ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

彼女にゲイがばれたとき(2)

2011-12-22 00:43:13 | Weblog
昨日の「彼女にゲイがばれたとき」つづき
http://blogs.yahoo.co.jp/deep8822/63109296.html

4年も同棲していた彼氏がゲイだった・・・。

悲痛な彼女を前にしても、彼氏のことも想像しないわけにはおれません。

4年も彼女と同棲していたという彼、自分と照らし合わせると彼の大変な頑張りを思ってしまう。

よくそれほども長く続けられたと思ってしまう。
ゲイである自分自身と、彼女との関係の継続を何とか調整しようとしてたのだろうか。

「一般的な男性より優しくマメだったと思うんです・・」という彼女の言葉もうなずけるものがある。

それはまるっきり偽装などではなく、女性の中では彼女が一番好きであったのだろうと思う。
そのときの彼には、そんな大変な道しか人生の選択肢はないと思っていただろうと思う。

4年も共にした彼女との生活が、何の意味も無かったはずがない
大切に思っていただろう彼女に対してもなお、彼はどうしてもゲイを認めることができなかったのか?

それは、彼女に嘘を突き通したからということではなく
男の沽券というのか、刷り込まれたものというか、
ここを認めたらすべてが終わってしまうという良くわからない恐怖がそうさせたのだろうと思う。

彼もまた、いや多分多くの男は、ゲイである自分を簡単には認められない。
そうではあるまいと、必死であったと思う。

彼女に対してもそうで、認めることはとてもできない事だったろう。
同性愛を受け入れてない者にとって、そんなことを自己肯定するなんてことは至難の業なのだ。
そのときの自分を支えてる最後の砦でさえあるほどなのです。

彼もまだ自分を良くわかってはいない、彼女もこんなことがありえることを想像してなかった。
それぞれの対処、経験のなさが不幸を招いてしまった。

自分たちは同性愛である自分を受け入れていかないと、このように他人まで巻き込んで不幸にしてしまうのだ。

大変なことだけど、やっぱり自分たちは自分自身の同性愛を肯定していかなくちゃ始まらないのだ。

自分たちに何ができるか分からないけれど、彼女のような立場の方に何か寄り添わねばと思う。
でなければ、彼女らは救われない。自分たちとは関係ないとは、到底言えない。

彼女の支えになるのは同じ立場の人たちだろうが
この方々も、なかなか表に出にくく一人抱えていることだと思う。

それもこれも理由が同性愛であるからだ。同性愛への偏見がそうさせてしまうのだ。


もし彼が、自分をさらけ出してゲイである自分をを認め
こんな自分だけど付き合ってほしいと彼女に伝えることができたなら・・・どうだっただろう?

彼女が聞きたかったことは
本当の内面を自分に出して欲しかったことだろうなと思う。

そんな立場を汲み取って勘弁してくれ!という時代ではないはずだ。

厳しいことだけど、自分たちはもっともっと自分に向き合わなくちゃいけない

でも、ひとりじゃない
コメント
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