ぷりちー探検隊

ゆる~い感じで書いていきます。

『コバルトにいさん』

2009-11-07 | 日常
歌舞伎町ってとこに初めて行ってきました。
なんかゴチャゴチャしてた(^_^)



ここでやってたのが北海道の劇団、イナダ組の舞台公演。



このお芝居は、昨年の「東京劇団FES'08 グランプリ」だそうです。


段ボールハウスに住むコバルトさん(当然本名ではないらしい)と、そこに集まる人たちが起こす騒動を描くドタバタコメディー、かと思いきや、
とんでもない純愛物語!
一人の女性を守り愛し続けるコバルト兄さんにいたく感動いたしました。

まずね、このコバルトさんのキャラクターがすごく良いの。
心優しく、純真無垢で、明るくて。すごく可愛い。(まるでどっかの5才児みたいに(^_^))
じつは彼は深い孤独と悲しい秘密を抱えているんだけど、それを忘れさせてくれる大切な【恋人】と同居してます。
そこに中年男が居候することになったり、行方不明の殺人犯を追う刑事が現れたりして、徐々に秘密が明らかに…

このお話はファンタジーでもあって、この【恋人】というのは生きた人間ではありません。
しかしコバルトさんが【恋人】と出会ったいきさつや、どんなに彼女を大切に思っているか、
彼の真っ直ぐで深い愛情が感じられて涙が出ます。

孤独に生きるコバルトさんには、愛情を注ぐ対象である【恋人】が何より必要だったんだろうねー。
たとえそれが幻想から生まれたものでも、ね。

面白くて悲しくて少し怖くて、良いお話でした。



たまたま北海道の劇団がこっちで公演をやるってことを知って、観てみようかなーって軽い気持ちでチケットを取ってみただけで、たいして期待はしてなかったんです。
そしたらまぁ予想外の面白さ!

明日も昼夜2公演あるそうです。
「当日券あります」「宣伝して下さい」って言ってましたよ。