ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

LGBTに関して首相が答弁した!(昨日の衆議院本会議)

2016-01-27 09:31:05 | Weblog
昨日の衆議院本会議で民主党岡田代表がLGBTに関する代表質問をしました。
その質問に対し、安倍総理大臣は今までにない表現で答えました。

【岡田民主党代表質問】

性的少数者、LGBTに対する差別をなくすことは、特に若い世代にとって大きな意味を持ちます。LGBTの子どもたちの7割が学校でいじめに遭い、3割以上が子どものうちに自殺を考えたと答えているのです。私は、多様性を認め合うことで、より豊かな社会がつくられていくと信じています。これら差別を解消する法案を今国会で成立させようではありませんか。安倍総理も賛同してください。答弁を求めます。

【安倍首相答弁】

LGBTについてのお尋ねがありました。LGBTと言われる性的少数者に対する不合理な偏見や差別があることは、誠に残念なことでありますが、政府としては、今後の国民的な議論等も踏まえ、慎重に検討する必要があると考えております。今後ともこうした偏見をなくし、一人ひとりの人権が尊重される、豊かで安心できる成熟した社会を実現するため、教育や啓発の充実、個別事案に対する適切な対応に努めて参ります。

今までなら、そっけない答弁をしていたと思うんですよね。

性的少数者への差別や偏見を残念とし、教育や啓発の充実、個別事案に対する適切な対応に努めると、ずいぶん前向きです。LGBTへの差別・偏見は、認められないという認識が、広く国民に共有されるきっかけになるかもしれない答弁と感じました。

慎重に検討という部分は、今までと同じようなそっけなさですが、その前後に今までない言葉が並んでいます。

総理自身が国会答弁でLGBTに対する差別・偏見がないようにすると明言したことは大きい。

先日、稲田政調会長が提起して、自民党内に性的少数者(LGBT)に関する課題を議論するプロジェクトチーム(PT)を立ち上げることが発表されていました。

この首相答弁はそのPTを後押しし、前進させていくことになるんでしょうね。
そして、民主党案には慎重にと答えているようにも感じました。

民主党案はこちら
https://www.dpj.or.jp/article/108184/%E8%BB%BD%E4%BA%95%E6%B2%A2%E3%83%90%E3%82%B9%E8%BB%A2%E8%90%BD%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E8%A8%AD%E7%BD%AE%E3%82%92%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%80%81%E3%80%8C%E6%AC%A1%E3%81%AE%E5%86%85%E9%96%A3%E3%80%8D%E4%BC%9A%E8%AD%B0

民主党案は性的マイノリティへの差別の解消を目指していろいろと考えて出されたのでしょう。但し、政権与党が乗れるものになってないとすれば実現しません。

自分は宝塚市での学びなどを通じて、繁内さんと一緒に理解を促進するための法案ができないか考えてきました。自民党の中で向き合える状況がどう作れるのだろうと考えてきました。

政治家をはじめとする度重なる性的マイノリティへの差別的言動も、すべては正しい知識や学びの機会が作れていないためでしょう。

国民同士が無自覚に差別し、誰かを陥れ悲しい気持ちに追いやる現状は悲しい。でも、社会の状況も変わってきました。性的マイノリティへの無自覚な意見を表明したものは、差別者の烙印を押されることになってきました。

意識のかい離が大きくなっています。これは、国民すべてにとっての不幸ではないでしょうか。
社会の理解を促進していく仕組みが必要です。

性的マイノリティの課題は人権の問題。
これは政権がどこであっても解決していかなければならないことのはずです。
政権交代しないと実現しない課題であってはいけません。
政治の道具に使ってもらいたくないなと思うのです。

今回の首相答弁により、自民党の中の動きが前向きになっていくことを期待したいです。
どうか・・・そうあって欲しいと願います。

自分たちが考えているLGBT理解促進法(仮)ですけど、いい線行っていると思うんですよ!
参考にしてもらえるといいな~

コメント
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