2022年に引き続いて、勢いがあるうちに2023年ベストを書き終えてしまいたい!
まずは、鑑賞した作品の一覧から。
・マイ・ブロークン・マリコ(2019年、日本)
・朝が来る(2020年、日本)
・ヴァージン・スーサイズ The Virgin Suicides(1999年、アメリカ)
・エリザベス 女王陛下の微笑み Elizabeth: A Portrait in Part(2021年、イギリス)
・パリ、テキサス Paris, Texas(1984年、西ドイツ・フランス)
・ロンドン・ゾンビ紀行 Cockneys vs Zombies(2012年、イギリス)
・ベルリン・天使の詩 Wings of Desire(1987年、西ドイツ・フランス)
・London Edinburgh London(2016年、イギリス)
・エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich(2000年、アメリカ)
・ジェーン・オースティン 秘められた恋 Becoming Jane (2007年、イギリス・アイルランド)
・あなたの旅立ち、綴ります The Last Words(2017年、アメリカ)
・オフィシャル・シークレット Official Secrets(2019年、アメリカ・イギリス)
・二人でお茶を Two for Tea(1950年、アメリカ)
・時の翼に乗って Faraway, So Close! / In weiter Ferne, so nah!(1993年、ドイツ)
・コレット Colette(2019年、イギリス・アメリカ・ハンガリー)
・Somewhere(2010年、アメリカ)
・ドライブ・マイ・カー(2021年 日本)
・いわさきちひろ 27歳の旅立ち(2012年、日本)
・ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語 Eurovision(2020年、アメリカ)
・マイケル・ジャクソン's This is IT Michael Jackson's This Is It(2009年、アメリカ)
・真実の瞬間 Metallica:Some kind of Monster(2004年、アメリカ)
・Clive Davis The Soundtrack of Life(2017年、アメリカ)
・イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 Imitation Game(2014年、イギリス・アメリカ)
・シンドラーのリスト Schindler's List(1993年、アメリカ)
・ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 Darkest Hour(2017年、イギリス・アメリカ)
・ボヘミアン・ラプソディー Bohemian Rhapsody(2018年、アメリカ・イギリス)
・コーチ・カーター Coach Carter(2005年、アメリカ)
・ミッドナイト・スワン(2020年、日本)
・レナードの朝 Awakenings(1990年、アメリカ)
・海街Diary(2015年、日本)
・シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声 Military Wives(2019年、イギリス)
・ザリガニの鳴くところ Where the Crawdads Sing(2022年、アメリカ)
・もののけ姫(1997年、日本)
・母性(2022年、日本)
・SHE SAID/シー・セッド その名を暴け She Said(2022年、アメリカ)
・ミセス・ハリス、パリへ行く Mrs. Harris gors to Paris(2022年、イギリス・フランス・ハンガリー)
・ドント・ウォーリー・ダーリン Don't Worry Darling(2022年、アメリカ)
・生きる Living (2022年、イギリス)
・アリー/ スター誕生 A Star is Born(2018年、アメリカ)
・セラヴィ!C'est la vie!(2017年、フランス)
・ハンナとその姉妹 Hanna and her Sisters(1986年、アメリカ)
・トップ・ガン Top Gun(1986年、アメリカ)
・竜とそばかす姫(2021年、日本)
・さかなのこ(2022年、日本)
・ラ・ラ・ランド La La Land(2016年、アメリカ)
・シン・ゴジラ(2016年、日本)
・幸せへのまわり道 A Beautiful Day in the Neighborhood(2019年、アメリカ)
・はじまりのうた Begin Again(2013年、アメリカ)
・オータム・イン・ニューヨーク Autumn in New York(2000年、アメリカ)
