今年は宝塚に行く機会はないだろうなぁ・・・・と思ってましたが、急に思い立ちましてすぐさまチケットを確保し、先日行ってまいりました。
今回ももちろん「初舞台生公演」で、しかもフランスのミュージカル
正直内容的にあんまり興味はないなぁ・・・と思ってたんですがネットを見る限り割と高評価に感じたので、「初舞台生」見たさに思い切って。
(実は、去年の初舞台生公演も月組。2年連続はどうよ・・・って思ったんですけど。)
宝塚のフランス革命といえば、ご存知「ベルサイユのばら」ですが、もう違う目線からの作品があってもいいでしょう・・・・と思っていたところに、この作品。
そういえば、「レ・ミゼラブル」といいこの「1789」といい、未だにフランス革命の作品が登場するということは、日本でいう「忠臣蔵」や「幕末もの」みたいに、『ドラマ性』に感動するものって、いつまでも愛され続けるってことでしょうか。
それはさておき、「ベルばら」のように「貴族目線」で革命を描くものではなく、どちらかといえば「レミゼ」のように「庶民目線」メインで描いてます。
なので、主人公は貧乏農民の青年・・・
<以下ネタバレあり>
理不尽に父親を殺された貧乏農民の青年がパリに出て、革命家たちと知り合い、意見の違いを乗り越え、新しい時代の幕開けに立ち会うことになる。
一方宮殿では、周囲の喧騒をよそに、変わらず優雅な生活を送っていた。
革命前後の青年たちの愛と青春が、フレンチロックに乗せて描かれる、スペクタクルミュージカル。
ってところでしょうか。
(そういえば、月組で演じられる海外作品の主人公の多くは、「グランドホテル」しかり「ミーマイ」しかり、庶民が多いですねぇ。)
その主人公には、トップの龍真咲。
何年経っても、はぎおのツボにははまらない方なんですが(ゴメンナサイ)歌唱力は圧倒的でしたね。
彼女の持ち味の真っ直ぐさと明るさが生きたキャラになったような気がします。
いつもはまさおくんにか弱く寄り添っているトップ娘役、愛希れいか。
今回は、この人がアントワネットを演じることで、大ブレイクしたような気がします
気品と気高さ、そして力強さ。今まで見せたことのない魅力が全開だった。そんな彼女を見られたことだけでも行ってよかったと
これまでの作品には珍しく、主演コンビが一度もセリフを交わさない・・・というのは斬新でしたね。
ブルボン王朝を裏であやつる国王の弟、アルトアに美弥るりか。
ジャーナリストで革命家の一人、デムーランに凪名瑠海。
弁護士で同じく革命家の一人、ロベスピエールに珠城りょう。
この3人に、同じく革命家の一人、ダントンに専科の沙央くらま。
特に、2番手争い中?の上3人は、それぞれ魅力にあふれてました。まぁ役柄的に美弥ちゃんが一番個性的で強烈だった。
希望としては、他で役替わりがあったので、この3役を役替わりにしても良かったんじゃないかなぁ~て。
主人公の恋人役は早乙女わかば。
星組時代から抜擢続きで将来のトップ候補?かもしれませんが、正直あんまり魅力を感じなかったのはなぜだろう。やはり問題の歌唱力でしょうか。
この役が「役替わり」で、こちらも期待の海乃美月。こちらで見たかったなぁ・・・
主人公の妹で、パリに出て娼婦に身を落とす女性に、晴音アキ。今まで目立った役はなかった気がしますが、良かったですね~歌が見事でした。
こちらも「役替わり」で演じるのは花陽みら。こちらでも見てみたかった。
「ベルばら」では、大人のイメージが強いフェルゼンに研4の暁千星。
CSで見た2年前の「メリー・ウィドウ」では、なんとまぁ「お子ちゃま」そのものの感じだったのに、得意のダンスのキレはもちろん、歌もセリフも、発展途上ながらすっかり「男役」になってて驚き如何せん「童顔」が邪魔になってますが、大役への大抜擢、2度目の新公主演と、期待度は大きいようだし、もっと研鑽を積んで、期待に応えてほしいものです。(何しろ久々の広島県出身スターですから)
そして、ちゃぴちゃん以外での功労者・・・と思うのは、
冷徹非常な貴族将校ペイロール役の星条海斗 と 穏やかで小心者のルイ16世役の専科、美城れん。
マギーちゃんはこういう役で自分のポジションを開拓できたかも・・・とインタビューでも語っていました。
現在、劇団でもああいう個性派がなかなかいないのが現実。貴重な存在です
専科移動も納得。月組から、あの熱く激しい人がいなくなってしまうのは残念だけど、あの熱い個性で、各組に刺激を与えてほしいです
そして、さやかさん。何でしょう、あの貫禄
いつまでも爽やかな超ベテランの組長よりも、組長クラスの貫録が体からにじみ出てて、不思議な方です。
穏やかな性格で、妻への思いはあるものの、上手く伝えることができないもどかしさ、というのがもう悲しくて。
最後の最後で、国王としての自覚を持った時、夫婦が一つになれた・・・・
