彼女にゲイがばれたとき

先日の会合で、ある参加女性が勇気を出してこんな話をしてくれたのです。

「この間まで付き合ってた彼氏がゲイだったことが発覚して別れました。」

「4年も付き合い、結婚も前提でいて、私は彼のことをとても愛していました。」

「今も整理ができずに引きづったままで、精神的に不安定です」

「彼とは長く同棲してたんです。パソコンの履歴を何気なく見たときにゲイサイトがたくさん出てきてびっくりしてしまいました。」

「そして、ここはエロ本とか置いてるから見ないでと言われてたところを見るとゲイの物がたくさんありました。女性のエッチなものがあるのだろうと大らかに思ってたのでショックでした」

「彼との付き合いをとても大切にして信じてきただけに、彼にしてもらった優しいこともすべてが本当の気持ちではなかったのかと愕然とした気持ちになり気が変になりました」

「私は彼にゲイなのか問いただしました。」

「あらゆる証拠を前にしても、彼は決してゲイだと認めませんでした」


ゲイの偽装結婚とか言われますが、今も多くいると思います。

多くのゲイは社会からの圧力で自分を偽り、隠し、自分を抑えて、世間の言うまっとうな家庭を築こうと女性と結婚せざるを得なくなる。今の45歳以上ではもう当たり前のことで、先輩ゲイの多くは結婚してきたと思います。

今だって、若い人でも親の期待にこたえるべく、頑張って結婚し家庭を守っているゲイも多いだろう。

相手の女性が自分自身のことを承知の上で結婚しているのであれば
まだ互いにより良い夫婦生活を求め合うことができるのかもしれないが、根本的な信頼関係が揺さぶられるような根幹の問題だ。

本当の自分を出しあわない夫婦関係や恋人関係が続く訳はない。

話をしてくれた彼女は、彼とは別れた後も彼を責めず、彼をあのように追いやった社会を改善していくような活動をしたいと言っていた。

信じて疑わないでいる女性にはこんなこともありえることを伝えて、同じような厳しいショックを受ける人が一人でも減るようにと願い、今日書くことも了承してくれた。

相当な整理で持ってそこまでにいたったと思われる。
大変な怒りがあるに違いないのに、それを押さえて語っていた彼女。

女性と結婚しなければという命題は自分にもあった。
20代前半までの悩みのほとんどは自分もそうだった。
だからその彼は自分であったかもしれない。

彼女の悲痛な気持ちを目の当たりにして、恋愛はやはり命がけであるなと改めて思った。
だからこそ、相手には誠意を持って付き合わねば・・。

彼女と同じような立場の人は、相当数いると思う。
自分たちは、このような女性への支援もしていかねばならない責任があるのだと思い知らされた。