・マディソン郡の橋 The Bridges of Madison County(1995年、アメリカ)
・阪神タイガース 栄光のARE(2023年、日本)
2023年は、51作品でした。
いつも通り、久しぶりに見た作品も、古い作品も入っています。
こうやって書き出してみると、タイトルを見てもどんな映画だったか思い出せない、ネットで検索しても観た記憶が蘇らないほど記憶に残っていいない作品もちらほら。
この年は、がっかり映画はありませんでした。
面白くない・途中で見るのをやめたものは多々ありましたが、期待して観たものは期待以上だったので、裏切られた感がなかったんですよね。
久しぶりに観て「やっぱりいい」と思ったり、「こんなに良かったか!」という作品がいくつかありました。
それらを含めたおすすめ作品をまずはご紹介。
シンドラーのリスト(1993年のアメリカ)
スティーブン・スピルバーグが初めて作品賞を獲得した、言わずもがなの名作です。
この作品を初めて観たのは、おそらく大学生の頃。素晴らしい映画だったという感覚だけは覚えているのですが、演技が…あの場面が…という記憶はなし。
そもそも、主役がリアム・ニーソンだったことを知ったのが随分後になってから。彼をはっきりと認識し始めたのは、毎年クリスマスの時期に『ラブ・アクチュアリー』を見るようになったここ20年くらいですから。
初めて観た時の2倍以上の年齢になって改めて鑑賞すると、当時は気づかなかったことに気づいたり、感じなかったことを感じたり。
主演のリアムのみならず、ユダヤ系会計士役のベン・キングズレー、冷酷なナチスの将校役のレイフ・ファインズの怪演。演技合戦とも違い、それぞれがそれぞれの持ち場で、俳優である自分たちの限界を超えていくような。私は、『グランド・ブダペスト・ホテル』も大好きなのですが、あのホテルの支配人と将校が同じ人だなんて信じられません。物語の壮大さはもちろんですが、シンドラーの心の変化、当時助けられた人々やその子孫が彼のお墓を訪ねるエンディングシーン。私の人生で死ぬまでの間に後何回かは見返すことになるんだろうなと思う作品です。
レナードの朝(1990年、アメリカ)
これは、数年前に亡くなった祖母と一緒に観に行った記憶があります。同時上映は、なんだったかな。
当時、私は中学1年生か2年生。実のところ、この作品の良さはわかりませんでした。しかし大人になって、ロビン・ウィリアムスとロバート・デニーロ共演の作品が面白くないわけはない、と今回見直してみたわけです(ありがとう、BSプレミアムシネマ!)。
そして、やっぱり面白くないわけがなかった!
デニーロって、もう本当に、やっぱりちゃんとすごいんだよな。ロビンは、個人的には結構似たような役柄が多いと思っているのですが(グッド・ウィル・ハンティングの先生とか)、でも彼に関しては「あー、また一緒」には見えなくて、毎回ちゃんと別人というか、本当に実在しそうな人になっているので逆に同一人物であるという認識すら難しくなるような。レナードとセイヤー医師の友情・絆も素晴らしく。レナードの恋や、他の患者たちが生きることを楽しんでいる姿は眩しいほどに輝いていて、人生について考えさせられます。
もののけ姫(1997年、日本)
もう何回観ているかわからない。私はイギリスにも長く住んでいたのですが、むしろ日本よりもイギリスの方がテレビでジブリ作品を見る機会は多くて、毎年子供の長期休暇の時期には「ジブリウィーク」が開催され、英語吹き替えのみならず吹き替えなしの英語字幕版も放送されます。
この時は日本で久しぶりに観たのですが、放送後にTwitter(X)でもののけ姫のトリビアなどがトレンド入りしていて、そこでの解説を読みながらあらためてどれほど真摯にこの作品が作られたかというスタジオジブリの存在や仕事の素晴らしさを再確認し、観た直後だというのに「またみたい」と思わせる作品力に驚きました。
ドント・ウォーリー・ダーリン Don't Worry Darling(2022年、アメリカ)
こちらはベスト入りを惜しくも逃した作品なのですが、久しぶりに映画らしい映画というか、内容の面白さを堪能しました。そして主演二人が好きな俳優であるのもポイントで、私は毎回ハリー・スタイルズを映画で見るたびに驚かされています。男性アイドルで長年スターの位置にいられる人って、特に西洋諸国では難しいんですよ。そんな正真正銘のスターである彼の、映画で見る地味さ。どうやってオーラを消すのかと。そして相手役のフローレンス・ピュー。まだ20代の若い俳優ですが、自分をしっかり持っている安定感がある人だなと感じています。そして、文句なく上手い。ここ数年で彼女の主演作をいくつか観ているのですが(今年見た『ファイティング・ファミリー』は超絶おすすめ!)、本当に自然に市井の人になれる、「彼女はこの環境で育ってきたんだな」とちゃんと思い込ませてくれる演技に惚れ惚れしています。
ベストの紹介は次回!
