Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

蘇える金狼

2010-02-19 23:50:59 | 映画
うちの部署は3月いっぱいで業務が完了ということで佳境に入っていますが、果たしてあと1ヶ月ちょいで捌けるんだろうか、というくらいの量の仕事がうちの係にはあります。配分が明らかにおかしい。。。
作業中に他の仕事を頼まれるので集中したくてもできない、っていうか、お前がやれ!!とか思うのが態度に出るまでにせっぱ詰まってたりしてます。
TVや新聞で全く逆のパブリックイメージを報道されるのがさらにもどかしい。1週間体力勝負、トイレも我慢しながらこなすしかないわけですわ。毎日16時間フルスロットルで。とにかく人が足りない。現場は悲鳴を上げています。


という愚痴から始まりましたが、先週末、BSで松田優作の蘇える金狼が放映された。
去年は蘇える勤労という大イベントがあったので、番組表で見かけた途端に見たくなるほど刷り込まれたこのタイトル。
昔テレビでラストだけ見たことがあったような気がしたが、初めから見た。

やはりこの時代の質感がいいですね。フィルムによるものもあると思いますが、演出も、時代背景も懐かしく、くすんだトーンがホンモノっぽい。
主人公の男がなんでこういうことをしているのか、最後まで理解できなかったり、仕事とその後の暗躍の使い分け、どうやって二重生活をしているのか、その無敵の能力はいつどこで手に入れたのか?、など疑問はありながら、あまりの無敵さがとにかく痛快。
千葉真一が勝手に活躍し、そして殺られるくだりもよくわかりませんでしたが、なんというか、なんなんでしょう(笑)。

そして風吹ジュンのハードなシーン。向こう風に書くとHARDF**Kというのでしょうか。すごかったです。
今のおばちゃん風吹ジュンも可愛いですが、やはり現役時代はさらに素晴らしい。この数年後に出演した「北の国から'83 冬」も良かったですが、あれとはまた全然違う雰囲気で。

で、この映画を見て思い出したのが、去年、金返せと思うくらいにひどかったMW。蘇える金狼の方が手塚治虫によるオリジナルMWのハードな触感に近い。
松田優作扮する朝倉哲也が壁をよじ登り、盗み見するシーン、とか、要塞のような島で組織の首領の用心棒達を殲滅するシーン、容赦ない人殺しはMWを思い起こす。
去年公開されたMWはなんだったんだろう。30年前の作品の方が全然過激だ。
※MWの石橋凌がメタボボディで走りまくるところや、石橋凌の、どアップがグルグル回転するシーンは一押し(笑)。

で、以前地上波(金曜ロードショーだったらしい)で放映された時に見たラストに至るが、、、記憶と違う。
全然カッコイイじゃないか。あの表情は一体!?。
今更ながら、松田優作の昔の作品を見たくなりました。それくらい、松田優作の演技が際だって良いと思いました。


なんで仕事の話しと繋げたかというと、昼は会社のために一生懸命働く男、夜は自らの野望のために体を鍛え反社会的行動で暗躍する、というところが、当時のサラリーマンにウケた、とか。
見終わった後、色んなサイトで感想を探したらそんな記述が見受けられた。
確かに。

ところで、過去、よくこの映画を地上波で放送したもんだと思ったら、ヤバいシーンはちゃんとカットされたそうです。
このラインでならMWももう少しマシな映画になっただろうに。そういうところ、今の商業映画はぬるいと思う。

ちなみに、時間軸でいえば
蘇える金狼(原作 1964年) → MW(漫画 1976年) → 蘇える金狼(映画 1979年) → MW(映画 2009年) という流れ。
現在のMWがぬるくなってしまったのは、時代でしょうね・・・。





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