ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

ドラマ「理想の息子」の変態表現

2012-01-27 01:35:14 | Weblog
日本テレビ土曜日21時放送の「理想の息子」
http://www.ntv.co.jp/perfectson/

母を愛してやまない息子(大地)をジャニーズの山田涼介が
その母を鈴木京香が演じているドラマ

先週の第2話がひどいものだった
ゲイを変態と言い、息子を性同一性障害と思って不安になる母親をお笑い的に描き
勘違いでよかったーという展開だったのだ。

(2話抜粋)
大地は悪の巣窟と呼ばれるボクシング部に転校間もなくマザコンコアラパンチを放った一件の後、なぜか大地は「つきあってくれ」と校内の男子たちに次々と迫られ始める。そんな大地を目撃した母は、まさか息子の大地はゲイなのでは!?と思い込み、更なる不安を抱え、隣人の実(沢村一樹)に相談をする。実はもしかして大地が性同一性障害なのではないかと答え、母の不安は増々深まるばかり・・・。

世間ではこのような扱いがまだまだ多いかと思うけれど
テレビの中から、練られた脚本からこのような展開が出てくるとは・・

勘違いのドタバタ劇だからと笑って済まされるものではなかった。

同性愛はまともじゃない、変態だ、
性同一性障害のことも良く分からないまま物語に利用して

母親からも息子からも、最低の烙印を押され続けた1時間だった。

同性愛者やトランス(性同一性障害など)の当事者がこれを見てどんな気持ちになるか?
そんなことにはまったく意識がない物語となっていた。

よくあるホモネタ、ゲイと勘違いされるパターンのコメディが作られていた。

とても情けない気持ちになった。
本当に無邪気に偏見や差別を堂々と表現しているのだ。
こうやって自分たちは情けなくいなきゃいけないのか?
あまりの厚顔にあっけにとられる。

脚本の野島伸司、こんなつまらん本を書く人だったかなあ。
このドラマが放送されるまでには数々の人々が関わっただろうに・・

勘弁して欲しい。




コメント (4)
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