最近ちょっとご無沙汰の「不思議」ねた。最近はうわー、というような不思議体験はないですね、ときにはそんな気持ちがあじわいたいですが・・・
父がなくなったのは、今から6年半前。病気で半年くらい入院していました。年末、多分このまま小康状態を保って、年を越せるだろうというお医者様の話でした。姉も母もあまり気乗りはしなくとも、少しは新年の準備をしなくては、とそれぞれがすこしずつ準備していました。
そんな、年も押しつまった12月27日の夕方5時でした。私の前には電話器がありました。何かの用事で、電話をかけた後だったのか、少し電話の前でボーっとしていた時、電話が「ちゅるちゅる」という小さい音を立てました。その音を聞いた時、「あ!父の魂が来た!」と気付きました。
大学の時の友人、義理のお父さんがなくなった時のこと。それまでどこも悪くなかったお父さんが夜中に急に心臓が止まり、なくなってしまった時のこと。友人は夜中に電話がちゅるちゅるという音を立てているのを聞いたそうです。昔の電話、親機と子機がある物で、親機のダイアルを回すと子機の方も一緒にちゅるちゅるという音を立てることがありましたが、友人は夜中にその音を聞き、こんな時間なのにだれか電話をしているんだと思ったそうです。結局その時間にはだれも電話をかけておらず、義理のお父さんがなくなったのがその時間帯だったので、お父さんのお別れのあいさつだったようです。
私は以前その話を父にしたことがありました。ちょっとぞくっとしたものです。
私が6年半前の12月27日の夕方に聞いた音は、まさに昔親機のダイアルを回した時に子機の方で聞こえる音でした。6年半前にはそんな子機はなく、普通だったら着信音しかならないのに・・・私はその時父の魂が来ていることを確信ししました。そして父は間もなく旅立とうとしているんだ、と怖くて悲しくて動けなくなりました。
そのうち、病院か姉から父のなくなったことを知らせる電話がかかるとドキドキしましたが、一向にかからず、「あれ?勘違いだったかも・・?」と少し余裕もできてその晩は床につきました。
夜中、2時半過ぎ、電話がなりました。普通の着信音でした。姉からで、父がなくなったことを知らせてくれました。やはり・・・やはり・・・父は逝ってしまったんだ。そして夕方にはここにお別れをいいに来ていたんだと確信しました。姉や母も「なんとなく」出そうと用意した年賀状を出しそびれていたり、お墓の掃除をしていたりしていました。
父は私に必ずわかる、電話のちゅるちゅるという音で、旅立つことを知らせてくれたのでした。私はそれまで、超能力のような力はたくさん経験していましたが、初めて「魂」というものの存在をを知りました。
お葬式も済み、少し落ち着いたころ、私は夜中に夢をみました。父からで「わしだ。こっちはいいよ。元気だよ。ありがとう」それはそれはとても大きなはっきりした声で、あまりにはっきりしていたので、その声で目が覚めました。確か夜中の3時半くらい。あー、これはまた父からのメッセージだとわかりました。
そしてまた眠り、目覚めたその日は父の四十九日の法要の日でした・・・
でも驚かさないようにしてくれたんだと思います。