正直、革命家たちの場面よりも、あの没落していく王朝最後の場面の方がじ~んと来たのはなぜでしょう。
でも、それまでおっとりした動きしかしてなかった彼女が、ラスト、急にみんなと軽やかに踊りだしたときは、思わず笑っちゃった
ふと、思ったこと。
「月組がでかい」
男役がみんなガタイが良くて、顔の小さな二枚目系が多くて。
ここは「宙組」か?と思うほどで。
劇団全体がそうなりつつありますが、山椒のように小粒でピリリとした個性は男役が豊富だった月組の面影は・・・・無くなりつつあるなぁと。
そんな中でも、「これは」と思う人は何人か見つけましたよ。
完全「童顔」タイプの千海華蘭ちゃん。何だか目立ちましたね。
それから逆に、「30数年前の男役」の印象を感じた人がいまして。
黒髪でぼさぼさ頭。顔も四角張って大きく、古臭くて、ギラギラした熱さがあって、すっごく目立ってました・・・(往年の萬あきらさんを彷彿とさせました)が、名前がはっきりしなくて。
多分、たぶん貴澄隼人くんだと思います。(違ってたりして)今後も注目しますよ
パンフレットを見ていて思ったんですが、月組はホント個性的な娘役の宝庫。
なのに、こういう「大作」となると役にあぶれてしまう人が多くて残念でなりません
それは男役も同様で。宇月颯なんて巧いのにもったいなかったなぁと。
作品全体を振り返ると、「フレンチロック」の曲で、印象に残ったのはあまりなかったなぁ
主題曲となる「サイ・ラ・モナムール」くらいかと。
そういう意味では同じヨーロッパのミュージカルナンバーの印象では
エリザベート > ロミオとジュリエット > 1789
かな
全体的な舞台の印象は、まるで東宝「レミゼ」を見るような、巨大セットと効果的なセリの使い方、そして映像を効果的に使った背景・・・「銀英伝」の時も感じましたが、小池先生作品は、だんだん派手で大がかりになっていく感じで。でも、違和感はなく、さすがかと。
そしてダンス。
特に小池先生は、新しい外部の人を良く使うようになりましたが、今回もTETSUHARUさんとKAORIaliveさんが初参加。
恥ずかしながら初めて聴く方ですが、以前から参加していた桜木涼介さん同様、フォーメーションや群舞のダンスはホントに見ていて面白いです。
そしてそれをこなしていく生徒たちはさすがです(月組もやればできるじゃん)
今回は特に、ボディパーカッション的な体全身を使った群舞。あれは圧巻でした。
さて、最後に初舞台生。
何十年、何回も口上を見てきましたが、今回初めて詰まっちゃた人を見てしまった
きっと頭が真っ白になったんでしょうね。
こっちも動揺しましたよ~
そしてロケット。
すでに休演者が3人いる状態で、どうなってるんだろう・・・と思いましたが、ロケットを見て納得。
まぁ、近年まれにみる足挙げ回数・・・・あれを1日2回もやってたら体も痛めるようねぇ。
でも、この先長い劇団生活。頑張ってもらわないとね。
とはいえ、やっぱり、彼女たちの一生懸命さを見てると泣けてくる・・・
長々と書きましたが、小池先生が「フランス革命」を描くとこうなるのねって感じ。嫌いじゃないデス。
もう生で見ることはできませんが、CSで放送されたら、もう一度見たいなぁと。
きっとかなわないと思うけど、こうなったら、ぜひ小池先生に「ベルサイユのばら」を一から演出し直して上演してもらいたい・・・・そう思えた作品でした。
最後に、ツイートで、偶然またまた同日公演に「スキップさん」がいらっしゃってることが
再会してお話しできたら・・・・と思っていたのですが、残念ながら、お会いすることは叶いませんでした
次回はぜひ
それにしても、スゴイ偶然。ご縁を感じた日でした。
こんにちは。
なんでしょうね。もしかして、今年の初舞台生はいろいろあったんでしょうか?
それにしても、銀橋で転ぶなんて!怪我はなかったのかしら。「まとまり」という意味では100期生の方がそろってたような気がしますが、衣装や足挙げ回数を含めてインパクトがあったのは101期生なのかな?
ホント、ちゃぴちゃん良かったですね~
彼女の印象がすごく残ってます♪もう完全「トップ娘役」の貫録でした。
近くに住んでれば、何回も見て、良さを味わいたい・・・と思うんですが、そうもいかないので(;^_^A
上でも書きましたが、「歴史の転換点」を大がかりだけど冷静に、淡々と描いている・・・・そんな気がします。
そして、ジワジワ来る感動・・・かな?
再演は雪組・・・わかる気がします。
チギちゃんにぴったりかも。あとは歌唱力か?!
月組も娘役は「個性派」が戻ってきた気がします。
できれば、「別格2番手」的な大きな存在感を持つ人がいても面白いかも?!(実際副組長のすーさんの存在感はデカいですけど^m^)
こんにちは。
いや~お恥ずかしい(;^_^A 感想、いかがだったでしょうか?
