお薦めです。

葦簀越しの恵み

この種は興味こそあったものの飼育するきっかけがありませんでした。初めて観たのは
３０年近く前と記憶しています。今は無き埼玉県某所にあった煙草臭い(失礼)お店でした。

カータートゲオヤモリ(Pristurus carteri)は昼行性のトカゲのような天邪鬼ヤモリです。
何時ぞやか本をパラパラとめくっていると自身が好きなチビヤモリグループに近縁と
知り何やら親近感が湧く事がありました。それならばと思い探してみると知り合いの
ショップさんが継続して殖やされており声を掛けたところ快く出してくれました。
気持ちよさそうにバスキングをする姿を見ると私も眠くなります。今日は快晴です。
彼らも葦簀越しに陽の恵みをいただくことにしました。