秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

理想のスノー品種作出に向けて。

2024-07-31 13:43:48 | ソメワケササクレヤモリ
アネリスリスティック品種を導入した時、とりあえず品種の維持と遺伝子検証を
すること程度しか考えていませんでした。

あれから10年。時間の経過は早いものです。アネリとアルビノのダブルコンボ
であるスノー品種を数年前に作出はしましたが満足いくほどのレベルではありま
せんでした。スノーの雄とアネリの雌を交配し得られた雌と戻し交配をすれば
スノー品種を増産することは可能です。しかし月並みレベルの個体しか得られま
せん。要はチタニウム品種のような地色のアルビノを目指すべきでしょう。
まだ始まったばかりで結果は出ておりませんが目指すものは明白です。
画像の個体ですがヘテロ同士からホモが2頭孵化しました。こんな幸運なことも
あるのですね。この運を大事にしていきたいものですね。

ラエビス産卵!

2024-07-23 07:36:15 | タキドロムス他
今年4月末に入手してから約3ヶ月が経過しました。

飼育当初は多頭飼いで問題はなさそうでした。しかし先月後半からやたらと威張る
雄個体が出てきました。輸入された個体は再生尾の個体も多く外敵に狙われる事も
多いのだろうと勝手に思っておりましたが雄の気の荒さは想像以上のもので弱い雄の
尾を噛み千切ることもありました。こういった場合は速やかに隔離しますがやはり
ペアもしくはトリオでの飼育が無難なようです。
今月に入り複数の雌が金網越しのスパイラルUV灯の間近で暖をとるようになりました。
もしやとは思いましたが今月21日メンテナンス中にアオカナヘビにも使用している
シェルター内で卵を発見しました。卵の大きさは約13✖6㎜で卵殻はレザー状です。
うっすらとピンク色でしたので産卵後数日経過していたのかもしれません。この手の
卵は時間の経過とともに大きくなります。この後卵は徐々に膨らんでいくのかそれとも
カビて萎んでしまうのか。私は静かに待つしかありません。いずれにしろ短い期間に
貴重な経験をしたことは確かなようです。

殖やして初めてわかること。

2024-07-20 08:42:24 | 飼育設備
爬虫両生類飼育者の常識は一般の方からすれば驚かれることばかりかもしれません。
ネズミやゴキブリ、ハエなど嫌われ者とされる生物を餌としてわざわざ飼育繁殖して
いるかたも多いことでしょう。

かくいう私も数種類の餌昆虫を飼育しています。画像のショウジョウバエも切らすこと
無く累代飼育しています。現在はショウジョウバエ飼育のための培地が販売されていて
飼育はかなり容易なものとなりましたがマッシュポテトなどで自作の培地を作っていた
時は結構苦労しました。というのも幼虫が発生が遅れた場合培地にカビが発生してしまい
うまくいかないことがありました。市販の培地用飼料はカビの発生を抑える成分が入って
いるようで失敗する事は無くなりました。私がこの種を飼育して感じたことは幼虫が発生
すると培地にカビが繁殖しなくなる・・・ということは彼らがカビ発生を抑制する物質を
体から出しているということです。発生と共に培地からは徐々に乳酸菌臭がしてきます。
この影響か近くに水を置いていて腐りかけたことがありましたからそれからは生体に与える
水は近くに置かないようにしています。もしかしたらショウジョウバエから防カビ物質が
発見なんてこともあるでしょうかね。

並ではありません。

2024-07-15 08:19:16 | ハリユビヤモリ他
不定期にしか輸入されないヤモリは数多く存在します。この種も私にとって
そういった存在でした。

ナミハリユビヤモリは現在一種類とされていますが多くの隠蔽種を含んでいると
考えられます。画像の個体はアスワンハリユビと呼ばれる大型化するタイプで
我が家生まれのベビーです。
ずいぶん前に入手したものの雌一頭のみでしたので雄の輸入をひたすら待ちまし
たが願いは叶いませんでした。今年になって数はそう多くなかったものの入手の
機会に恵まれ恐らく持ち腹ではありますが繁殖まで漕ぎ着けました。
私の個人的な考えですがこの種は昼夜の温度差があった方が調子良く飼育できると
思います。タイマーを使い日中は保温電球やプレートヒーター等で加温しホット
スポットを作り夕方には切ります。余談ですがあまり気温の高くない時期に保温
電球を着けたところ自ら暖を取りに行く行動が観察されています。
入手時に多くの個体を見ましたが雌は雄よりも大型化する傾向があります。大きな
個体は11㎝にもなりますし産卵した卵のサイズもソメワケササクレヤモリとほぼ
同じくらいありました。もちろん孵化した個体も一般的なナミハリユビよりも大き
目で45㎜程度でした。
いつかナミハリユビヤモリから独立種となった時にどのような学名がつけられるのか
楽しみにしています。