ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

女同士の愛?NHK時代劇「花の誇り」

2009-01-10 04:42:27 | Weblog
去年の年末、NHKの時代劇スペシャルで放送された「花の誇り」
藤沢周平原作のドラマにグッと引き込まれました。

藤沢周平といえば、山田洋次監督の時代劇三部作「たそがれ清兵衛」
「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」や、「蝉しぐれ」など下級武士の世界を
武士の意地とか、当時特有の倫理観といったものがピンと張り詰めて描かれて
最近も人気ですね。(原作は読んだこと無いのですけど)

サラリーマンの悲哀を重ねて見てる人も多いはず・・

今回は、女性2人が主役という珍しい設定
幼いときから仲がよかったはずの瀬戸朝香と酒井美紀は、今は嫁いだ家の
どちらが家老職になれるかを争う、それは恐ろしい女の戦いを繰り広げるのです・・・

関係する男3人は、この二人の女性に振り回され
俺たちのことも見てくれよと、もがいていただけだったほどです。

そして、なんと

酒井美紀扮する女性は、瀬戸朝香のことをずっと想っていたという
同性愛的な要素を含んだ物語展開が、二人の深い溝の訳を描くことになるのです。

レズビアンの方はこの描き方をどういう風にご覧になったでしょうか。

ネットでは百合だ!なんだと同性愛的な意味として受けとった人も多いようでしたが
俺は、女性特有というのかな?同性愛というよりは二人だけの恐ろしく深い
友情関係では無かったのかと推察してます。どうなんでしょう?

その二人だけの関係を大切にしたかった酒井美紀の嫉妬が執着が・・

当事者は同性愛と読むには違和感を感じるんじゃないのかなあ?どでしょ?
見た人がいたら感想聞かせてくださいな。


そして
周りを締める脇役たち みな凄みが効いてます。

藩の実権を握る曲者の筆頭家老を石橋蓮司(怖い怖い・会社にもこんな役員いますでしょ?)
二人の旦那役、田辺誠一や葛山信吾がいい感じ(芝居がどんどん旨くなってますよね)

まだら惚けのある瀬戸朝香の養父がまた良い味を出していて・・

他にも出てくる人出てくる人が

背景もとても綺麗に絵となって、最後まで緊張張り詰めた
いいものを見せていただいた!!というものでした。

NHKだからそのうち再放送があると思うのでそのときには!


■瀬戸朝香VS酒井美紀 女同士の愛と戦いを描く時代劇--「花の誇り」制作発表
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/12/09/006/
■時代劇スペシャル「花の誇り」
【放送日時】総合テレビ 2008年12月20日 午後9時~10時27分
http://www3.nhk.or.jp/drama/html_news.html


コメント
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