☆ 今 日 の 幸 せ ☆

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根回し、談合

2004-11-11 | 記憶に残したい言葉
諸外国の方には、なかなか理解できない方がいらっしゃるようだ。

神道については、サラッと眺めただけなのだが、学習しながら、思ったことを、少しまとめてみる。 なぜ、日本には、根回しとか、談合とかあるのか。 なぜ、時間をつかって、たくさん同じような会議をするのか。

なぜ、「おかげさまで」「いつもお世話になっております」「よろしくお願いします」「失礼します」などと、翻訳の難しい言葉を頻繁に使うのか...

命は、祖先から受け継がれ、
自然により 育まれ、
共同体の中で 生かされる。


祭り:間釣り
神様と共同体のバランスをとること。

穢れ:気枯れ
気(エネルギー、生命力)が、枯れて少なくなること。

とにかく、もっとも大事なものは、命のリレーが続いていくことだったのだろう。  その中で、出産と、死は、「気」が動くので、落ち着くまでは、籠って共同体の活動に参加することを遠慮する。 それが忌。そうしないと、共同体が傷つくと考えられた。 その他、個人の罪(近親相姦、獣姦)等、共同体の関係性を危うくするようなものがおおきな罪だったらしい。 そして、そのようなものは、共同体から、無視される、という形の罰があったのかもしれない。

それから作物に被害を与える自然災害、雷、など、個人が原因でないものも、共同体が危うくなるので、罪と考えたが、これをしずめるために、それぞれに関係のある神様をお祭りして、禊、祓を行った。 昔話には、よく神様の怒りを鎮めるために、生け贄を差し出す場面がある。 そして、無事に収穫が終われば、感謝を忘れないように祭りをする。 神様のお世話になって、収穫できたのだから、バランスとって、お祭りという形で、お礼をしなきゃ。 

ありとあらゆる 解明できないと思われる現象は、様々な神様の力。

「おかげさまで」今日も事故もなく、過ごせました。 これは、車の神様のおかげです。
「おかげさまで」パソコンが無事につながり、今日もネットを楽しんでます。ネットの神様に感謝。
「おかげさまで」、お腹も空いてないし、ノドもかわいてない。 畑の神様、水の神様に感謝

これが神道。

「いつも世界という共同体のみなさまに、お世話になっています」
「みなさま、肉体がある間、よろしくお願いします」
「いろいろ、お世話になりました。 これで失礼します」

これも神道

そして、共同体の構成員が、バランスよく幸せになるように、話し合うのが、談合。

大勢の前では、話せないけど、意見をもってないわけじゃない。 そんな黙っている人でも、とりあえず納得できるように、予め意見をすいあげる努力をしておくのが、根回し。 再確認が、会議。

こんな、形の解釈をしてみました。

神道には、全知全能の神様はいない。 神社には、共同体にいて無事過ごしていることを感謝しにいく。

「昨年は、いろいろと、ありがとうございました。 今年もよろしくお願いします」

間違っても、「お金がたくさん儲かりますように」とか「恋人ができますように」とか個人の利益をお願いする場所ではないようだ。