まずは、鑑賞した作品の一覧から。
・マイ・ブロークン・マリコ(2019年、日本)
・朝が来る(2020年、日本)
・ヴァージン・スーサイズ The Virgin Suicides(1999年、アメリカ)
・エリザベス 女王陛下の微笑み Elizabeth: A Portrait in Part(2021年、イギリス)
・パリ、テキサス Paris, Texas(1984年、西ドイツ・フランス)
・ロンドン・ゾンビ紀行 Cockneys vs Zombies(2012年、イギリス)
・ベルリン・天使の詩 Wings of Desire(1987年、西ドイツ・フランス)
・London Edinburgh London(2016年、イギリス)
・エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich(2000年、アメリカ)
・ジェーン・オースティン 秘められた恋 Becoming Jane (2007年、イギリス・アイルランド)
・あなたの旅立ち、綴ります The Last Words(2017年、アメリカ)
・オフィシャル・シークレット Official Secrets(2019年、アメリカ・イギリス)
・二人でお茶を Two for Tea(1950年、アメリカ)
・時の翼に乗って Faraway, So Close! / In weiter Ferne, so nah!(1993年、ドイツ)
・コレット Colette(2019年、イギリス・アメリカ・ハンガリー)
・Somewhere(2010年、アメリカ)
・ドライブ・マイ・カー(2021年 日本)
・いわさきちひろ 27歳の旅立ち(2012年、日本)
・ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語 Eurovision(2020年、アメリカ)
・マイケル・ジャクソン's This is IT Michael Jackson's This Is It(2009年、アメリカ)
・真実の瞬間 Metallica:Some kind of Monster(2004年、アメリカ)
・Clive Davis The Soundtrack of Life(2017年、アメリカ)
・イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 Imitation Game(2014年、イギリス・アメリカ)
・シンドラーのリスト Schindler's List(1993年、アメリカ)
・ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 Darkest Hour(2017年、イギリス・アメリカ)
・ボヘミアン・ラプソディー Bohemian Rhapsody(2018年、アメリカ・イギリス)
・コーチ・カーター Coach Carter(2005年、アメリカ)
・ミッドナイト・スワン(2020年、日本)
・レナードの朝 Awakenings(1990年、アメリカ)
・海街Diary(2015年、日本)
・シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声 Military Wives(2019年、イギリス)
・ザリガニの鳴くところ Where the Crawdads Sing(2022年、アメリカ)
・もののけ姫(1997年、日本)
・母性(2022年、日本)
・SHE SAID/シー・セッド その名を暴け She Said(2022年、アメリカ)
・ミセス・ハリス、パリへ行く Mrs. Harris gors to Paris(2022年、イギリス・フランス・ハンガリー)
・ドント・ウォーリー・ダーリン Don't Worry Darling(2022年、アメリカ)
・生きる Living (2022年、イギリス)
・アリー/ スター誕生 A Star is Born(2018年、アメリカ)
・セラヴィ!C'est la vie!(2017年、フランス)
・ハンナとその姉妹 Hanna and her Sisters(1986年、アメリカ)
・トップ・ガン Top Gun(1986年、アメリカ)
・竜とそばかす姫(2021年、日本)
・さかなのこ(2022年、日本)
・ラ・ラ・ランド La La Land(2016年、アメリカ)
・シン・ゴジラ(2016年、日本)
・幸せへのまわり道 A Beautiful Day in the Neighborhood(2019年、アメリカ)
・はじまりのうた Begin Again(2013年、アメリカ)
・オータム・イン・ニューヨーク Autumn in New York(2000年、アメリカ)
