朝ドラ「カムカムエヴリバディ」
久々に、ハマっちゃいましたよ。
もう、放送はないのですね。完全にロスです
どっぷりハマったのは、2020年度の「エール」以来みたいです。
とはいえ、「エール」の時もそうですが、今回も途中参加ですけど。
ストーリーは、最近ご親切にも?!ネットニュースに出るので、大筋は知っていました。
ヒロインも3人、と、ちょっと珍しい展開で。
最初は岡山が舞台で、そこは気になっていました。細かい方言はちょっと違いますが、語尾とかイントネーションとか、広島とちょっと似てるので、親近感はかなり有りで。
例えば、「稔さん」の言い方
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み の るさん わかります?「の」にアクセントがある、とか。あそこはツボでした
でも、あのような強烈な方言は、もう年配の方しか使わないのかな~とか。
そんなことで、第1部はちょっと見ていました。ただ、戦時中の重さも含め、色味もモノクロームのようで、朝から見るのは緒と思いなぁと。そして、1部の後半の切ない展開にちょっとついていけず・・・
で、2部の深津さんから、あまり見ることなく進んでしまいました。
ただ、1部の時、世良公則さん演じる役の方(誰なのかも知らず)が、「サニーサイドオブザストリート」を熱唱しているシーンを見たとき、「お、これは!」と。
なぜなら、世良さんは役者の時は歌を封印されてるから。
きっと意味があるのだろう・・・ずっと気にはなっていました。
で、気がつくと第3部は「東映京都撮影所」をモチーフになっていて、時代劇ファンとしては、すっごくツボでして。名作時代劇のパロディのオンパレードが楽しかったなぁ~ 映画村も、京都の商店街も、出てくるキャラクターの個性の強いこと。
本当に第1部とは全く違うドラマみたいに楽しんでました
3ヶ月くらいだったのに、完全にドップリとはまってしまった。
ヒロイン、ひなたちゃんが一生懸命で、愛らしくて。
他のキャストも、「あの人かな?」と実在の方を想像してしまうような感じで楽しみました。
伴 虚無蔵さんは、間違いなく?福本清三さんだと思いますが、実際はあんなに四角四面ではなく、気のいい関西のおっちゃん、みたいな感じだったので、そのギャップも楽しみました。(あれは松重さんの代表作になりますね(笑))
実際の、東映撮影所の役者さんたちもチラッとご出演だったり。
時代劇復活のために、ハリウッドと共同制作した「サムライ・ベースボール」ぜひ拝見したいものですスピンオフ、やりませんか??
それに、ひなたちゃんと世代が近いので、時代背景がとても懐かしくて。
私もラジオ講座「基礎英語」3年間聞いて、フレーズ覚えるくらい勉強したんだけど、英語は全く話せない(^^;(高校のグラマーで挫折ですね)
そうそう、英語講座が下地にあるドラマでした。
それと、主人公家族が毎回の朝ドラを見ているという設定。こちらも、子どもの頃見ていたドラマの映像に、ワクワク。
そういう、細やかなこだわりの設定が、面白かったですね。
今回特に、キャストの人選も、楽しかった。
主要から脇に至るまで、絶妙でしたね。
深津絵里さんの存在感も大きかったですが、岡山出身のオダギリジョーさんの出演は、この番組には欠かせなかったと思います。独特の存在感のある役者さんですけど、あの繊細なお芝居は、彼なくしては成立しなかったのではないかと。
第2部のるいさんの時代をほとんど見ていないことが、今さらながら悔やまれます。ジャズのBGMも素敵でした。早く総集編が楽しみです。(というか、サントラ出していただけないかしら)
それに、やはり、安子役の上白石萌音さん、ひなた役の川栄李奈さん。どちらもピッタリ。それなりに経験はあったと思いますが、時間とともに、役と共に、更に成長していく姿が頼もしかったです。今後が楽しみな女優さんだなぁと。
それから、個人的には、安子の夫になる稔さんの弟、勇役の平成時代を演じた目黒祐樹さんが、かなりツボでした😁
岡山に戻った家族を出迎えるために門から出てきた、勇さんの姿に、いい意味で爆笑してしまった。
だって、目黒さんといえば、時代劇とか、シリアスドラマで、渋い役・お堅い役のイメージしかなかったのに、
「よう帰ってきたのう」
って、満面の笑みで出てきたんですよ!
あの渋い声で「何言ようるんなら(何言ってるんだよ)」なんて言われた日には、もう笑うしかなかった。新鮮で、いい人選でした。役者さんて、いくつになっても新しい顔が見られるんだなぁって。
みんな幸せに終わって、大団円。
ドラマとは言え、こんなに幸せな気分になったことが、かつてあったでしょうか。
普通の幸せ、努力の積み重ねの大切さ。
心がホッコリする、素敵なドラマでした。
それが、それぞれの人生・時代背景で、「別のドラマ」を見ているようでいながら、複数の伏線が張り巡らされていて、それが紐解かれた時の驚きといったら。ネットも盛り上がって、まるで、みんなでサスペンスの謎解きしてるみたいで、そのあたりも楽しかった。
一人が演じるドラマも素敵だけど、三人の人生を見るという、新しいドラマ作りが斬新でしたね。
主人公だけでなく、その時代、その人によって、いろんな生き方がある。その生き方を認め合うことが大事だなって。
そういえば、近年ハマった朝ドラは、「ちりとてちん」「梅ちゃん先生」「エール」そして「カムカム」
戦後廃墟の中から立ち上がるところからストーリが展開していくものが多かったかも。
今回は「エール」同様、戦時中・戦後が舞台で、音楽が背景にある・・・というのが共通点。
それに、「ちりとてちん」と「カムカム」は、同じ藤本有紀さんの脚本。絶望の末、自暴自棄になった人が、大切な人との出会いから再生していく、という共通する?展開に心惹かれた気がする。
さらにさらに「梅ちゃん先生」と「カムカム」には、世良公則さんが出演!どちらもいい味を出してくれてまして・・・
もしかしたら、今後も世良さんがご出演の作品を見てしまうかもしれない(笑)
最後に。
テーマ曲は、AIさんの歌う「アルデバラン」(タイトルだけ見ると「銀英伝」を思い浮かべてします私)
AIさん作かと完全に思ってましたが、現代の安子を演じた森山良子さんの息子、直太郎さん作とか。
これにも驚き!そういえば彼も、「エール」にご出演でしたよね。
このドラマが始まった時は、コロナも収束しかけていて、何となく光が見えていた頃。
それが、その後の感染者増大、「まん防」適用、そしてウクライナの戦争・・・イントロが流れるたび、ドラマの展開と共に、この歌、歌詞の深さにジーンとなっちゃいます。
「君と私は仲良くなれるかな この世界が終わるその前に」
現実世界も、大団円を迎えられたら良いのですけど。
ラストに向けて、ワクワクドキドキ、楽しいドラマでした。
そうですよね~「サムライ・ベースボール」はぜひ見たいですよね!