今回は、音楽に乗せて、セリフを言う場面が結構あります。
なので、全編「歌」というミュージカルではありません。
ダンスは「宝塚らしさ」とはちょっと違う、なかなか面白いものが多く、私は楽しめました。
美城さん、本当に良かったです。ああいう人材は今後、専科に欠かせない貴重な存在です。月組に、そしてこの公演に出演していただいて、感謝!
「大がかり」でありながら、冷静に、淡々と「フランス革命」を描いている・・・そんな印象です。
ある意味、「歴史の転換点」の舞台裏を自分もその場で見ているような気になれます。
あとからジワジワと良さが感じられる・・・そんな作品かも?!
小池先生ベルばら案、賛同いただけましたか!
もともと「ベルばら」って楽しく明るい場面も多いし、やはり「ジャンヌ」を登場させてほしいので、新しい「ベルばら」を作っていただきたいなぁと・・・
初舞台生のハプニング!
私も初めて体験しました。
銀橋で転んでしまったんです…。
笑顔で直ぐに立ち上がってましたけど。
今年は振付といい、衣装といい、
100周年よりスゴイ感じがします。
なんといっても圧巻のちゃぴトワネット!!
パンチが効いてるし♪華麗だし♪
クラクラしましたぁああ♪
想像以上でおったまげました♪
これぞ月組のトップ娘役!という貫禄♪
あれを観られただけで大満足です。
ロミジュリに続くフランス第二弾ですが、
前作ほどヅカにドンピシャ!という感じには受け取れませんでした。
リピしたい!と思うほどツボには刺さらず…。
何度も観れば楽しくなるのかもしれませんが…。
他の組で再演も有りでしょうかね。
個人的には雪で観てみたいかも。
何より本場物が来日してくれないかなぁ。
月は娘っこ達がパワフルで色っぽくて大好きなのですが、
それがダンスに現れてました♪
初舞台生のハプニング!
私も初めて体験しました。
銀橋で転んでしまったんです…。
笑顔で直ぐに立ち上がってましたけど。
今年は振付といい、衣装といい、
100周年よりスゴイ感じがします。
なんといっても圧巻のちゃぴトワネット!!
パンチが効いてるし♪華麗だし♪
クラクラしましたぁああ♪
想像以上でおったまげました♪
これぞ月組のトップ娘役!という貫禄♪
あれを観られただけで大満足です。
ロミジュリに続くフランス第二弾ですが、
前作ほどヅカにドンピシャ!という感じには受け取れませんでした。
リピしたい!と思うほどツボには刺さらず…。
何度も観れば楽しくなるのかもしれませんが…。
他の組で再演も有りでしょうかね。
個人的には雪で観てみたいかも。
何より本場物が来日してくれないかなぁ。
月は娘っこ達がパワフルで色っぽくて大好きなのですが、
それがダンスに現れてました♪
感想、お待ちしておりましたよ!
ロミジュリでフランス物を日本で上演する困難さを実感したので、
この作品はどうなのかなととても興味がありました。
東京で拝見する機会を得ましたので実際に見てきますが、
やはり歌・歌・歌・ダンス・歌・ダンスみたいな感じなのでしょうか?
いくつかの感想を見てみたのですが、美城れんさんの国王陛下は評価が高いですね。
ベルばらよりももっとしっかり描かれているのかな?
こちらは大注目です。
>ぜひ小池先生に「ベルサイユのばら」を一から演出し直して上演してもらいたい
これに激しく同意いたします!
伝統も大切ですが、やっぱり時代とともに変わっていくところもないと、
その時代の人間はついてこなくなりますよね。
小池先生ならこれまでの演出をリスペクトしつつ、
また面白い味付けをしてくださる気がします。
こんにちは。
本当に残念(T_T) お会いして、ぜひ直接感想を聞いてみたかったです・・・
きっとまた、次がありますよね?
多分、何度か見て行くうちにハマりそうな予感があります。
私も嫌いではないですね。
「感動的」ではなく、「現実的」に革命の裏側を淡々と描いている・・・そんな気がします。
ちゃぴちゃん、ますますファンになりました。
月組は代々、一人で空間を埋められるような「自立したトップ娘役」が多いですが、この公演で彼女もその仲間入りをした気がします♪
一度ならず二度までも。本当にご縁を感じます(笑)。
今回は時間がなくてお目にかかれず残念でしたが
「二度あることは三度ある」と言いますし、次回またぜひ!
「1789」 私結構好きです。
「ライトなレミゼ」とどなたかが書いていらっしゃいましたが、
なるほど「レミゼ」ほど人間ドラマを掘り下げていなくて
「ベルばら」ほど夢の世界ではない感じ。
二幕冒頭のダンスなんて、振付も独特でしたね。
♪サイラモナム~ル は確かに耳に残りますが、
愛希さんアントワネットがフェルゼンと歌った歌も
好きです(タイトルわからないケド)。
ちゃぴちゃん、歌うまくなりましたよね~。