・マディソン郡の橋 The Bridges of Madison County(1995年、アメリカ)
・阪神タイガース 栄光のARE(2023年、日本)
2023年は、51作品でした。
いつも通り、久しぶりに見た作品も、古い作品も入っています。
こうやって書き出してみると、タイトルを見てもどんな映画だったか思い出せない、ネットで検索しても観た記憶が蘇らないほど記憶に残っていいない作品もちらほら。
この年は、がっかり映画はありませんでした。
面白くない・途中で見るのをやめたものは多々ありましたが、期待して観たものは期待以上だったので、裏切られた感がなかったんですよね。
久しぶりに観て「やっぱりいい」と思ったり、「こんなに良かったか!」という作品がいくつかありました。
それらを含めたおすすめ作品をまずはご紹介。
シンドラーのリスト(1993年のアメリカ)
スティーブン・スピルバーグが初めて作品賞を獲得した、言わずもがなの名作です。
この作品を初めて観たのは、おそらく大学生の頃。素晴らしい映画だったという感覚だけは覚えているのですが、演技が…あの場面が…という記憶はなし。
そもそも、主役がリアム・ニーソンだったことを知ったのが随分後になってから。彼をはっきりと認識し始めたのは、毎年クリスマスの時期に『ラブ・アクチュアリー』を見るようになったここ20年くらいですから。
初めて観た時の2倍以上の年齢になって改めて鑑賞すると、当時は気づかなかったことに気づいたり、感じなかったことを感じたり。
主演のリアムのみならず、ユダヤ系会計士役のベン・キングズレー、冷酷なナチスの将校役のレイフ・ファインズの怪演。演技合戦とも違い、それぞれがそれぞれの持ち場で、俳優である自分たちの限界を超えていくような。私は、『グランド・ブダペスト・ホテル』も大好きなのですが、あのホテルの支配人と将校が同じ人だなんて信じられません。物語の壮大さはもちろんですが、シンドラーの心の変化、当時助けられた人々やその子孫が彼のお墓を訪ねるエンディングシーン。私の人生で死ぬまでの間に後何回かは見返すことになるんだろうなと思う作品です。
レナードの朝(1990年、アメリカ)
これは、数年前に亡くなった祖母と一緒に観に行った記憶があります。同時上映は、なんだったかな。
当時、私は中学1年生か2年生。実のところ、この作品の良さはわかりませんでした。しかし大人になって、ロビン・ウィリアムスとロバート・デニーロ共演の作品が面白くないわけはない、と今回見直してみたわけです(ありがとう、BSプレミアムシネマ!)。
そして、やっぱり面白くないわけがなかった!
デニーロって、もう本当に、やっぱりちゃんとすごいんだよな。ロビンは、個人的には結構似たような役柄が多いと思っているのですが(グッド・ウィル・ハンティングの先生とか)、でも彼に関しては「あー、また一緒」には見えなくて、毎回ちゃんと別人というか、本当に実在しそうな人になっているので逆に同一人物であるという認識すら難しくなるような。レナードとセイヤー医師の友情・絆も素晴らしく。レナードの恋や、他の患者たちが生きることを楽しんでいる姿は眩しいほどに輝いていて、人生について考えさせられます。
もののけ姫(1997年、日本)
もう何回観ているかわからない。私はイギリスにも長く住んでいたのですが、むしろ日本よりもイギリスの方がテレビでジブリ作品を見る機会は多くて、毎年子供の長期休暇の時期には「ジブリウィーク」が開催され、英語吹き替えのみならず吹き替えなしの英語字幕版も放送されます。
この時は日本で久しぶりに観たのですが、放送後にTwitter(X)でもののけ姫のトリビアなどがトレンド入りしていて、そこでの解説を読みながらあらためてどれほど真摯にこの作品が作られたかというスタジオジブリの存在や仕事の素晴らしさを再確認し、観た直後だというのに「またみたい」と思わせる作品力に驚きました。
ドント・ウォーリー・ダーリン Don't Worry Darling(2022年、アメリカ)
こちらはベスト入りを惜しくも逃した作品なのですが、久しぶりに映画らしい映画というか、内容の面白さを堪能しました。そして主演二人が好きな俳優であるのもポイントで、私は毎回ハリー・スタイルズを映画で見るたびに驚かされています。男性アイドルで長年スターの位置にいられる人って、特に西洋諸国では難しいんですよ。そんな正真正銘のスターである彼の、映画で見る地味さ。どうやってオーラを消すのかと。そして相手役のフローレンス・ピュー。まだ20代の若い俳優ですが、自分をしっかり持っている安定感がある人だなと感じています。そして、文句なく上手い。ここ数年で彼女の主演作をいくつか観ているのですが(今年見た『ファイティング・ファミリー』は超絶おすすめ!)、本当に自然に市井の人になれる、「彼女はこの環境で育ってきたんだな」とちゃんと思い込ませてくれる演技に惚れ惚れしています。
ベストの紹介は次回!